シトロエンC4ピカソに試乗1 室内観察
今日本で新車で買えるトルクコンバーター無しの変速機で乗れる6人以上乗りの車は…。
すでに国産車からは消滅してしまったようです。輸入車に目を向けてみてもなかなか厳しい。先頃までフィアットムルティプラという超ユニークな3+3人乗りの車が1.6L 5MTで売られていましたが、現在輸入はストップしているようでフィアットのホームページからは消滅しています。
残ったのはあと2車種のみ。フォルクスワーゲンゴルフトゥーラン 6速DSG 。シュアな走りと、DSGによるスムーズな変速で絶賛されているらしいミニバンです。スタイルは色気を完全に排したまさに質実剛健な印象。
残る1台はシトロエンのC4ピカソです。4AT(プジョー、ルノー車でもお馴染みのAL4)もありますが、6EGSというオートクラッチ式のマニュアル車も設定されています。スタイルは、トゥーランとは対照的になかなか個性的なもの。今回機会があってこの車に試乗させていただく事ができました。
シトロエンはcitroën と綴ります。ëは母音の後にのみ続けられる文字だそうです。昔フランス語をかじったはずなのにすっかり忘れています。(Wikipedia)
試乗車はビュルラという落ち着いたエンジ色。グレードはエクスクルーシブで、グラスルーフパッケージ付きです。トランスミッションはもちろん 6EGS。キーは普通のメカニカルキーですが、折り畳み式になっていてポケットの中では金属の部分をキーホルダーに収納しておけます。
運転席に座ってシートポジションを合わせてみます。ステアリングはテレスコが付いていますが、一番手前にしてもやや遠い感じでした。左側の足元が変に出っ張っていて足の置き場が窮屈です。右ハンドル化の弊害ですが、フランス車ではよくある事です。(^^;) 運転しているうちに気にならなくなります。ドアミラーも大きくて後方視界は良好です。窓のウエストラインが割と低めなので、横方向の車両感覚も取りにくくは無さそうです。
前を向くと、広大な視界。頭上まで伸びたフロントウインドウがこの車のセールスポイントですが、屋外でみるとやはり格別です。すでに4月末というこの季節で日差しの暑さを少し感じます。さて、グラスルーフは運転席からは視界に全く入りません。後部座席の人のためにある装備です。濃色ガラスになっていますから遮熱性は良好と思われます。
ステアリングの右後方にある棒が、シフトセレクター。かつての名車シトロエンDSのセレクターを意識したデザインとの事です。ポジションは R-N-A-M となっています。基本構造はマニュアルトランスミッションと同じなのでPはありません。エンジンをかける時はNに入れて、ブレーキを踏みながらスターターを回します。エンジンを停める時はどのポジションでも良いそうですが、まあNに戻す癖を付けておくのが無難でしょう AかMかRに入れておくとギアが入った状態になるので、そのほうが車が動き出しにくくて良いようです。(マニュアル車を駐車するときは、下り坂ではR、平地や上り坂では1速にシフトしておくのが基本ですからそれと同じですね。) 走行中にAからNにするとどうなるか尋ねてみましたが、わからないとの事でした。
パーキングブレーキは自動になっています。エンジンを止めるとかかり、走り出すと解除されます。先日試乗したマセラティ・グランツーリスモと同じですね。(^^;)センターメーター手前のレバーを引くことで手動でかける事もできます。走行中に操作するとどうなるのかは聞きそびれました。
液晶式のセンターメーターは中央上にデジタル速度計。左側の円形グラフがタコメーター。その中心にシフトモードと何速に入っているかが表示されます。右側の円形メーターは燃料計です。左右のメーターは本来逆であるべき所です。(よく見る方が遠くにある。)これも右ハンドル化の弊害ですが、フランス車ではよくあることです。中央下には時計やオーディオの状況、瞬間燃費、平均燃費などを表示する事ができます。本国仕様ではここにナビの画面が組み込まれているようです。
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