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2009年2月25日 (水)

オレゴン健康科学大学訪問記2008 (7) 山岳フリーウェイを駆け抜ける

2008年12月8日(月)

 せっかく海の近くに来たのにまだ海を見ていません。海岸まで少し足を伸ばすことになりました。Oregon Coast Highway を南に少し進み、Winchester Bayの標識で右へ入ります。すぐに港が見えますが地図で確認するとここはまだ Umpqua 川。港湾沿いの道を進んでいくと右手に駐車スペースがあり、そこに車を停めました。駐車場の脇には仮設トイレが設置されていました。入ってみると洋式のポットン便所です。開口部がとても大きく、大人でも簡単に落ちる事ができます。(~_~;) 下はそのまま砂地になっていました。

Img_4024 Img_4026  駐車場の脇はちょっとした岡になっていて、そこから海を眺める事ができます。砂浜はかなり広大なので、革靴で波打ち際まで歩いていくのはためらわれました。望遠で見ると波はけっこう荒々しいようです。これが日本から遥かに離れた太平洋の反対側かと思うと、感慨深いものがあります。

Img_4027_1  振り返ると不思議な物が見えました。灯台 Umpqua River Lighthouse です。普通灯台といえば周囲の海からよく見えて、航行上の目印になる岬 point に建っているものです。ところがここの灯台は何故か海からかなり離れた山の中に建っています。回りは木が生い茂っていて、あまり周囲からの見通しがよい場所とは思えません。帰国後に調べてみると理由がわかりました。1857年に海岸近くに灯台が建設されたものの、嵐に耐えられず壊れてしまったため、1894年に海から遠く離れた現在の地に再建されたそうです。

Img_4035  時刻は14時40分。今夜の宿泊地である Klamth Falls までは、250マイル(400km!)もあります。あまりのんびりとしてはいられません。Reedsport の町に戻り、Umpqua 川に沿って内陸へ向かう Umpqua Highway に進路を取ります。途中で野生の Elk の棲息地を通ります。駐車場と展望所が整備されています。(でも土産物屋は無いところが日本とは違う所。) 200mm(35mm換算で320mm相当)程度の望遠では、この程度にしか撮れませんでした。

 Reedsport から60マイル程。あたりが開けてくると Sutherlin の町。ここからの運転は私が担当する事になりました。9月にハワイ・オアフ島でさんざん運転したばかりなので、不安はありませんでした。アメリカ西海岸の大幹線である I-5。オレゴン州の北側は都市の連接する平原地帯ですが、これから進んでいく南側はかなりの山間地です。ちょうど東名高速の大井松田と御殿場の間のようにカーブやアップダウンが多く、それでいて、制限速度は65-75mphとかなり高く設定されています。あたりはすっかり暗くなり、先の見通しもあまり良いとは言えず、一方鈍速の巨大トラックが急に行く手を阻んでいたりと、なかなかスリリングで、結構退屈しない(~_~;)道でした。Grand Pass を過ぎ、もう一山越えると眼下に久々の大きな町が見えてきました。Medford です。ここで I-5 を下ります。およそ110マイルの運転担当区間を無事に終え、ふたたびBenに運転を代わります。

 残すはあと70マイル。だんだん距離の感覚が狂ってきて、あと1時間ちょっと、もうすぐそこ、みたいな気分になってきます。ところがここからが難所でした。Klamath Falls までは山越え。内陸のため冷え込みが厳しく、気温もどんどん下がっていきます。やがて道路にはうっすらと積雪が。気温もとうとう18度F。華氏だと実感がわかないのですが、計算してみると-8℃です。雪が滅多に降らないポートランドから来た車は、ノーマルタイヤでチェーン無し。最徐行でゆっくりと進んでいくしかありません。ちなみにこのあたりでは凍結防止剤の塩化カルシウムは使わないそうで、滑り止め用の砂利 gravel を路面に蒔いてあります。ホイールハウスから、カラカラと音が響いてきます。車体に傷が付きそうです。

 今夜の宿泊地、Klamath Falls 郊外の Running Y に到着したのは、20時30分。Reedsport から、実に6時間近い長旅でした。今日1日で10時間ぐらい車に乗っていた事になります。お疲れ様でした。

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