チャイルドシートの選択について考える(1)
チャイルドシートの選択について情報を集めています。
お店に行くと目立っているのが、アップリカの製品です。ここの売りは、90度回転して横向き設置の平らなベッド型の新生児用シートになる事。会社の説明によると、
「生まれたばかりの赤ちゃんのからだは、未熟なところがたくさんあります。平らなベッド型なら、腹式呼吸のおなかを圧迫せず、姿勢が安定し、頸椎や背ぼねに負担がかかりにくいので安心です。もし、首のすわらない赤ちゃんを座らせて、首が曲がっていると、気道が圧迫され、酸素飽和度の低下を招く場合があります。また、イス型後ろ向きチャイルドシートで追突された場合、頭と首が強く揺さぶられ、揺さぶられっ子症候群に似た状況を引き起こす危険があるので十分注意が必要です。平らなベッド型なら、頭と首の動きが安定します。アップリカは赤ちゃんを危険から守るためにも、特に6カ月頃までは「平らなベッド」を強くおすすめしています。」
と書かれています。しかし、この平らなベッド型をPRしているのは、国際的に見てもアップリカしか無いように思われます。他のメーカーでは乳児には、後ろ向き取り付けで角度45度が推奨されています。他のベビーシートは赤ちゃんを危険にさらしているのでしょうか…。大人の私たちは、仰向けで寝ると腹部の内臓や胸壁の重さが肺にのしかかってくるため、呼吸がしにくくなります。心不全や喘息で呼吸困難の人は起座呼吸と言って自然と座位を取るものですが…。
自動車総合安全情報のホームページや、独立行政法人自動車事故対策機構のホームページには、チャイルドシートアセスメントの評価結果が掲載されています。評価結果のパンフレットはpdfファイルで公開されています。
この16ページを見るとアップリカのユーロフィックスEC820については、乳児用「優」、乳児用(ベッド型)「推奨せず」、幼児用「普」と、厳しい評価を受けています。また過去のアップリカ製品の評価を見ても、2005年のマシュマロベッドWサーモ以外は、乳児用(ベッド型)か、幼児用のどちらかが「推奨せず」となっており、同社にとっては極めて厳しい結果が出続けています。公的機関が「推奨せず」という評価を下している商品が実際の店舗では「人気商品」として販売されているのは、いったいどうしたわけなのでしょう。
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