タンザニアの旅21 ヌングイ水族館
10月5日(木)
夜は暑さを覚悟していたが、意外と快適に過ごすことができた。深夜に満潮だったので、岸壁に打ち寄せる波の音が頭に残っている。
朝食は宿泊費に含まれているのでレストランに行く。ビュッフェでは無く、お決まりのメニューだが卵料理、サラダ、フルーツ、パン、ジュース、コーヒー(例によってインスタント)と、高級とは言えないがまあまあ充実している。朝のインド洋を眺めながらの食事は幸福な気分だ。
レセプションの横にツアーデスクがあるので、シュノーケリングをやりたいのだがと相談する。ここの浜ではシュノーケリングはできず、朝8:30に出発し東海岸のムネンバ島の近くのスポットまで船で行くのだそうだ。あいにく今日の船は出た後だったので、明日のツアーを予約しておく。今日は島の中を巡ることにしよう。
エスクードを走らせて最初に向かったのは、ヌングイの町はずれにある水族館。別れ道には立派にAquariumと看板が出ているが、水族館と言っても、海とつながった池にウミガメがいるだけである。たぶん世界最小じゃないかと思われる。入場料を払うとそのまま池に案内してくれる。池の縁は急な階段になっていて、かがんだ時に自分のお尻がぶつかって危うく落ちそうになる。餌につられて寄って来たウミガメは、水面から引っ張り出されて客と握手をさせられる。ウミガメの方はとても迷惑そうだ。
その隣には、一匹だけニシキヘビが飼われている。記念写真を撮りたいかと言うので、そうだねと言うと、ヘビのために gift をくれと言うので、追加でチップを払って、ヘビを首に巻いて(本当は前からあてているだけだが)記念撮影をした。毒蛇ではないので怖くは無いが、ひんやりした肌触りはあまり気色のよい物ではない。まあこういうのも経験である。近くで遊んでいた子供たちも蛇を見に集まって来た。妻が唐突に"クソマ、ニクズリ!"と叫んだが、通じてなくてキョトンとしている。教科書に載っていた例文の"Kusoma ni kuzuri. 勉強することは良いことです。"だが、何の脈絡も無く変なイントネーションで言われたらちんぷんかんぷんである。後からみんなで大笑い。
ジョザニの森までは島の東海岸に沿って南下しようと思ったが、行ってみると未舗装の悪路だったので、さっさと退散してメインの道に引き返す。行きと違って昼間だし、道は突き当たりを左折すればよいので、Bububuまでは道に迷うことは無かった。走りながらスーパーマーケットのような商店を探すが、やっぱり見当たらない。
ザンジバル市街地に入る手前で左折。(昨日行きに右折した交差点だ。) ここは比較的わかりやすく、よく見ると小さくAirportの標識が出ていたので良かったが、その先が問題だ。目的地のジョザニの森は島の東側。今走っている道は南に向かっているので、途中で東海岸へ向かう道路に左折しなければならない。大き目の交差点はすべてラウンドアバウトになっていて、真ん中には同じデザインの時計が設置されている。目印になるような建物も、親切な道路標識も無いので、どの交差点も全く同じに見える。ヤマ勘で左折。すぐにガソリンスタンドがあったので、給油がてら道を尋ねてみると、大間違い。20L給油してもと来た道を戻り、ラウンドアバウトを左折、また適当に左折して道端の人に尋ねる。"Tunataka kwenda Jozani. ジョザニに行きたいんだけど。" "Moja kwa moja. 真っ直ぐだよ。" 今度は正解だった。やっぱり道は人に聞くのに限る。そしてみな親切に教えてくれる。
途中道端でリンゴを売っていたので車を停めて買いに行く。小さなリンゴを2個で10円ぐらいと、やはり地元民向けの物は安い。リンゴをかじりながら、林の中を進むとサルに注意の看板が現れる。程なくジョザニ国立公園の入り口だ。
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