カンボジアの旅43 シルバーパゴダ
2007年9月26日(水)
王宮のすぐ隣に隣接して、シルバーパゴダ(銀寺)がある。
寺院の周壁には美しく彩色された壁画が一面に描かれている。アンコールワットなどと同じく、ラーマーヤナの物語の場面を描いた物である。アンコールワットの回廊も昔は彩色されていたというので、こんな雰囲気だったのだろうかとも思う。もっともこちらは絵で、アンコールワットはレリーフだから、こんなに鮮やかではなかったのだろう。
ここは歴代の王の菩提寺で、各王ごとに仏舎利塔 stupa が建てられている。ちなみに stupa という言葉はサンスクリット語に起源があり、卒塔婆(そとうば)の語源である。白い stupa は先々代のノロドム王の墓である。敷地の中には、合計4つの stupa が建てられている。
シルバーパゴダという名前は、本堂の床に20cm四方の銀の板が敷きつめられている事からきている。しかし現地でもらった案内地図には、Temple of Emerald Buddha と書かれている。エメラルド寺院はバンコクにもあるが、ここ、プノンペンにもエメラルド仏があるのである。
本堂には、その銀の床板や、エメラルド仏、2086個のダイヤモンドで飾られた黄金の宝冠仏、その他の宝物などを見学する事ができる。例によって内部は撮影禁止なので残念ながら写真で紹介する事はできない。
宝物の中には北朝鮮から寄贈された物もちらほらと見受けられる。実はカンボジアは北朝鮮と古くから国交を結んでおり、シハヌーク前国王はポルポト時代に北朝鮮に助けられたり、その後もしばしば北朝鮮を訪問している。現シハモニ王も映画技術を北朝鮮で学んだと言う。
出口に向かう通路には、ちょっとした展示施設やお土産物屋などがある。とにかく暑いので冷たい飲み物を買って一息入れる。10時56分、車に戻りいよいよシハヌークビルへ出発だ。
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