私とパソコン03 ポケコンCASIO FX-702P
(昭和57年頃のお話)
昭和55年に任天堂ゲームウォッチが発売され、高校生たちも休み時間に熱中していました。その後のパソコンゲーム作りの下地になっていたような気がします。
パソコンでプログラムを作るという行為は、頭の体操です。実現したい動作をどのようなアルゴリズムで処理して、それをプログラミングしていくか。どうすればより短いステップでプログラムを効率的に書けるか。BASICでのプログラミングに熱中していくと、もはや店頭のパソコンをいじっているだけでは満足できなくなりました。しかし、パーソナルコンピューター一式は30万円以上はするとても高価な商品で、とても高校生の手に届くような物ではありませんでした。
そんなプログラマーの卵たちが飛びついたのが、ポケットコンピュータ、略してポケコンです。1980年にシャープからは、PC1200シリーズが発売されていました。追ってCASIOからFX-702Pが発売されました。私が購入したのは、FX-702Pの方でしたが、たぶんそれは値段が安かったからだったような気がします。
液晶表示は僅かに20桁×1行で、メインメモリ2KBだったそうです。それでも立派にBASICを搭載しており、創意工夫でいろいろなプログラムを作ったり、関数計算をさせたりと遊び甲斐のあるマシンでした。外付けの放電プリンタもありました。これは、片側が銀色の専用紙を使い、放電で表面の銀の部分を破壊すると、そこが光を反射しないので黒く見えるという仕組みです。プログラム保存のための媒体はマイクロカセットテープだったと思います。(当時は留守番電話の録音用にも使われていました。)
FX-702Pでゲームを始めとしていろいろなプログラムを作りました。たった20桁の液晶表示で、表示できるのは半角英数字とカタカナだけでしたが、そんな限られた表示能力でも、いろいろと工夫をこらしていました。例えば、「.」「。」「o」「O」の4つの文字を使って、だんだんと大きくなる様子を表現したりとか。
FX-702Pでプログラミングを始めた人は、結構多いようで、Googleで検索してみると結構昔話を書いている人を見つける事ができます。おお、同士よという感じです。
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