新型エアーナビをテスト4 自車位置精度を検証
パイオニア新型エアーナビ AVIC-T10の自車位置精度の評価を始めました。車速信号無しで実用的に使えるのかどうか、またプジョー車などで問題となる熱線反射フロントガラスの影響はどうでしょうか。
①グラスルーフの某車にて
まだ取り付けの手段が練られていなかったため、諦めて助手席の上にエアーナビを転がしておいたのですが、ちゃんと通勤途上の道案内を正確にしていたのでびっくり。屋根がガラスだから?? 道案内はサイバーナビと違って交差点の直前の音声案内がありません。自車位置精度にサイバーナビ程の自信が無いためでしょうか…。
②鉄板屋根のカローラフィールダーの運転席膝上
これも置き場が確保できなかったので、止むを得ず大腿の上に乗せ画面を上に向けた状態で走行。推奨取り付け角度からはまったく外れた状態ですが、いろは坂のヘアピンカーブにも、しっかり追従していたようです。(走行中は画面を見れないので走行軌跡から判断。)
③鉄板屋根のカローラフィールダーその2
空き時間を利用して吸盤でナビを仮設置。画面が完全に90゚横を向いた状態での苦しい状況の設置にもかかわらず、下りのいろは坂でほぼ完璧に追従。けっこうすごいかも!?
④プジョー307ccの三角窓
吸盤で三角窓に装着して走行してみました。フロントウインドウは熱線反射タイプなのでGPS受信に一抹の不安がありましたが、実際には全く問題ありませんでした。高速道路では、IC、PAの度に「この先直進です。」とルート案内があり、ちょっとしつこい感じです。一般道に出たところで突然の渋滞。もちろんまだ通信サービスが始まっていないエアーナビでは渋滞表示はありません。サイバーナビの方では…こちらも渋滞表示無し。実は起こったばかりの事故渋滞だったのでVICSにまだ反映されていなかったのです。図らずも渋滞情報の限界を知る事になりました。
⑤プジョー206の助手席前
ディーラーから代車としてお借りした206の助手席前に仮設置して東北道を走行。この車も熱線反射ガラスですが自車位置は問題なく拾っています。首都高に入りいよいよ難関の山手トンネルに突入。長大トンネルの上、アップダウンが多いのでポータブルナビには厳しい環境です。トンネル突入後しばらくは自車位置が進んでいきます。西池袋ランプまではほぼ正確でしたが、その後はどんどん誤差が広がっているように見えます。そして中野長者橋ランプまで2.6kmの表示で自車位置が動かなくなりました。しかしトンネル出口を出ると、西新宿ジャンクションのカーブですぐに自車位置を取り戻しました。しかしこの時リルートがかかったため、首都高新宿線に合流してしばらくは道案内が中断してしまいました。
そんなわけで現時点での感想です。
開けた場所で使う分には予想以上に優れた精度を発揮する事がわかりました。設置場所や本体の向きの影響も意外なほどありませんでしたし、プジョーの熱線反射ガラスの影響も受けませんでした。
一方、長いトンネルは弱点となります。トンネルを出た直後に案内地点が連続するようなケースでは、道案内がかなり抜けてしまう可能性が高いと思います。ですからそういう場所でも完璧な追従性を求めるのであれば、車速パルス入力が必要という事になるでしょう。逆にそのぐらいは許容できるというのであれば、本体だけで十分な実用性と言えるでしょう。
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