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2008年10月 4日 (土)

私とパソコン12 漢字ROMと単漢字変換

(昭和58年頃のお話)

 FM-7にはオプション増設スロットが3つついていました。キーボードの奥側にある黄色いカバーを外すと、その下に隠れています。比較的容易に奪着できる場所です。前回話題にした5インチフロッピーディスクドライブのインターフェースカードもここに装着しました。

 重要なオプションに漢字ROMというのがありました。JIS第一水準の漢字の16×16ドットのパターンデータが収録されている物です。これを使うと画面に漢字を表示する事ができるのですが、実はこれがなかなか大変です。

 FM-7では(というか当時の8ビットパソコンでは)漢字を含む2バイト系のキャラクターは文字として扱うことができませんでした。表示する時は、F-BASICのKSYMBOLという関数を使ってグラフィックスとして表示します。表示する漢字を選ぶためには、音読み順に並んでいる漢字コード表を見て、該当するコードをKSYMBOL文のパラメーターとして記述していきます。これがなかなか骨が折れる作業です。1行分の漢字コードを拾いだすだけで小一時間を費やしてしまいます。

 そんな苦労を軽減するために、誰かが単漢字変換を考え出しました。音読みを入れると該当する漢字が一覧表示され、その中から入力したい文字を選択するというものです。プログラムを解析してみると、音読みのデータに続いて、該当する漢字コードがリストアップされています。これが単漢字辞書というわけです。これを作るだけでも相当な労力だったでしょう。

 パソコン雑誌に掲載された、単漢字変換日本語ワードプロセッサーのプログラムと、8ドットプリンタで16ドット印刷を実現する半ドットずらしテクニックのおかげで、文書をコンピュータで作成するという事がほどほど実用的にできるようになりました。

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