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2008年9月13日 (土)

私とパソコン09 ドットインパクトプリンタとデータレコーダ

(昭和58年頃のお話)
 FM-7の本体と同時に購入した周辺機器は、

  1. カラーディスプレイ
  2. ドットインパクトプリンタ
  3. データレコーダ

です。

 カラーディスプレイが何インチだったか忘れてしまいましたが、表示解像度は640×200ドットで、横に比べて縦方向が粗いのが難点でした。カラーといっても表示できるのはたったの8色で、黒、青、赤、緑、紫、水色、黄色、白でした。

 ドットインパクトプリンタは今でも業務用に生き残っていますが、見たことが無い人も多いかもしれません。金属性のヘッドを動かして、インクリボンを紙に叩きつけて印字するプリンタです。この時購入したのは、確かEPSONのMP-80という8ドットのプリンタです。全てをグラフィックスとして印刷する今のプリンタと違って1文字ずつコードを送って、8×8ドットで構成された文字パターンを印字する制御になっていました。半角英数字と半角カタカナだけが使用できました。

 FM-7にはJIS第一水準の漢字を16×16ドットのパターンで収録したオプションの「漢字ROM」がありましたが、これをグラフィックスデータにしてプリンタで出力すると、普通の半角文字の4倍の大きさになってしまいます。何とか実用的な大きさで漢字を印刷するために、後に「半ドットずらし」という制御方法が開発され、8ドットのプリンタでもまあまあ実用的な印刷物を作る事ができるようになりました。

 外部記憶装置として、当時ビジネスで一般的だったのは8インチフロッピーディスクでした。しかし8インチディスクはあまりに大きいので、小型サイズの5インチフロッピーディスクがパソコン用には普及しつつありました。とはいえ、フロッピーディスクドライブはFM-7本体よりも高い物でしたので、ホビーユーザーにはおいそれと手を出せる物ではありませんでした。代わりに使われていたのが、音楽用と同じカセットテープです。データレコーダーと呼ばれる専用のカセットデッキをパソコンに接続して、データを音に変換して記録したのです。その記録速度は800-1600BPS程度(bit per second)だったと思います。プログラムの1文字が8ビットなので、一秒で100-200文字程度記録できました。長いプログラムの読み書きには数分以上を要します。

 データはカセットテープの任意の場所に書き込むことができますが、一本のテープに複数のプログラムを記録した時は、頭出しをしなければなりません。長いテープでは扱いが面倒なので、パソコンショップでは、データ記録用の片面5分とかの短いカセットテープが販売されていました。

 市販のゲームソフトも主力はカセットテープでした。アドベンチャーゲームなどでは、場面をクリアする毎にデータレコーダーから次の場面を数十秒から数分かけてロードするので、それはそれはのんびりした展開でした。ゲームオーバーになると、テープを巻き戻して最初からロードし直させられたりして…。

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