カンボジアの旅08 バイヨン(1) 回廊
2007年9月23日(日)
南大門を抜けた所で、JHCの看板を付けたトゥクトゥクが待機している。1台に4人ずつ分乗してアンコールトムの中心にあるバイヨンを目指す。トゥクトゥクの乗り心地はソフトでなかなか快適。炎天下で吹き出した汗を乾かす風が涼しい。ご覧のように南大門からバイヨンまで象に乗って移動することもできる。($10)
数分間のトゥクトゥク乗車を楽しみ、9時43分にバイヨンの東門テラス前に到着する。ここでトゥクトゥクから降りる。南大門から象にのって来た人もここが終点。
バイヨンはアンコールトムの中心にある仏教寺院である。12世紀末、日本では平安時代から鎌倉時代に移る頃、アンコール王朝初の仏教徒の王ジャヤバルマン7世の命により建造された。ジャヤバルマン7世はベトナムから攻め込んできたチャンパ軍により占拠されたこの地域を取り戻し、その戦勝を記念してこの寺院を建造したといわれている。外的から王国を防御するため、初めて都市の周囲に本格的に城壁を巡らせたのがアンコールトムである。
バイヨンは二重の回廊に囲まれた中に中央祠堂を持つ構造で、多数の四面仏塔で構成されている。回廊の壁面に残されたレリーフが見学の見どころである。
写真のように第一回廊はかなり崩壊が進んでいる。天井が崩れ落ちて柱と壁だけが残っている状態。その柱にも地味ながら彫刻が施されている。
壁面には有名なレリーフが多数残っている。チャンパ軍との戦闘の場面や、日常生活などが生き生きと描かれている。その数は極めて膨大であり、ツアーでの僅かな見学時間(今回は約15分間)では到底十分に鑑賞する事はできない。ガイドの案内で東門から南へ壁画のポイントを巡るのが精一杯である。こうして写真を撮ってもなかなかその全貌をじっくりと観察するのには時間がかかる。
5枚目の写真の下、中央から少し左にはお尻を亀に噛みつかれている人が描かれている。こういうユーモアが随所に散りばめられているのが面白い。
遺跡の中でタバコを吸っている人をよく見かける。観光客もガイドも吸っている。くわえタバコで歩いている僧侶も見かけた(>_<)。確かに禁煙とは書かれていないが、灰皿が置いてあるわけでもなく、携帯灰皿を持っている人も見かけなかったので、吸殻はポイ捨てしているのだろう。カンボジアでは国を挙げて遺跡の美化に取り組んでいるとの事だが、まだまだの面もあるようだ。
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