メキシカンカリブとニューヨークの旅03 ジョージ・ブッシュ空港

2009年10月5日(月)

　平日午後の成田空港第一ターミナルはがら空き。ツアー会社用のカウンターでEチケットの控えを受け取るが、特に行列に並ぶ必要も無い。

　今回の旅はコンチネンタル航空を利用する。コンチネンタル航空はこれまでスカイチームのメンバーだったが、10月27日からスターアライアンスに鞍替えする。つまり、今後はANAのマイル加算が可能となるが、今回の旅行の分は諦めるしかないようだ。こちもたいして並ぶ事も無く、さくさくと手続きが進む。今日の日程はテキサス州のヒューストンで乗り換えて、メキシコのカンクンへ向かう。荷物はカンクンまで預かってもらえ、搭乗券もヒューストンと、カンクンまでの2枚が発券される。しかし、ヒューストンでは一旦アメリカへの入国手続きをしなくてはならないそうだ。なお、出発時刻の20分前に搭乗を締め切るとの注意があった。

　空港内の銀行で両替。5万円が$539になった。US$1=JPY92.7 ぐらいの換算。円高のおかげで得をした気分。今回の旅は前半メキシコに滞在するが、ガイドブックではカンクン周辺ではUSドルが普通に通用するとの情報があり、空港からホテルへの交通もドル建てで支払えるため、ドルだけを用意しておけばとりあえず大丈夫のようだ。ヒューストン空港のATMで預金を引き出してもいいのだが、乗り継ぎ時間が2時間弱と短いため、日本で用意しておく方が無難と判断した。

　フードコートにあるタイ料理店で昼食をとる。パッタイなど2品を注文して2000円。味はこれまで食べたどこのタイ料理店よりもおいしくない。（；ω；）タイ料理らしい匂いがせず、味もメリハリが無いのだ。タイ航空も発着する第一ターミナルであるだけに残念な気分である。昨年ハワイに行ったときは、栃木の日光在住だったゆえ、魚に飢えており、成田空港でも回転寿司を食べたのだが、今年は伊東に引っ越したから回転寿司に行こうとは全く思わなかった。

　ヒューストンへのCO6便はボーイング777。15時15分に予定通り搭乗が開始された。機内はおよそ8割程の入り。3列席だが通路側のお客さんが後ろの空席に移動してくれたので、余裕ができ、トイレにも気兼ねなく行けて助かった。定刻の15時55分ゲートを離れ、16時11分に離陸した。航空会社も景気が悪いのでアルコール飲料は500円またはUS$5の有料となっている。夕食の後は映画も見ないで睡眠薬を飲んで寝てしまう。途中軽食が配られたようだが、全く気がつかなかった。5時間ぐらいは眠れたようだ。

　日付変更線を跨いで再び10月5日に戻る。11時間16分のフライトを終えて13時27分ヒューストンに着陸した。アメリカでは入国手続きとセキュリティーチェックにかなり時間がかかる事が多い。しかし今回は、入国審査場で15分ほど列に並ばされたものの、降機から30分ほどで出発ロビーに出る事ができた。おかげで1時間ほど余裕が持てた。

　ヒューストン空港の本当の名前は、George Bush Intercontinental Airport という。International では無く、Intercontinental という所が面白いが、テキサス州第2の規模を持ち、コンチネンタル航空のハブ空港であり、そういう意味でも Inter-Continental である。

　41代アメリカ大統領 George Herbert Walker Bush (オバマ大統領の前のブッシュ大統領の父親)にちなんて命名された。大統領としての功績の以前にテキサスはブッシュが油田開発で一財産作った地である。そして、テキサス州は1836年までメキシコの一部であった。

　1821年旧スペイン領であったアメリカミズーリ州在住のオースティンが、スペイン領テキサスへの移住を希望。これに対してスペイン王権は土地の無償提供、7年間の免税、輸入品非課税という特権を与えて移住許可した。同年メキシコが独立し、テキサスもその一部となったが、その後もアメリカからの移住が進み、1832年にはテキサスの人口24700人のうちメキシコ人は僅か3400人という状況になっていた。1836年分離を求めるテキサスとメキシコ軍との間で戦闘が起こったが、メキシコ軍を率いるサンタ・アナがテキサス軍の捕虜となってしまった。テキサス共和国はメキシコから独立を宣言。更に1845年にはアメリカ合衆国に編入されたのである。