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2006年12月30日 (土)

タンザニアの旅20 アマーンバンガロー到着

10月4日(水)
 ようやく到着した Amaan Bungalows だが、門扉が閉まっている。人は出入りできるように通用口は開いているのでそこから入ってみるが、ゲートキーパーの詰め所には誰もいない。困った顔をしていると、近くにいた黒人がゲートキーパーを探してきてくれた。(アフリカ人は優しい。) 駐車場に車を停め、レセプションに行くとここも鍵がかかっていて誰もいない。どうなってるの?? 近くのレストランのスタッフに声をかけると、受付担当をつれてきてくれた。
 ようやく謎が解けた。今はイスラム暦の9月。ラマダン(断食月)なので、イスラム教徒は夜明けから日没までは飲食ができない。日没後のこの時間帯は食事を摂るために休憩時間になっているのだそうだ。これまで見かけたあちこちの町や村が夜に賑わっていたのもそのためだったのだ。
Amaan_1  やっとチェックインを済ませ部屋に案内される。最高級の PREMIERE SEAVIEW ROOMS を予約していた。朝食付きで2名1泊160USドルとなかなかいいお値段だが、ここでは一番新しい部屋で、海の上に突き出たバルコニーが付いている。引き潮の時は写真のような状況だが満潮になると岸壁まで波が押し寄せる。部屋はベッドルームとバスルームだけだがとても清潔に保たれている。蚊帳もおしゃれで、レースのような白い生地に四角のフレーム付きで圧迫感が無い。バスタブこそ無いが、固定式のシャワーと電気温水器がある。水道水はかなり塩分が多く、石鹸の泡は立たない。

 一息ついたところで、夕食に出かけよう。敷地内には2つのレストランがある。オフシーズンのためかコーヒーショップはお休み中。土産物屋にはカンガや石鹸などが売られている。敷地の外は、隣のバンガローと隣接しているが、どうやらAmaanがこの村では最大級のリゾートのようだ。結局食事は Amaan 内のレストランで摂ることにする。

 サファリの客は中高年が多かったが、ここはスキューバやシュノーケリングのメッカだから白人も若者が多い。黒人の若者も多く出入りしていて活気がある。挨拶も若者言葉が飛び交う。"Mambo? 元気?" "Poa! 最高!" 私がスワヒリ語を使うと、とても喜んで会話が弾む。もともとスワヒリ語はザンジバルの言葉。今は東アフリカで広く使われているが、ここがスワヒリ語の本場なのだ。

 タンザニアの初代大統領のニエレレ氏は、自分の出身地の言葉ではなく、政治的に対立する恐れのあるザンジバルの言葉を国語に選び、国民教育をスワヒリ語で行った。自らも
スワヒリ語を学び、スワヒリ語でスピーチを行った。日本で言えば東京出身の大統領が関西弁を国語にし、関西弁をしゃべるようになったようなもの。民族紛争が少なく無いアフリカの中で、タンザニアの秩序が良好に保たれてきたのはスワヒリ語教育の賜物でもあるとの事。

 今まで回った北部タンザニアではスワヒリ語は他民族とのコミュニケーションのための標準語。英語を習得した人にとっては、外国人とは英語で会話をするほうがクールなのだろう。しかしザンジバルではスワヒリ語は地元の言葉で、誇りを持っている。旅行者にもスワヒリ語で挨拶してくるから、こちらもだんだん緊張が取れて気軽に話せるようになってくる。

私 「Ngoja kidogo. ちょっと待って。」
ウエイター「Ngoja kidogo? Unasema kiswahili ! スワヒリ語話せるの」
私「Nasema kiswahili kidogo tu. ちょっとだけね」
ウ「Mnatoka China? 中国からきたの」
私「Hapana. Tunatoka Japani. 日本からだよ」
ウ「How do you say 'Ngoja kidogo' in Japanese」
妻「'ちょっと待って' 」
ウ「Chotto matte?」
私「'Chotto' ni kidogo na 'matte' ni ngoja」
妻「これも覚えて。Chotto, chotto chotto」
私「おいおい、アフリカ人にざ・タッチ教えてどうすんだい。」

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