シトロエンC4ピカソに試乗4 いろは坂
いよいよいろは坂に差しかかります。走り慣れた道で試乗ができるのはありがたい事ですし、車の素性もよく分かるという物です。
シフトポジションはやはりM(マニュアル)モードが走りやすいようです。3速でコーナーを曲がれなくも無いですが、コーナーを抜けたところで全く加速できないので、やはり2速に落として曲がる方がスムーズです。長い直線では4速、5速までシフトアップできます。A(オート)にすると、コーナーの手前で勝手に(^^;)4速にシフトアップしてしまったりして、慌てて2段階シフトダウンするはめになるなど、走りがぎくしゃくしがちです。せっかく6速あるので、きっちりと使いたい所です。トルコンが無いため、アクセルの踏み加減が加減速にダイレクトに効いて、速度管理はしやすいと思います。
AL4を搭載している4AT車の場合、上りのいろは坂では2速と3速しか使わないので、A(オート)モードで走っても、おそらくそんなに困らないだろうと思われます。(同じエンジンとトランスミッションのプジョー307ccでいろは坂を登るときはDsモードで走っています。)
コーナーでは重心の高さを感じないと言えば嘘になります。307ccが腰から曲がる感じだとすると、C4ピカソだと肩から曲がっていくような気分です。とは言え不安定感は無く、やや重目のステアリングの手応えも正確なので安心して走る事ができました。タイヤは 215 55R16のミシュラン プライマシーHPを履いていましたが、ベストマッチと感じます。前方視界の良さは山道でも生きてきます。路面もコーナーの先もよく見通せます。
急な上り坂の途中で一時停止をする交差点がありました。ここで重要な事はきちんと完全に一時停止する事です。そうすればヒルスタートアシスタンスが働いて何事も無く坂道発進が可能です。しかし完全に止まりきらない状態でフットブレーキをリリースすると、クラッチがつながるまでの一瞬車が後退して焦ります。(私がやりました。)
下りのいろは坂は前が詰まってのろのろ運転になってしまいました。そのためインプレッションを書く事は難しいのですが、ナディアのように車酔いをする事はありませんでした。まあ下りのいろは坂は急なヘアピンの連続なので、そんなに走って面白い道ではありません。
いろは坂を下りきってた後の急な下り坂がむしろポイントです。途中に橋を挟んだS字カーブもあり、車のフットワークを知る事ができます。6EGSならではのダイレクトなエンジンブレーキを利かせながら、ここも不安感無くどっしりと走り抜けました。その先は比較的直線が多くなりますが、ここも殆どフットブレーキを使わずにエンジンブレーキだけで速度管理ができ、楽ちんです。
最後に駐車場へバックで停めてみました。クリープが無いのでオートマチックしか乗った事が無い人は面食らうのでしょうが、マニュアル車に乗り慣れている人にとってはどうって事はありません。マニュアルと同じように軽く、時に断続的にアクセルを踏んであげれば良いだけです。
万人にお勧めする車ではありませんが、マニュアル車好きの人が不本意ながらミニバンを買う必要が生じたときに、検討すべき車の筆頭だと思います。値段が高めなのが惜しい。ゴルフトゥーランは安すぎて卑怯です(^^;)。
もう一点気になるのがカーナビ。ネットで検索すると皆さん苦労しているのがわかります。オーディオの設置スペースが1DINしかありません。標準のオーディオを取り外してしまうと、ステアリングの所に付いている音量調節ボタンが役立たなくなります。そればかりか、パーキングセンサーの警告音が鳴らなくなってしまうそうです。純正のアクセサリーカタログに1DINオールインワンタイプのナビが掲載されていますが、これを装着しても警報音とステアリングスイッチの問題は生じてしまうそうです。標準オーディオを残してオンダッシュタイプのナビを取り付ければ、ステアリングスイッチと警告音の問題は解決しますが、今度は良いディスプレーの取り付け場所が無くて困るようです…。
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