カンボジアの旅09 バイヨン(2) 中央祠堂
2007年9月23日(日)
もっとバイヨンの回廊の壁画を眺めていたいところだが、のんびりはしていられないらしい。回廊から門を抜け中に入る。
そこは多数の四面仏塔に囲まれた空間。様々な方向から観世音菩薩が人々を見下ろしている。2枚目の写真の左側の塔の基部にはかつて彫られていた仏像が削られた跡が見られる。仏教王のジャヤバルマン7世の後に、ヒンドゥー教の王に戻ったたため、仏教寺院としてのシンボルは破壊され、ヒンドゥー教寺院に改装されたのだそうだ。他の仏教寺院でも徹底的に仏像は削り取られている。
塔の壁面には所々にデヴァターと呼ばれる女神像が彫られている。デヴァターはアンコールワットを始め、いろいろなアンコール遺跡で見ることができる。デヴァターは様々な服装や髪形、装飾品を身に纏い、一つとして同じデザインのデヴァターは無いという事である。
3枚目の写真は、3つの顔が直列に並ぶことで有名なスポットで、ガイドのブンジーさんが、ここから写真を撮るといいですよと教えてくれたポイントからの撮影だ。観光ガイドブックでもよく見かける構図である。
中央祠堂は、仏教(そしてヒンドゥー教)における世界の中心、須弥山を具現化したものである。祠堂の中には仏像が置かれている。
ここにいるとどちらを向いても同じような風景なので、方向感覚が失われる。独特の雰囲気を持った空間で、不思議と居心地が良い。
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