カンボジアの旅31 夜の散歩
2007年9月24日(月)
16時30分アンコールホテルに帰着。再集合は18時と告げられる。少し時間があるので、ホテルのプールでひと泳ぎする事にした。プールは20m程あり、一番深い所は180cmあるので足が着かない。2往復ほど泳ぐが塩素消毒が強く目が痛くなってしまったので、早々に引き上げた。
部屋に戻りシャワーを浴びながら考えた。今回は初めてのアンコール遺跡という事で、日程の決まったツアーを利用した。なれない土地でパッケージツアーは安心。日本語が通じるなら更に万全というのが、一般的な意見に違いない。しかし、今回の旅行が決まってからいろいろ遺跡の勉強をしてきたので、結果的には自由に行動できず、見学場所も時間も限定されているパッケージツアーには不満も感じた。自転車で遺跡巡りをしている白人を見かけてうらやましく思ったのも事実。もし次回カンボジアを訪ねる事があるとしたら、フリーでじっくりと朝から夕方まで遺跡を堪能してみたいと思った。
今夜の夕食は、New BAYON レストラン。昼のBAYON レストランの姉妹店のようだ。フロアは広く、団体客用食堂然としているが、味は悪く無い。ここまでのカンボジア料理はとりあえず、はずれが無い。ツアー同行のメンバーともだいぶ顔なじみになり、それぞれの旅行日程などについて会話がはずむ。
19時18分、サリナホテルに到着。妻と相談し、ここで我々も下車する事にした。ここまでの日程は全てツアー組み込みで自由行動が殆ど無く、シェムリアップの町を歩くチャンスも全く無かったので、せめてここからアンコールホテルまでの間の夜の散歩を楽しもうというわけだ。
サリナホテルから北へ、国道6号線を目指して通りを歩く。この道はバスで何度も往復している道。沿道のお店を眺めながら歩く。携帯電話屋、美容院、大衆食堂、インターネットカフェなどが並んでいるが、中を覗こうと思うようなお店は無い。国道6号線に出る。雨季なのに昨日から雨が一度も降っておらず、土埃と排気ガスがものすごい。ポケットからハンカチを出して口と鼻を覆う。幸いここの交差点には信号機がある。青信号を待って道路を横断するが、右左折する交通量も多く、道路の横断には危険が伴う。ここの信号機は最近取り付けられた物だが、信号機の無い時はいったいどうやってこの交通の途切れない道路を横断したのだろうと思う。
道を渡った所に内視鏡検査を売りにした小ぎれいなプライペートクリニックが建っている。その隣は果物を売っている店舗。天井からバナナが吊るされている。後ろの方にドリアンが山積みされている。これらの果物にもたくさんの土埃が積もっているのだろう。
数軒隣にコンビニ風の店舗を見つけた。貧困国とは言え物資の豊富さは東アフリカのマラウイやタンザニアを遥に凌ぐ。隣接するタイやベトナムの経済発展による影響も大きいだろう。アメリカ製のチョコレートクッキーを購入。値段は何とUS$3.5。ものすごく高い。クッキーをかじりながら、国道を西へ戻る。
歩道の上もバイクが走ってくる事があるので歩いていても油断はならない。逆走してくるバイクいるし、脇道から出てくる車両もある。回りを良く見ながら歩かなくてはならない。
道路に大きな看板が掲げられている。「Sexually Exploit a Child in this country , Go to Jail Here or at Home.」 (この国で子供を性的な食い物にする者は、ここであろうと家庭内であろうと、留置場行きだ。) このような看板が掲げられていると言うことは、カンボジアでは小児に対する性的暴力や、小児を性産業で働かせる事が社会問題になっているのだろうなあと思う。カンボジアでは未婚のカップルが性的関係を持つ事は倫理に反すると考えられている。しかし売春には抵抗が無いようで、HIV感染症の蔓延の温床となっているらしい。
40分ほどの散歩を終え、19時55分にアンコールホテルに帰着した。すっかり土埃まみれになってしまった。お風呂に入ってすっきりしよう。
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