湊病院問題 新病院事業の事務に関する調査特別委員会が設置される
平成21年12月26日の伊豆新聞に「湊病院組合議会臨時会 調査特別委員会を設置 事業調査の決議も可決」という記事が掲載されました。内容を紹介しますと、
①いわゆる百条委員会
②委員は伊藤議長はじめ5名 (ちなみに組合議会の議員は12名です。)
③決議を提案した山田直志議員 妨害工作が事実か事実でないのかが大変重要。妨害がそのまま存在すれば、新病院建設が進んでいかない。真相を究明する事が重要。
④組合は調査活動と平行して、2次候補者の意向を早急に打診するなど次期指定管理者の選定を急ぎたい考え。
⑤指定管理者不在の状況が長期化した場合、新病院建設の補助金確保や建設の遅れなど影響が懸念されている。
****************
ここから先は私見です。
②委員5名と言うことですから、あと4名はどこから選出されたのでしょうね。伊藤議長は下田選出です。(議員名簿はこちら) 数から考えて各自治体1名というわけではなさそうですね。
⑤指定管理者不在の状況が長期化した場合…って、病院が無い状況が長期化するって事でしょう。(^-^; 補助金や建設の遅れを気にしている場合では無いのでは。
さて、
目の前で家が火事になりました。家の周りでは、消火活動も避難・救助活動もしないで、出火の原因が放火かどうかの調査が始まりました。放火かどうかはっきりさせないと、また火事が起こる恐れがあるからとの事です。また別の人たちは、明日の住処がなくなろうとしている時に、将来新築予定だった家の事を心配しています。そうこうしている間に家は全焼。皆、焼け出されてしまいました。おしまい。 …… そんな事にならないように、宜しくお願いしたいものです。
さて、ここからは本当の火事の話。火事といえば思い出すエピソードがあります。
火事の原因にもいろいろあります。漏電かもしれませんし、火の不始末かもしれません。昔、某病院の院長が夜中にたまたま火事の現場を通りがかって通報したそうです。後日警察が取り調べにやってきました。「先生何でこんな夜中に自転車でうろうろしていたんですか。」と言われたそうです。夜中まで仕事していたのにかわいそうでした。まあ、通報者が実は放火犯というパターンも結構あるんだそうで、疑われてしまうんですね。
12月26日追記
静岡新聞の記事も見ましたので追記します。見出しは「聖勝会の指定管理者辞退調査へ 百条委設置を可決」となっており、伊豆新聞と着目点が少し違うようです。調査特別委員会の目的として、「妨害行為」の有無の他に、辞退理由の正当性などを調査するそうです。まずは聖勝会に関係書類の提出を求めた上で今後の調査方針を決めるとのこと。
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コメント
100条委員会がどのようなものか一般住民にはよくわかりませんが、地域医療振興協会に対しても、また聖勝会に対しても、行政の一致団結した、地域医療の充実に対する意気込みがみられていないことが問題だと思います。行政の一致した意気込みがみられないために、振興協会は“撤退表明”となり、聖勝会も“指定を辞退”となったのではないでしょうか。
上記は私見ですので、真実はどうかわかりませんが、はたして100条委員会が、このような一部事務組合の責任についても追及できるのが疑問です。白黒つけるなら、自分のことも棚に上げない公平な議論をしてほしいものです。
聖勝会も振興協会も、まがりなりにも現在、少なからぬ住民の信頼を得て、住民の健康を守るため、よく頑張ってくれています。誰かをつるしあげて、責任をなすりつけて、排除して一件落着するような不毛な議論はやめていただきたい。地元の明るい将来につながる議論が期待されます。
投稿: まれびと | 2009年12月26日 (土) 16時37分
おっしゃるとおりと思います。
今の組合の態度ではどの法人が来ても苦労することばかりで、何のメリットもありません。このままでは南伊豆の地域医療は衰退します。
投稿: | 2009年12月26日 (土) 17時21分
たしか聖勝会の選定には、医師会(つーかW先生)の”強力”なバックアップがあったはずですが・・・
山田議員には医師会にも捜査のメスを入れていただきたいものです。
あと1年3ヶ月しかないことには変わりありませんがTT
投稿: トック | 2009年12月27日 (日) 00時45分
まれびと さん、匿名さん、トックさん いろいろなコメントをありがとうございます。
今回の報道を見ていると一部事務組合の議員さんたちは、「病院が消滅する事」よりも「新病院が建設できない事」を問題としているように思えます。明らかにピントがずれています。ここに今回の問題の原点を理解するヒントが隠れています。
中身が大事であってそれに見合った器を造って欲しいと思っている人と、適当な器さえ造れば中に入るものは何でも良いと思っている人では絶対に意見はかみ合いません。
病院の必要性・重要性を理解していない人たちが集まって病院の事を論じているので、こういうことになっているのでは無いでしょうか。そうであれば正しく問題を解決する事などできるはずがありません。
湊病院のスタッフが実績を積み重ね、6家族7名の医師が南伊豆の地に住居を構えて生涯をこの地域の医療に捧げる決意を示してきたのに、結局何も伝わっていない。このままでは、20年やろうとも50年やろうとも伝わるはずが無いのです。
投稿: きのじゅん | 2009年12月27日 (日) 09時23分
100条委員会なる特別委員会をまたもや(新病院建設に向けた特別委員会を設置した経過がある)設置した訳ですが、一組議会は予算を各自治体からの分担金等で賄っている筈。
選定委員会の支出(約600万円)もあり、今度の経費計上についての原資はどこなのか記載されていないんですよね^^
東伊豆の山田議員からの設置理由が報道されておりましたが、自分達が先導し、懸念事項の徹底調査を自分達なりの解釈により、管理者ら(南伊豆町長・下田市長)に臨時議会に提出を強く迫り、懸念事項の確認(当たり前のこと)を求める首長やを振り切り、臨時議会にて採決したことの責任をいかに正当化するためとしか思えない理由と感じました。
聖勝会は報道陣に配布された資料(運営委員会の議事録内容)で、河津町長に内容証明を送付し、争う姿勢のようです。
このような実情を知らないわけではない筈なのに、まったく理解に苦しみます。
今 彼ら(一組議会)のやるべき事さえ、見る事ができない。
というか、そんな事すら理解できないのかと。
きのじゅん様の仰るとおり、彼らの頭にはハード面(新病院建設)の達成により、自分達の手柄(この次ぎの選挙利用)にするという事くらいしかないんですよ^^
殆どの議員が設置に賛成したという事ですので、構成市町の議員自体の資質が問われることです。
一組議員ではなく、構成市町の議会に訴えていく必要が大いにあると痛切しました。
ともかく、マスコミには正しい情報(もっと関心を持ち、裏づけをとり精査した)を報道してほしと^^;
投稿: 西の住民 | 2009年12月27日 (日) 18時34分
西の住民さん コメントありがとうございます。御返事遅くなりまして恐縮です。
おっしゃる事に全く同意いたします。一部事務組合の議会声明なるものを読みますと、思わず言葉を失います。しかしマスコミもなかなかあてにはできないようで…。ミニコミで頑張ります。
投稿: きのじゅん | 2009年12月31日 (木) 00時05分
ちょっと紹介が遅くなりましたが、医療経営財務協会のホームページに関連のページが作られていたので、紹介しておきます。http://izai2.net/bassoku.html 平成21年12月26日付けです。URLが少し変わりましたので検索から漏れていました。怒っておられます。組合議会と同様に、妨害工作があった事を断定するスタンスのようです。議会声明の紹介もありますが、http://izai2.net/seimei.html こちらはコピペだけでコメントはついていませんでした。
百条委員会設置からそろそろ1カ月経ちますが、調査は進んでいるのでしょうか…。
投稿: きのじゅん | 2010年1月20日 (水) 17時23分