2003年マラウイへの旅10 チポカのビーチ
2003年12月28日
バラカ Balaka から少し西へ、M1をリロングウェ方向へ戻り、途中サリマ Salima 方面への別れ道を右に折れる。幹線道路を離れて車の交通量は激減するが、人の姿は途絶えない。幸いに道路は舗装されており、路面も悪くない。途中通った村のマーケットは、多くの人で賑わっている。粗末な小屋が道端に立ち並び、かなり埃っぽい。自転車で走っている人も多く見かける。北へ走り続けると、急にあたりは暗くなり、突然ものすごい勢いで雨が降り出す。ワイパーを高速で動かすが視界が確保できないため、徐行を余儀なくされる。しかし10分ほどで雨はやんでしまった。熱帯らしい天気だ。
このあたりは標高が低いからかなり暑い。途中マラウイ鉄道の線路を横切る。ブランタイヤとサリマの間を南北につなぐ路線と、途中バラカから東へ進み国境を越えてモザンビークのインド洋岸へつながる路線があるようだ。列車の姿は見ることはできなかった。一日何本走っているのだろうか。沿道ではマンゴーがたくさん実をつけている。子供たちは木に登ってマンゴーを採り、自分で食べたり、道端で即売している。繊維質の多いマンゴーの食べ過ぎで腸閉塞になる人もいるらしい。
サリマの南10kmほどにチポカ Chipoka という小さな町がある。看板に従って道路を右折し、集落の中を抜けていく。妻によればここで遅めの昼食休憩をとるのだと言う。こんな小さな村に何があるのだろう。集落の中心を過ぎて更に進むと、行き止まりに簡易なレストランがあった。奥には広々としたビーチが広がっていて、ビーチバレー用のネットも張られている。これが初めて見るマラウイ湖。海のように大きい。水平線の向こうに対岸がかすんで見える。
しばらくパラソルの下でくつろいでいるが、例によってなかなかランチは出てこないので、波打ち際へ行ってみる。少し離れた所で子供たちが網を使って魚を獲っているので近づいてみた。服を着たまま水につかって、全身ずぶ濡れになっている。楽しそうだ。鮒ぐらいの小さな魚が何匹か銀色に輝いている。彼らにとっては貴重なタンパク源となる。濡れた服は歩いて帰る間に乾いてしまうのだろう。
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