くるま履歴書05 楽しい中途半端 初代スバルフォレスター
◯スバルフォレスター S/Turbo
車体形状: 5ドアワゴン
駆動方式: フルタイム4WD、変速機: 5MT
排気量: 2000cc DOHC シングルターボ、出力: 240ps
色: クールグレーメタリック
所有期間: 平成10年10月~平成13年2月
エスクードがプジョー306に代替わりして2年。平成10年4月からは焼津での研修が無くなり、天城越えの頻度が減りました。306でマニュアル車はやっぱり楽しいと思った事、たまには林道にも走りに行きたいという気持ちがありました。前年の平成9年2月にスバルからデビューしたフォレスターは、インプレッサをベースに車高を上げて不整地を走る事ができ、かつ一般舗装路では並の車以上の性能を発揮する事を目指した車で、興味を持っていました。しかし、フォレスターのデザインは、何だかバランスが変でかっこ悪い、ある意味スバルらしいのですが…。平成10年の春にはレガシィも3台目にモデルチェンジ。車高を上げたタイプのランカスターには、2500ccに5MT という、なかなかマニアックな仕様が出ていました。でも両者を比べると、ランカスターはウッドステアリングや外装色がおじさん向けで、それに対してフォレスターは若者向けという感じがしました。
平成10年9月に最初のマイナーチェンジが行われ、2000ccターボエンジンが250psから240psに出力ダウンされ、中低速での性能が改善されました。また2500ccエンジンのAT車も追加設定されています。スバルのディーラーは伊豆半島南部と西部には無く、管轄は伊東店です。60kmも離れた伊東まで出かけて試乗してきました。やや高めの視点がエスクードを思わせて懐かしい感じです。購入する事にはしましたが、この時期のフォレスターには車体色に赤系の設定がありませんでした。(デビュー時は赤とグレーのツートン、平成12年1月の大規模マイナーチェンジでテーマカラーのコアレッドマイカが出ましたが、この1年ちょっとの時期だけ赤が無かったのです。)そこで新色のクールグレーメタリックを選択しました。やや青みがかったグレーで味わいのある色ではありましたが、目立たず地味な印象は否めません。トランスミッションはもちろん5MTとし、以前から付けてみたかった大型ガラスサンルーフを装着しました。
平成10年10月10日の体育の日に納車されました。また、キャンペーンで自転車が当選したとの事で、後日スバルラリーチームの青に塗られたマウンテンバイクが届きました。さてフォレスターの走りですが、ちょっと評価が難しい。ターボエンジンの加速はとても気持ちいいし、マニュアル車は燃費も良好でリッター10km以上をキープ。巨大なガラスサンルーフは気分爽快で、晴れでも雨でも、昼でも夜でもほぼサンシェードは開けっ放しでした。
車両感覚については前後は良好ですが、ウエストラインが高めのため左サイドが遠く感じます。私は車両感覚をつかむ練習として、左側の車輪を路肩の白線に乗せて走るのですが、最初のうちなかなか苦労しました。舗装路の走行では、カーブでの車体の傾きが大きく、タイヤの鳴きも早いのでなかなか思ったように走ることができません。特にコーナリングの後の直線でおつりが来る(ロールが戻った時に一瞬逆側にちょっとロールする)のが気になります。これも自分の運転がこれまでタイヤ性能頼みだったせいと考え、カーブ手前でしっかり減速してコーナリング中にブレーキングを残さない事や、ステアリングの戻しを丁寧にするなど、基本に立ち返って練習しました。それでもなかなか伊豆の山道を思い通りに走る所まではいけませんでした。ところが、磨耗したタイヤを交換する際に、標準のオールシーズンラジアルから、サマータイヤ(特に高性能な物では無く、BS G grid)に履き替えたところ、嘘の様に車の挙動が安定して、これなら楽しく走れるかも、という感じになりました。
久々に林道へも出かけるようになりました。フォレスターは最低地上高こそ200mmありますが、生粋のクロスカントリー車生まれのエスクードのようにはいきません。前後のオーバーハングが長い。特にスバルの水平対向エンジン搭載車は構造的に前のオーバーハングが長くなるため、気をつけないと段差などで「顎ごっつん」になります。段差部分は斜めにアプローチするなどの注意が必要です。副変速機が無いので、林道の下り坂でのスピードコントロールも難しい。2速では速くなりすぎ、1速では遅い。いろいろ不満点もありますが、サンルーフ全開で(ちょっと落石を気にしながら)山の中を走るのは良い気分でした。
最も長いドライブをしたのはフォレスターでした。伊豆を出発して、東名、名神を西進。瀬戸大橋を渡って琴平へ。その後松山からフェリーで広島に。宮島、岩国を観光して、更に西へ。関門海峡を渡り、島原、雲仙、ハウステンボス、長崎。帰りは北九州からフェリーで大阪まで戻り、西名阪、東名阪、東名を使って、伊豆へ。途中少し雪に降られたりしましたが、1週間で2000km以上の超ロングドライブを楽しみました。
平成12年にマイナーチェンジを受けたフォレスターは、デザインも改善され、赤が復活。もしこの時に赤いフォレスターを買っていたら、結構長く乗り続けていたのではないかと思います。
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