2003年マラウイへの旅17 マーケットでのランチとNoriちゃんの家
2003年12月29日
妻に連れられてコタコタの町のマーケットに入っていく。粗末な掘っ建て小屋にはコカコーラの看板が出ている。妻が行きつけだった大衆食堂なのだそうだ。メニューはシンプルで、主食が、ライスかシマを選ぶ事ができる。シマとはトウモロコシの粉を加熱して溶かして練り上げた物で、タンザニアのウガリと同じものだ。おかずは、牛肉か魚を選ぶ事ができる。味付けはトマトソースで煮込んだだけである。お値段は確か30マラウイクワチャだったか、日本円で30円という破格の安さである。これにコーラやファンタなどの炭酸飲料をセットで頼む。味については、まあ案外食べられなくはないという感じだった。バリエーションが無いので毎日だとしんどいだろう。写真は残念ながらあらかた食べてしまった後に撮影したので、おかずの皿には殆ど残っていない。右側のコカコーラの瓶の後ろにあるのは指を洗うための水が入ったボウル。地元の人は素手(右手)で食べるからだ。
昼食の後はノリちゃんの住んでいた家を尋ねてみる。煉瓦造り、トタン屋根で、どこも似たような造りだが、家の大きさは一回り小さい。今は誰も住んでいないため、家具も殆ど無くなって家の中はがらんとしていた。窓も一部割れて、板で塞いであった。
次に訪れたのはコタコタの小学校。年末の午後だからか子供たちの姿は無い。妻の先導で敷地の奥へ進んでいく。今回の旅はただ黙ってついていく他は無い。
マラウイでは敷地の境目がはっきりしない所が多い。進んでいくとどうやら家があるらしい。マチヤさんという学校の先生の家だ。マチヤ夫妻と子供たちとは仲良くしていたので、会いに来たのだ。突然の訪問にマチヤさんたちはびっくりしていた。しばし歓談する。マチヤさんの腰には携帯電話がついている。水道や電気などの社会インフラも不安定なコタコタなのに、携帯電話が使えるということに驚く。しかも電話機は何万クワチャかするらしい。マチヤさんの月給の数倍以上もする高価な品だ。
マチヤさんは今新しい家を建てているというので、我々のレンタカーにみんなで乗って見学に行く。建てているといっても、本当に自分たちで煉瓦をくみ上げて作っているらしく、完成にはまだ時間がかかりそうだ。明日の昼食をマチヤ家で招待するとの申し出。マチヤさんは教員という安定した職業についているとはいえ、けっして裕福というわけでは無い。にもかかわらず、自分たちの貴重な食料を分けて振る舞ってくれるというのだ。アフリカ人のやさしさに触れた気がした。
その後は製陶所に戻り、マラウイ湖でまた一泳ぎ。今日も一日かんかん照りだった。夕食の時に賞味したカールスバーグビールが美味しかった。
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