メキシカンカリブとニューヨークの旅06 180号線を西へ向かう
2009年10月6日(火)
6時前に起床。まだ外は薄暗いが天気は良さそうだ。ツアーの集合時刻は午前7時だが、何故かピックアップの場所は我々の泊まっているホテルの前では無く、Kukulkan 大通りの向かい側にある高級ホテル Presidente Intercontinental Hotel の正面玄関となっている。6時40分過ぎにはホテルを出発した。
Kukulkan 大通りまで出て少し東へ向かう。写真だけ見ると清々しい感じだが、既に蒸し暑く、そしてラグーンからのどぶ臭い風があまり心地よくない。写真左手の白亜の建物がPresidente である。町からホテルゾーンへ向かう乗合バスは通勤客で満員。逆に市街地へ向かうバスはガラガラ。ホテルゾーンに定住者は殆どいないから当たり前だ。
集合時間から少し遅れて All Tour Native 社のバンがやってきた。今日参加するツアーは同社の主催する Maya Encounter だ。なお、同社の作ったPRビデオもあるが実際と異なる所も多い。マヤ遺跡と今も古来の伝統を守るマヤの人々の生活に触れようという企画である。
いくつかのホテル回ってピックアップ。今日の参加者は、アメリカアイオワ州から来た60歳代と思われる夫婦。ポルトガルから来た男女各2名のグループ、中国出身でニューヨークで働いている20代の女性1名、そして我々の計9名。ガイドの若者ベンジャミンは中米コスタリカ出身でドイツ人とコスタリカ人のハーフ。スペイン語、英語、ポルトガル語、ドイツ語を使いこなす。そしてメキシコ人の運転手の総勢11名。
アメリカ人のおばちゃんは朝から元気でしゃべりまくっている。明け方までディスコ Coco Bongo で楽しかったとか、旦那が酔いつぶれてしまったとか、あんたたちどこから来たのとか、賑やかだ。一方旦那さんはもの静か。世の中うまくできている。一方20代の女性がリゾートホテルに泊まって一人旅なんていうのは日本に居ると想像しがたいが、実際の所は珍しくない。(一昨年のカンボジアでも居た。)
車は Kukulkan 大通りを南下。砂州を抜けると、西のメリダ方面に向かう180号線に進む。高速道路180D が併走しているはずだが、ジャングルで遮られて見えない。我々は旧道を走っていくようだ。
道路はジャングルの中を突き進む。地面が白いのは石灰岩が主体だからである。土壌の厚みがあまり無いので、大木が成長できず、ジャングルと言っても写真の様に低木が中心となっている。雨水が石灰岩を溶かした結果、無数の地下水路や鍾乳洞が作られる。この地域ではセノーテ Cenote と呼ばれ、マヤの時代から聖なる洞窟として信仰の対象となっていた他、現在ではセノーテダイビングなど、観光資源としても活用されている。
途中やや大きな町 Leona Vicario を通り過ぎる。集落の部分には道路にハンプが作られ、全ての車は徐行を強いられる。町では写真のような3輪自転車が大活躍。前の台には荷物を乗せたり人を2人まで乗せる事ができる。嘘か誠か解らないが「リムジン」と呼ばれていた。(^-^;幹線道路を行き交う車はリムジンに気を遣いながら徐行で通過していく。何となくタイの3輪タクシー「トゥクトゥク」を思い出すが、前後逆バージョンだ。
更に進むとますます田舎の風景が広がる。沿道に時々現れる小さな村の家々の掘っ建て小屋っぷり (=屋根と壁と出入り口しか無い) は、アフリカで見てきた光景と全く変わらない。カンクンの高級ホテル街との格差たるやすごいものがある…。そして、行き交う人たちは皆、背が低くてずんぐりした体型である。
9時過ぎ、Coba 左折の標識の所で左折する。道路は狭くなる。時々大型トラックもやってきてひやひやするが、運転手は慣れた感じで路肩の藪に車をこすりながら、結構なスピードで細道を駆け抜けていく。9時30分、舗装道路から脇の砂利道へ入り、少し入った空き地に停車。ここが今日の第一目的地らしい。
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