国立湊病院の記憶4 採用薬データベース
平成6年に国立湊病院に赴任して、診療をする際大変困ったことがありました。院内採用薬のリストが無かったのです。
前年から努めていたドクターからは、「処方してみて、もし無い薬なら薬局から連絡があるから大丈夫だ」なんて言われましたが、どうにも困ります。
更に困惑する事実が判明。病院に常備の無い一部のAという薬は、薬局で自動的に別のBという類似の薬に変更して処方するという明文化されていないルールが存在していたのです。実害は無いとは言え、処方箋と患者さんの手元に行く薬が食い違うのはいくらなんでもまずかろう。何とかしなくては。
という事で、院内常備薬のリストを整備する事にしました。もちろん予算はありません。
自分のパソコンに、自腹で購入したリレーショナルデータベースソフト(最初は新日鉄で出していたDBPro、後にマイクロソフトアクセスに変更)に、在庫薬の名前や、分類、用法などを一つずつ手作業で入力。体裁良く一覧表に出力して、冊子に仕上げました。これを各外来や病棟、そして薬局にも配布しました。後年、若手の薬剤師が赴任してからは、彼に採用薬データの整備は引き継ぐ事にしました。
その後、この採用薬データベースに、患者台帳データ、処方箋データなどを組み合わせ、VBA でアプリケーションを構築。個人的に外来処方や入院病歴要約を管理するシステムに拡張していきました。
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コメント
きのうは赴任したかった。
投稿: BlogPetのかぶりん | 2009年10月 7日 (水) 14時17分