タンザニアの旅12 2日目午前中 セロネラ周辺のサファリ
10月2日(月)
朝8時30分にセロネラワイルドライフロッジを出発。午前中はセロネラ周辺のサファリを楽しむ。
最初に見かけたのは、やはりトムソンガゼル。初日の最初のうちは喜んでいたのだが、そろそろ「またお前か」という感じになってくる。奈良公園の鹿みたいな物だろうか。でも良く見るとなかなか可愛らしい動物ではある。
Thadeus が車を停め、「イノシシ」と言って教えてくれる。動物の日本名もいくつか覚えているのだ。次に、イボイノシシの群れに会う。みんなでこちらにお尻を向けて草を食べているのが可愛らしい。日本のイノシシよりも小型で、あまり鼻息も荒くないようだ。
続いて左手間近にマサイキリンが現れた。キリンの背の高さは、ちょうどアカシヤの木の高さと同じぐらいだ。木の葉を食べるために首が長くなったのだという事がよく分かる。キリンにはアミメキリンとマサイキリンがいて、セレンゲティにはマサイキリンが生息している。模樣がギザギザしているのでわかるが、いろんなキリンの中には中間的な模様の物もいて区別が難しい事ある。
シマウマを見かけた時に日本語で「シマウマ!」と叫ぶと、スワヒリ語のSimama! (止まれ!)と勘違いしてドライバーが車を停めてしまう。ガイドブックに書いてあったそんな冗談も Thadeusはもう知っていた。そのシマウマの群れの近くに、同じぐらいの体格のトピと呼ばれるハーテビースト族がいる。足の付け根が黒くて、顔もちょっと黒いので覚えやすい。黒光りしている様子が精悍でかっこいいと思う。
ハゲコウはコウノトリの一種。欧米や日本では幸せを運ぶ鳥とか、赤ちゃんを運んでくるとか言われて割と良いイメージだが、アフリカのハゲコウは町中でゴミをあさるなど、何だかカラスのようだ。見た目も、あまりあかちゃんを運んでくれそうな印象は無い。
サファリカーの集まっている場所を見つけ近づく。チーターがいるらしい。時々猫の様に「ニャア」と鳴いている。見かけによらず可愛らしい声だ。Thadeusによると、今は狩りをしようとしているのではなく、つがいのメスを呼んでいるのだという。時々木陰で立ち止まって休みながら、我々のすぐ近くまでやってきたが、奥さんが見つからなかったらしく、やがて草原の中に消えて行った。
ちょうどその頃はるかかなたの地平線にキリンが…なんと8頭も。隊列を作ってゆっくりと進んでいく。いったいどこまで行くのだろうか。動物園でおなじみのキリンだが、こんな感動的な光景はやはりアフリカまで来ないと見る事は出来ない!
どんどん気温が上がってきた。アカシアの木陰にたくさんの象たちが集まり、からだを密着させている。こうする事で、日にさらされる面積を減らす事ができ、強い日差しかよ身を守っているのだそうだ。また象たちはよく水辺に集まり、水浴びをしたり、泥浴びをしたりもする。これも日差し対策だ。
ダチョウのつがいが車道の上で座り込んでとうせんぼしている。道路の方が涼しいんだそうだ。写真の黒っぽい方がオスで見た目が良い、メスは茶色でなんだか野暮ったい感じ。
長時間のサファリでトイレに行きたくなっても、もちろんトイレなんか無い。そこで適当なところで降ろしてもらって済ませる事になる。Thadeusが冗談で「そこの木陰と車の陰とどっちがいいと思う?」と聞いてくる。その木陰にはライオンが休んでいた。日蔭には動物が潜んでいる事が多いのでトイレには向かない。安全を考えると草食動物の群れが集まっている場所(すなわち肉食動物が近くに居ない可能性が高い)で、車の陰に隠れてするのがベストのようだ。
正午になり、動物たちの行動もにぶり、われわれ人間も暑さにまいってきた。ロッジに戻り休息をとる事にしよう。
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