メキシカンカリブとニューヨークの旅10 コバ遺跡へ
lgk 2009年10月6日(火)
さて人工のアトラクションも終わり、いよいよ(個人的には)本日のメインである Coba コバ 遺跡へ向かおう。バンは13時25分に村を出発。車道に出たところで、小学生3人が道端で手を上げている。通学ヒッチハイカーらしい(o^-^o)
ドライバーがバンを停車させ、ベンジャミンが後ろのドアを開けてあげる。ツアー客も少し詰めて席を作ってあげる。小さなお客さんを乗せて出発。2分ほどで小さな集落にさしかかり、ここで2人が下車、さらに3分先の集落で1人が下車した。ツアー客は皆で、「Adiós (さよなら)」と言って手を振ったのだが、子供たちは無言で降りて行き、振り返りもしなかった。(・_・)エッ....? 一同苦笑い。
バンは狭い道を更に進む。大型車も時々来るが、相変わらず道端の藪にサイドミラーをぶつけながら、80kmぐらいの速度で疾走する。13時45分、割と唐突に大きなラウンドアバウトが現れる。Tulum と Valladolid の町を結ぶ幹線道路に出たようだ。ラウンドアバウトを半周してコバ方面に進むと、程なく右手にラグーン Lago Coba が見える。13時49分、遺跡の駐車場に到着した。こじんまりした所を予想していたが、意外に立派で広い駐車場だ。ただ、停まっている車は多くない。
以前の記事でも記したようにマヤ文明の遺跡は各地に点在している。今回の旅行では一カ所しか訪れる時間が無い。最初は定番のチチェン・イッツア遺跡 Chichen Itza を訪ねようと思っていたが、調べているうちに気が変わってきた。
避けた理由は①片道3時間かかり遠くて疲れてしまいそう。②ネット情報ではかなりきれいに整備されている様子。観光地化して日本人もいっぱいいそう、③有名なカスティーヨのククルカン降臨を見るためには春分の日か秋分の日の近辺に訪れなければならず、他の時期は夜に開催される Light and Sound Show で人工的に再現された物を見るしか無いこと、④そしてそのショーを見るツアーだと帰りが真夜中になってしまう事。
逆にコバを選んだ理由は、①日本人に殆ど知られておらず日本語ツアーも無い。②あまりにも不便なジャングルの中にあったため1920年代まで殆ど知られていなかった神秘性。③ピラミッドに登ることができる数少ないマヤ遺跡 といった点がある。 ぢなみに Coba とは、"ruffled waters" の意味であるとこのサイト www.differentworld.com に書かれている。周辺のいくつかのラグーンの事を指しているのだろう。Waters と複数形だ。
分散した都市国家の総称であるマヤ文明には強大な支配者が存在しなかった。従ってその歴史に関する情報は断片的であり、物語性を欠いている。個々の遺跡の間の関連性もあまり強く無いようだ。逆に解明すべき点が多く残されていて、学問的には面白いのかもしれない。
オフィシャルガイドのおじさん(やっぱり背が低い)の案内で、いよいよ遺跡へ足を踏み入れる。スペイン語訛りがすごく強い英語だが、語尾がはっきりしているので、日本人には却って聞き取りやすい。カンボジアのアンコール遺跡のような寺院では無いから服装は自由。写真のような上半身裸でも問題無い。
この記事を書いていて、マヤ遺跡探訪 というサイトを見つけた。メキシコ滞在中に60箇所ぐらいのマヤ遺跡を探訪した方のページである。コバの事も詳しくレポートされている。しまった出かける前に見つけていればいい予習ができたのに…。
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