チャイルドシートの選択について考える(2)
各チャイルドシートの衝突試験映像は、自動車事故対策機構の中のこのページで見る事ができます。
アップリカのユーロフィックスEC820の衝突映像を見ると、前面衝突の強いエネルギーを体の側面で受け止めるのはかなり厳しそうに見えます。
乳児用の後ろ向き装着の映像も観察すると、シートベルトの伸びにつれて、シートに回転力がかかって、最も伸びたときには殆ど真横を向いているのが見て取れます。ドイツ製で安全面で定評のある、レーマーベビーセーフプラスや、日本の誇る自動車安全装置メーカーであるタカタのTakata04ファシールの実験結果と比べて見ても、乳児用後ろ向き設置で、ユーロフィックスEC820が衝突時に大きく回転してしまっているのが一目瞭然です。おそらくこの強い回転の原因は、シートの重量にあります。
乳児専用で簡素な構造のレーマーベビーセーフプラスが3.3kgなのに対して、乳幼児兼用型の Takata04ファシールは重くなり、8.9kgもあります。しかし、驚くべき事にアップリカユーロフィックスEC820はなんと15.8kgです。当たり前ですが重いほどより強い慣性力が生じます。せいぜい体重3-10kgぐらいの乳児を乗せるのに、15.8kgはあまりにも重すぎるような気がします。
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