湊病院問題 下田市議会有志が地域医療振興協会に要望書提出へ
平成22年1月29日 伊豆新聞で新たな動きが報じられました。
見出しは『下田市議会 新たな動き 地域医療振興協に1日「継続」要望』となっていました。
これを最初に見たときは、1日だけ継続する要望なのかと思って、一体何なんだろうと !!(゚ロ゚屮)屮 思ったのですが、記事を読んだら2月1日に要望をするという意味でした。
内容を要約しますと、
- 現指定管理者・地域医療振興協会の継続が唯一の頼みになっているが、このまま来年3月末の契約期限が終わってしまう恐れ。
- 協会と組合議会の間には不信感が広がり、首長間でも温度差は広がりつつあるとされる。
- 協会からも11年間地域医療を守ってきた事に対する評価が感じられないと冷めた反応も示されているという。
- 下田市議会有志(14名の議員のうち最大11名)が同一歩調を取り、2月1日に共立湊病院を尋ね、小田院長と面会。吉新理事長あての要望書を提出する予定。
- 要望書では、協会の足跡を評価、感謝し、誤解や不信感を取り除くことで伊豆南部の地域医療に協力を求めていく。
*******
ここから先は私見です。
本当に久々に「前向き」な話が出てきた気がします。下田市議会の中で、問題解決に向けての自主的な動きが出てきた事は歓迎したいと思いますし、感謝の意を伝えていただけるのは日々頑張っている人たちにとって嬉しい事です。
しかし事態は混沌としています。
- 一部事務組合議会は百条委員会を設置して、妨害事件の調査として、罰則などもちらつかせながら、湊病院の内部委員会の資料などの提出を求めています。提出期限は本日1月29日。委員会は2月1日に開催されるらしいとの噂を聞いています。また、医療機器卸会社の方、医薬品卸会社の方も呼ばれているような話しを聞いています。
- 組合管理者(南伊豆町長さん)と、副管理者(下田市長)さんは、地域医療振興協会に対して、公募条件での運営継続について「意向調査」に訪れ、小田院長は条件が同じでは受け入れは難しいだろうと私見を述べ、地域医療振興協会は2月4日の理事会で検討すると報道されています。
- そして今回下田市議会有志の方々が、一部事務組合とは別行動を取り、独自に要望書を提出。
という事で、地元行政・議会の対応は全く統制が取れておらず、一体どうして欲しいの ┐(´-`)┌ という状況です。下田市議会有志の皆さんには、協会に対する要望を出すのと同時に、一部事務組合に対する強い働きかけをおこなっていっていただきたいと思います。まず、混乱の責任の所在を明らかにして、きちんとした対応をしていただきたいです。
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コメント
下田市議会の動きは察知しておりました^^
しかし、下田市議会選出の議員さんが議長を務められ、応募法人への先頭にも立っていたのですよ。
まず、協会に要望を出す前に、自分達の議会構成の浄化が先だと思います。
それがない限り、今の組合議会の現状では、協会側は同じテーブルに着くことすらしないでしょう。
我々住民がおかしいと思う議決でも、「議決の重み」を御旗の如く 振りかざした手を下げることを恥ずかしい事と思っている議員が多いのではないか?
ここが議員になってしまうと大きな勘違いをしてしまう所以なのか^^
選挙のときは電柱までも頭を下げるのに^^
協会の理事会開催前に構成市町の議長が集まるらしいが、構成市町議会の対応はどうなるか期待はせず、待ってみよう。
投稿: 西の住民 | 2010年1月29日 (金) 19時33分
西の住民さんの意見に賛同します。しかし、ここにきていよいよというべきか、ようやくというべきか、事態解決に向けた前向きな動きが出てきた事は、大いに注目したいと思います。これも「議会声明」と「百条委員会」のおかげかという気がしています。
賀茂郡の医療を守ろうと考える人たちが結集して、大きなうねりが広がっていくと良いのですが。
投稿: きのじゅん | 2010年1月31日 (日) 00時08分
きのじゅんさんアドバイス有難うございました。
百条委員会の調査結果も出る前に協会にお願いに来るなんて、市議会も百条委員会の存在をどう考えているのかなと疑問に思います。こんな足並みの悪さでは何一つ問題は解決しないきがします。
投稿: 南伊豆住民 | 2010年1月31日 (日) 20時38分
昨日 川勝知事がある講演のなかでふれたようです。
内容については、見解の相違もあろうかと思いますが、
これまで頑張ってきた協会を代え、一連の流れを心良く思っていなかったと受け取りました。
その場の司会役が組合議会議長の伊藤議員だったことには笑えました^^
どんな顔で知事の講演を聞いたのかと^^;
組合議会議員の辞職を求める動きもボチボチと^^;
なにはともあれ、来年の3月末で現指定管理者地域医療協会との契約は終了となります。
この意味を議会にはしっかり認識してほしいものです。
投稿: 西の住民 | 2010年2月 1日 (月) 09時31分
南伊豆住民 さん、西の住民 さん コメントおよび情報をありがとうございます。
下田市議会の大多数というか当事者である組合議員以外の殆どの市議が、組合議会とは異なる動きをしているわけですから、議会声明や百条委員会に対しても批判的ないしは懐疑的であると期待しています。組合議員にとってはかなりのプレッシャーになっていると思います。民意の後押しも必要でしょう。
川勝静岡県知事は1月31日に、東伊豆町稲取などを視察されたようですね。講演の内容に関する報道はまだ目にしておりませんが、一部事務組合にとって風向きが大きく変わりつつあるように思います。
投稿: きのじゅん | 2010年2月 1日 (月) 13時09分