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2008年4月 9日 (水)

くるま履歴書17 カローラフィールダー

 病院で巡回診療などに使っていたトヨタナディアが引退しました。

 後継車の条件としては、①奥日光に頻繁に上がるので4WD必須、②滝ヶ原峠の細い道を通るので5ナンバーが良い、③これまでより燃費が良いこと、④もちろん巡回診療用の器材を全て積みこめる事でした。こうなると、案外選択の幅は少なくて、トヨタではプロボックス・サクシード、カローラフィールダー、日産ウイングロード、ホンダエアウエイブ という事になります。

 1500ccの4WDモデルはプロボックス、サクシードが一番安いのですが、タイヤが165 80R13とかなりプアなので、いろは坂の上り下りを考えると心もとない。Gパッケージでタイヤを175 65R14にグレードアップすると、他の車と価格差が無くなってしまいます。設計も他車と比べると古いという事でまず候補から脱落。

 残るカローラフィールダー、ウイングロード、ホンダエアウエイブの3車での争いに。ホンダは値引きが渋くて脱落。価格的には僅かにウイングロードが有利でしたが、荷室に段差がある事と、ディーラーの対応の差から、最終的にカローラフィールダー(4WD 1.5X)となりました。業務用なので色はシルバー。

 3月下旬に無事納車されたので、今週(仕事で)いろは坂を2往復してきました。スマートエントリーシステムが装備されています。(どうやらGエディションの様子。) 鍵を携帯していればドアノブを触るだけでロック解除、スタートボタンを押すだけでエンジン始動ができます。色々な人が運転する車なので、便利なのかは不明。鍵を携帯したまま家に帰ってしまわないように気を付けなくてはいけません。キーの電池が切れてしまった時にはどうすれば運転できるのか、この車を利用する全員に周知するのは大変かもしれません。スマートエントリー無しだとイモビライザーも無しになってしまうようです。

 エンジンのスタートボタンは軽く押せばエンジンがかかるまで最長15秒間自動でセルスターターを回し続けてくれるそうで、結構親切です。某イタリア車のスタートボタンはエンジンが始動するまで押し続けなければいけません。

 暗い色調のメーターは暗い雨の日だとコントラストが弱くて見えづらい印象です。液晶表示の距離計やシフトインジケーターもバックライトが無いと見えにくいので、天気の悪い日はさっさとヘッドライトを点灯してしまったほうがいいかもしれません。右側の液晶はトリップ(2系統)とオドメーターの切り換え表示になっていて同時に見ることはできません。左側の液晶表示では時計、瞬間燃費、平均燃費、航続可能距離などを切り換えて表示する事ができますが、メーター上の押しボタンを押さないといけないので運転中の切り替えは危険です。切り換えスイッチが手元にあれば使いやすかったと思います。

 さて走り始めます。ステアリングがものすごく軽い。片手でくるくる回せてしまいます。最小回転半径も5.2m(4WD車)とまずまずです。車体の見切りもいい感じです。

 CVTなのでシフトポジションは、P-R-N-D(ドライブ)-S(スポーツ)-B(ブレーキ)となっています。じんわりとアクセルを踏んでやるとまずエンジンの回転上昇が止まり、続いてゆっくりとスピードが上がってきます。しかし、初期のCVTと比べると不自然な感じは払拭されてきています。

 燃費にいい運転をしているとメーター上にグリーンの ECO ランプが点灯するそうですが、Dレンジに入っている時だけみたいです。SやBでもエンジンブレーキを利かせていれば同等に ECO だと思うのですが点灯しません。積極的にSやBを使うと燃費が悪いのだと勘違いする人はいないでしょうか。いずれにせよエコランするためには瞬間燃費計を活用する方が効果的です。

 一人乗車の荷物無しだったので、いろは坂の上りでも力不足を感じる事はあまりありません。もちろんシフトはSレンジを使用。Dだと走りがぎくしゃくしてしまいます。ナディアとは重心の高さが全然違うので、コーナーでの安心感はまるで別物です。荷室に荷物満載だとちょっと鈍重になるかもしれませんが、無理ができない程度の性能である事は悪いことでは無いでしょう。ちなみにタイヤサイズは195 65R15。まだこの時期の奥日光はスタッドレスタイヤが必要です。

 下りの第1いろは坂では意外と軽快な動きを見せてくれました。Bにシフトするとエンジンブレーキが効き過ぎるので、ヘアピンカーブの度に D→S→B→(フットブレーキ)→D とシフトチェンジしてやるとちょうど良いリズムが生まれます。同乗者が居るとこいつは馬鹿かと思われるかもしれません。

 ナディアで第1いろは坂を運転して下ってくるといつも必ず軽く車酔いしていましたが、カローラフィールダーでは車酔いも無し。それが一番幸せな事でした。さすが日本で最も売れているだけあって、ソツの無い車という印象です。

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