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2008年12月10日 (水)

ハワイの旅19 サンドバーとシュノーケリング

2008年9月16日(火)

 集合時間の12時30分に遅れる事10分。ようやくワイキキからのピックアップのバスが到着。2台のバスからは40-50人もの日本人が降りてくる。ホノルル空港を出てからここまで日本人の集まる所を避けてきたので、大変に異様な光景に見える。妻と二人で「やっちまったな。」とつぶやく。バスに乗ってきた義父母、義弟(長男)、義弟(次男)と合流した。やっと出掛けられるのかと思ったら、午前のツアーの船が戻ってくるのが遅れているのでしばらく待ってくださいとの事。13時にようやく出航となった。船内はまるで団体観光バスのようである。

Img_3215  珊瑚礁に守られたカネオヘ湾は波が穏やかな所だが、今日は風が強いので多少のうねりはある。10分足らずでサンドバーの縁に到着した。色の濃いところが深い部分で、白っぽい部分がテーブル状に浅い砂地になっている所だ。砂地に少し入ったところで停泊する。白っぽい海の向こうに Kualoa Point が見える。間近に感じられるが実はかなり遠い。ここで全員下船して海に入る事に。カメラは水没すると大変なので船上に置いていくようにとのアナウンス。その一方で防水の使い捨てカメラを販売するなどなかなかの商売上手。

Img_3217  この時の水深は腰の下ぐらいで案外深い。浅めのプールのようだ。歩いてサンドバーの中心の方へ向かう。ここでのメインは「記念撮影」。ツアー会社のガイドさんが、写真を撮ってくれる。若い男女が多く、ジャンプしたり、ポーズをとったり、はしゃいでいる。撮ってもらった写真は、後で1枚$10で販売してくれる。昨年のカンボジア・アンコール遺跡での光景を思い出す。

 我々一行はそのノリについていけず、離れたところで記念撮影会が終わるのを待っていた。日差しは強烈だが風が吹いているので立っていると気化熱で体温が奪われて寒い。

Img_3219  ようやく船に戻って良いとの許可がある。歩いていると寒いので準備運動を兼ねて泳いでみる。いよいよシュノーケリングの時間がやってきた。妻は残念ながら見学なので船に上がり、写真撮影係となる。

 さて、ご覧の通りの芋洗い状態。ガイドからは、海水がちょっとでも気管に入ると死ぬとか、深い海がスカッと見えて恐怖を感じる人がいるとか、やたら危険を強調する案内があり、全員救命胴衣を装着するようにとの事。周囲を見ると殆どの人はシュノーケリング初心者のようだ。サンドバーの縁までは歩いて行き、そこから泳いで周縁部の珊瑚礁に沿ってシュノーケリングを「楽しむ」…はずであった。

Img_3221  船上から妻が撮影したのがこの写真。メダカの学校みたいだ。あまりに人が多くて、しかも殆どが平泳ぎをしているのでとにかく蹴られる。救命胴衣を付けているので潜って逃げる事もできない。更には魚を集めるためにパンが配られたのだが、そのパン屑のために海の透明度が著しく悪化して視界もきかない。結局見えるのは人の足ばかり。植草一秀氏なら喜ぶかもしれない。(~_~メ)

 何も見えないので諦めて船に帰る人も増えて、だんだん人数が減ってきたようだ。少し集団から離れて泳いでいると、ようやくぼんやりと珊瑚礁や魚の姿が見えてきた。シュノーケリングは結構楽しみにしていただけに、あまりにも期待外れでがっかりである。

 まあ、考えてみれば、これまでシュノーケリングをした場所が恵まれすぎていたのかもしれない。3年前はタイのパンガン島の人影も少ない浅瀬の珊瑚礁。ツアー参加者は我々夫婦2人だけ。2年前はアフリカのタンザニアのザンジバル島の沖合のムネンバ島。辺境の地ゆえ、手つかずの海は信じられないほど透き通っていた。美しい珊瑚礁や魚たちの姿に引き込まれるように泳ぎ続け、完全にグロッキーになってしまったっけ。

Img_3224_2  ようやく船に戻ると、大多数の客は既に食事の真っ最中。うちの家族の中でも私が最後だった。「全然見えないから戻ってきちゃったよ。」「顔を蹴られた。」「パンのおかげで水が汚くなっちゃって。」「最後まで粘っていたら、うっすら珊瑚礁とちょっとだけ魚が見えた。」

 旅に対する考え方も人それぞれだろう。演出されたこの「天国」に感激する人も多いのかもしれない。でも世界各地にもっと素晴らしい海がたくさんある。

Img_3236  昼食後は沖合に出て、ウミガメ探し。カネオヘ湾は珊瑚礁に守られ大型の海洋動物が入ってこないためウミガメたちの楽園なのだそう。呼吸をするために浮上してくるところを探すのだが、肉眼だと何かがいるという事しかわからない。この写真は200mm望遠で連写した中で最もウミガメの姿が良く捕らえられた1枚をトリミングしたもの。コンパクトカメラでの撮影は無理だろう。

 16時20分、船は Heeia Kea に戻る。日本人にだけ囲まれていると、すっかり海外に来ている事を忘れてしまい、クルーにチップを渡すのを忘れてしまった。(+_+) まっ、いいか。

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