« ボリビアのロペス医師09(完結) ボリビアの写真4 祭りと食べ物 | トップページ | くるま履歴書01 初めての愛車 2代目スズキアルト »

2007年3月11日 (日)

オレゴン健康科学大学(古い)訪問記11 外来診療の見学

 2時間30分の講義の後は、再び Emma Johns Hall に戻り、午後の外来診療の見学をする。

Resi_pre_f  船越先生は、写真の研修医・指導医コンビの外来を見学。私は、日系4世の女性医師の外来を見学させていただいた。日系だけど4世になると日本語は全く話せない。家庭医療 の現場では女性医師が圧倒的に多い。反対に整形外科は圧倒的に男性が多いのだそうだ。

 彼女は数週間前にここに来たばかりなので、まだあまり外来患者さんが多くない。この日の午後は二人しか予約がなかったらしい。午後4時にひとり飛び入りの患者さんの診察をする。主訴は動悸であり、既に看護師の指示で心電図検査が行われていて、異常無しだった。

 最初は病歴聴取を行い、それが終わると一旦医師は退室する。その間に患者さんは備え付けのガウンに着替える。着替えの後再び医師が入室して、診察を行う。最初は座った姿勢で、対光反射(目に光をあてて瞳孔の動きを見る)、鼓膜、鼻、喉、頚、胸部の聴診と続く。更に神経学的所見に移るが、腱反射をみるのにハンマーが置いてなくて、代わりに聴診器のヘッドを使っていた。(たまたま無かっただけらしい。)次に仰向けに寝ていただき、再び胸部聴診、腹部触診と丁寧に診察していく。

 数日前にふらふらして転倒したとの事で両下肢には軽い擦り傷がある。すねの部分にむくみが見られた。下肢静脈瘤もありむくみはそのためかもしれないが、Dr. Kohatsu は甲状腺機能低下症の可能性も考え、TSH(甲状腺刺激ホルモン)など数項目の血液検査を指示した。

 動悸については、期外収縮だろうとの説明していたが、実は過去も含めてECGでは一度も期外収縮は見つかっていない。これまで動悸がする時に頓用で使用されていた薬(βブロッカーといって脈をゆっくりにする効果がある)のみが処方されて、今日の診察は終了した。

 診察を見ていて気づく事としては、まず、よく説明をしているという事。しかし検査をする事に対しては消極的で、血液検査の項目も最小限にとどめており、例えば甲状腺機能低下症を疑っているけれども、関連して異常値が出ることが多い総コレステロール、AST、ALT、LDH、CKなどはチェックせずに、とりあえず甲状腺刺激ホルモンのみを測定していた。不整脈に関しても、発作時の心電図をつかまえようとか、24時間心電図をやろうとかそういう感じは全く無かった。彼女の名誉のために付け加えると、これには医療保険がらみの事情が大きく影響しているかもしれない。高額の検査や処方が出ると、保険会社の方で第三者の医師に、医療行為が妥当かどうか問い合わされるなど、とかく医師への締めつけが強いのだ。

|

« ボリビアのロペス医師09(完結) ボリビアの写真4 祭りと食べ物 | トップページ | くるま履歴書01 初めての愛車 2代目スズキアルト »

オレゴン健康科学大学(古い)訪問記」カテゴリの記事

医療」カテゴリの記事

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/195657/13772405

この記事へのトラックバック一覧です: オレゴン健康科学大学(古い)訪問記11 外来診療の見学:

« ボリビアのロペス医師09(完結) ボリビアの写真4 祭りと食べ物 | トップページ | くるま履歴書01 初めての愛車 2代目スズキアルト »