2003年マラウイへの旅11 チア・ラグーン
2003年12月28日
チポカの町を出て少し北上すると、サリマ Salima の町。リロングウェからほぼ東に100km程離れた所にある。マラウイ湖西岸地域の中心都市で、マラウイ鉄道の北の終点になっている。とはいえ今日の移動は長いので、サリマ中心部へは立ち寄らずに、リロングウェに向かう国道へと左折する。少し西へ走った後、マラウイ湖西岸を北上する国道へ右折する。途中立派なバオバブの木を見つけて記念撮影をする。
どこかで見たような小さな集落のマーケットを抜け、更に北上を続ける。センターラインはあるが道幅はやや狭く、路側帯は舗装されていない。マラウイ湖に流れ込む川を多く横切るため、丘陵のアップダウンとカーブ、そして橋の数が多い。未改修の橋は狭くなっており、対向車とのすれ違いができない。相変わらず路肩には人が歩いている。ミニバスはやたらと速いスピードで追いかけてくる。なかなか疲れる道だ。
サリマから100km近くも走ってきただろうか。左側にチア・ラグーン Chia Lagoon が見えてきた。ラグーンとは、日本で言うとサロマ湖や浜名湖のように一部が海とつながっている湖の事だ。しかしこのラグーンは淡水のマラウイ湖とつながっている南北8km、東西2kmほどの小さな淡水湖である。ラグーンという言葉からは、綺麗な水やマリンスポーツの適地といったイメージが浮かぶかもしれないが、ここのラグーンは土を含んだ赤茶色の水である。
国道の橋はラグーンがマラウイ湖につながる部分にかかっている。かつてここが交通の難所であった事は容易に想像できる。現在の橋はコンクリートで作られた立派なもので、海外からの援助で作られたと思われる。珍しく車道と歩道の間にはコンクリートの仕切りが作られている。欄干も取り付けられているが、隙間が広い。
この橋の周辺には人が多く集まっている。橋の上で、遊ぶ子供が手にしているのは、骨組みだけの自動車 gari moto の模型。ラジコンの代わりに、長い棒で動かして遊んでいる。
橋の下にも子供たちの姿があった。丸木をくり抜いただけの簡素な船。くり抜いた部分は幅がすごく狭い。それを器用に操って網を引いている。採れた魚は、また小魚ばかりのようだ。マラウイ湖にはいろいろな淡水魚が住んでいるらしく、湖畔地方ではレストランで供されている。妻はマラウイ滞在中にカンパンゴと呼ばれる鯰のような魚を、蒲焼風にして、ウナギを懐かしみながら食べたという。
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