2003年マラウイへの旅04 南アからマラウイへ
2003年12月26日
香港からヨハネスブルグに向かう飛行機は深夜の出発。便名はキャセイパシフィック航空だったが、実際には南アフリカ航空の機体と乗務員によるコードシェア便である。これまで乗ってきた飛行機とは違う 雰囲気。客室乗務員は白人と黒人の混成で、もちろん日本人の客室乗務員はいない。日本語の通じない飛行機は非日常的で楽しいと思う。長距離便にふさわしくエコノミーク ラスもレカロシートになっており、歯磨き、アイマスク、靴下入りのお休みセットや、ミネラルウォーターも配られ、アフリカの航空会社という先入観を裏切る充実ぶりである。
フライト時間は13時間以上。西へ向かう飛行機の夜は長くなかなか朝は来ない。いったいどこを飛んでいるのだろうか。レカロシートだから座っていても多少楽かと思ったが、やっぱりそんな事は無かった。いつま でも続く長い長いフライトに疲れが溜まっていく。離陸から11時間以上過ぎ、朝食が配られる頃、眼下には島影が見えてくる。マダガスカル島のようだ。再び海を飛び越えるとついにアフリカ大陸が見えて きた。
飛行機は予定通り午前7時頃にヨハネスブルグ空港に到着した。ヨハネスブルグは大変治安が悪く世界一危険な都市と言われているので緊張する。荷物を受け取り、入国審査を済ませる。荷物運びを申し出る黒人たちを振り切って、出発ロビーに移動。南アフリカ航空の出発カウンターに行き、リロングウェ行きの飛行機のチェックインと、帰りの便のリコンファームを済ませる。(今回は妻がぱっぱとやってくれるので、私は後をついていくだけである。) 手続きはスムーズに進んだので、乗り継ぎ便の出発まではまだ2時間以上残っている。ただ空港内とは言え不特定の人が出入りできるエリアでは油断ができないので、さっさと出国審査を済ませる事にした。
免税店エリアは明るく、広く、清潔だ。トイレもきれいだが、小便器がかなり高い位置に設置されていて、アフリカ人は足が長いのだなあと感心する。お店は大変充実している。薬局や、書店、レストラン、カフェなど、日本やアメリカの空港と全く遜色なく、本当にアフリカに来たのだろうかという感じを受ける。みやげ物店の品揃えも木彫りなどの民芸品だけではなく、ライオンやキリンなどの可愛いらしいぬいぐるみや、Tシャツや帽子なども売られており、まるでサファリパークの土産物売り場に来たみたいだ。
マラウイの首都リロングウェ Lilongwe 行きの飛行機の搭乗口は一番端の遠いゲートだった。そこからバスに乗り換えて広い空港の隅の方まで移動する。見かける飛行機は見慣れない航空会社ばかりだ。駐機場で待っていたのは少しくたびれたボーイング737だった。一応ビジネスクラスとエコノミークラスに別れている。エコノミークラスにはシートのリクライニングも付いていないし、一台のテレビも無い。離陸前の安全設備の説明も機内アナウンスと客室乗務員によるデモンストレーションのみで、香港便とはえらい違いだ。午前10時20分。がら空きのまま出発となる。
南アフリカとマラウイには時差が無い。リロングウェまでの飛行時間は約2時間30分。眼下に広がるアフリカの大地。人の手が加えられていない河川は、自由に蛇行している。やがて飛行機は着陸に向け高度を下げていく。窓から首都の市街地らしきものを探すが見つからない。こんな所に本当に首都や国際空港があるのだろうか。右に大きく旋回した後飛行機は滑走路1本だけの国際空港へ着陸した。
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