カンボジアの旅21 アンコールワットの日の出とBeatocello
2007年9月24日(月)
4時10分起床。窓から外を見るとさすがの国道6号線もひっそりとしている。身支度を済ませて4時45分にロビーに降りると、すでにJHCの日本人スタッフの竹内さんと見習いガイドのカンボジア人が引率。今朝のツアー参加者は20名との事。日の出は6時10分と伝えられる。
バスは4時47分にアンコールホテルを出発。国道6号線の交通量はまだ少なく、信号機も稼働していない。サリナホテル、ソッカホテル、アンコールセンチュリーを回りツアー客を集める。アンコールワットへ向かう道だけは日中と変わらない交通量。無灯火の自転車もいっぱい走っている。いつものようにチケットチェックポイントを経て、5時31分にアンコールワット西参道前に到着した。
あたりは少しずつ明るくなってきた。少し曇っているように見えるが朝日を見ることはできるだろうか。西参道から周壁を抜けて中庭へ。ここで一旦解散して自由行動となる。6時20分に再集合との事。
秋分の日を過ぎたばかりなので太陽はほぼ真東から昇る。参道から中央塔付近に昇る朝日を見るのも良いが、聖池に映る逆さアンコールワットの日の出を撮影してみよう。参道を中間まで進み左側へ。経蔵付近も聖池付近も早朝とは思えない人出だが、昨日のプノンパケンに比べると敷地が広いからそんなにごった返しているわけでは無い。近くの屋台からコーヒーの出張販売も出ている。
6時10分、中央祠堂の北側が赤くなってきた。日の出が拝めそうだ。
様々な構図や、撮影条件を試みる。最後にベストショットと思われる一枚を撮る事ができた。すっかり撮影にのめり込んでしまっていた。ふと時計を見るともう6時18分。やばい。集合時間まであと2分しかない。慌てて集合地点に戻り、他のツアー客と合流する。
バスに戻り、6時35分に出発。町へ戻る道は既に通勤ラッシュが始まっている。商店も営業を開始している。
市街地の北側にあるジャヤバルマン7世小児病院の前に遮断機があり停められる。何だろうと思って見ると、白衣を着た病院職員が横断している。病院の敷地が道路の左右に別れているため、職員や患者が横断するのに危険が無いように信号機だけでなく、遮断機まで作られているのだ。
ジャヤバルマン7世小児病院はスイス人の小児科医 Beat Richner が寄付金で開設したカンボジアの4つの小児病院の中の一つである。ここでは無料で医療が提供されている。病院の南側にはコンサートホールが併設され、毎週末に無料のコンサートが開かれ、Dr. Beat がチェリスト Beatocello として演奏している。このコンサートには外国からの観光客に自らの活動を紹介し、寄付を募る役割も果たしているようだ。世の中には色々な活動をしている人がいるものだと感心する。
7時にアンコールホテルに戻る。さあ朝食だ。今日も焼きそばと野菜炒めでがっちり食べる。
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