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2010年2月28日 (日)

湊病院問題 議会に究明していただきたい事

 一部事務組合構成市町の議会定例会が始まります。議会において明らかにしていただきたいと思っている事 = 私が疑問に思っている事 を、書いておきます。もちろん核心についても追及をしていただきたいと思いますが、これらの周辺事項も重要では無いかと思います。

 一部事務組合に関する話は、市町議会で取り上げることが難しい点もあるようですし、既に12月の下田市議会で可決してしまった事項なので、本当はその議論の際に確認が行われているべきものであるとは思いますが。

  • 大久保さんに関する寄附金について、事の始まりはいつで、どのような経緯であったのか。「どこからか話がわきあがった」という事では納得できないと思います。この話しを最初に持ちかけた人物はどこのどなたなのか。大久保さんの関係者なのか、市や一部事務組合の関係者なのか、それとも全く別の人物なのか。この事を明らかにして欲しいと思います。
  • 寄附金の話が平成21年4月以前から出ており、一部事務組合管理者、副管理者、組合議長が名を連ねて4月9日に寄付依頼をしたそうです。新病院に大久保作品の展示室を設けるという事まで示されたと言います。この事実が他の4町長さんや、一部事務組合議会に報告されていたのか。もし報告が無かったのであれば、いかなる理由によるものなのか明らかにしていただきたいと思います。以下にも述べるように、後年度においても一部事務組合の負担が生じる可能性がある寄附講座開設という話しや、病院設計や建設費に影響を与える展示室の設置に関して、構成市町の知らない間に話が進んでいたのかどうか。そして、このような話が具体的に進んでいたにも関わらず、公募の資料において全く触れられていないのは何故でしょうか。医師派遣に対しての財政的支援か予定されていると知れば、より多くの団体が公募に応じた可能性があるのに、何故それを行わなかったのでしょうか。
  • 一部事務組合は地域医療振興協会に対して、新病院「建設」のために寄付するように平成21年3月3日に要望書を提出しています。ところが大久保さんの寄附金の話は、病院建設では無く、本来指定管理者の責任で行うべき「医師確保」を支援するために使う方向に最初から向いていたようです。単発の寄附金で医師を継続的に確保できるはずは無く、後年度において一部事務組合の負担が生じる、すなわち新病院の院長の人件費を継続的に肩代わりする羽目になる可能性が高いはずです。何故、この寄附金を病院建設目的に使うのではなく、寄附講座開設に使うという方向に進んでいったのでしょうか。
  • 寄附講座を利用して派遣をしてもらうとされていた新病院の院長予定者は、新病院移行協議会のメンバーになっていましたが、報道で知る限り会議に出席されたという話を聞きませんし、公の場で新病院計画について語ったという話しも聞きません。寄附講座開設や教授?准教授?の派遣について、何らかの確約や、大学側の準備についての事実が確認できていたのでしょうか。また聖マリアンナ医大は、計画していた地域支援医療学教室の設置ができなくなり、かなりの迷惑を被っているはずですが、その事に関する抗議はなかったのでしょうか。

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コメント

そもそも、「聖マリアンナ医科大学が勝つ会」を意味するのであろう聖勝会が選出された時点でのコンペの内容等が非公開なのがおかしいです。
負けた病院のその後の事が気になるのであれば、せめてその後の聖勝会のヒアリングだけでもオープンにすべきであったと思います。
今から公開しても良いのではないでしょうか?
経過をみますと、西川氏や渡辺氏の発言に整合性のない事が色々あったように感じるのは私だけでしょうか。
例としては、東伊豆のTVで西川氏や渡辺氏の発言を流しましたが、その後、その発言と一致しない出来事がありましたね。
特に聖マリアンナの理事長に下田市長達お願いに行った時の理事長の対応(反応)は、それまで西川、渡辺の両氏がおっしゃっていた事とは全然違っていたようです。(この会見の内容もほとんどが闇の中です)
伊豆新聞も随分曲解した見出しを載せておられたように見えました。
そのほか、資金の問題、実績の問題、妨害工作の有無、地元医師会との関係など、耳からの情報なので100%確かなものではありませんが、疑問に思うことばかりです。
今更と言われるかも知れませんが、素人にとっては公開される情報があまりにも少なく情報収集にも限界があります。
それでも、さかのぼってみるとおかしいなと思うことが沢山あります。
今が旬の、大久保さんの件に係わる寄付講座の問題もどう考えてもおかしいですね。
湊病院問題はこんなことの連続ではありませんか?
そのあたり、組合議会(関係する機関に聞き慣れない名称が多くて、これも判り難い原因)の責任をしっかり問うべき時でしょう。
組合議会が良しとした西川氏と渡辺氏の発言の確認などもう一度住民も本気になって考えるときでしょう。
なぜ現在の湊病院の方々が手をい挙げなかったのかも思い出すべきです。
それには十分な情報公開が不可欠だと思います。
後で後悔しないようにしたいです。
当たり前のことを書かせてもらいました。
でも、当たり前のことを知らない人々がなんと多い事か。

投稿: 案山子 | 2010年3月 1日 (月) 16時01分

案山子さん 今晩は。熱いコメントを有難うございます。案山子というとさだまさしの歌を思い出します。
 先日私もそのテレビの番組を見せていただきました。伊東では小林テレビは流れませんので、遅くなりました。小林テレビさんは議会の録画とか、情報を生のまま流してくれているようですね。
 おかしな事が積み重なりすぎて、かえってまともな話が出るとびっくりする昨今です。この問題をフォローし、情報を拾い集めて、しっかりと記録に残していきたいと思います。問題意識を持つ人たちが、周囲の人を巻き込んで、当たり前の事を皆に広めていただきたいと思います。

投稿: きのじゅん | 2010年3月 1日 (月) 23時52分

こんばんは、案山子さんのコメント共鳴しました。

>伊豆新聞も随分曲解した見出しを載せておられたように見えました
同感です。西伊豆では小林テレビの放映も見ることができませんでしたが、内容は聞いておったところからあの報道には驚きました。
ともあれ、組合議会の対応は不可解としかいいようがありません。特別調査委員会では、地域医療振興協会の議事録の提出を求める等をしているのに、自分たちの議会では全員協議会等においても未だ議事録を公開していないというのもおかしな話です。


> おかしな事が積み重なりすぎて、かえってまともな話が出るとびっくりする昨今です。この問題をフォローし、情報を拾い集めて、しっかりと記録に残していきたいと思います。問題意識を持つ人たちが、周囲の人を巻き込んで、当たり前の事を皆に広めていただきたいと思います。

これまた 同感です^^
寄附金の件は下田市議会でしっかり議論してくれることを期待したいです。
2月19日組合議会定例会で22年度予算が議決されたようですが、3月31日の決算がどう出てくるのか。ただ、構成市町の22年度予算はもうすぐ開催される定例会で審議されるので、それぞれの市町の負担金内容を議会で精査して欲しいものです。
選定委員会をはじめとした各委員会やプロポーザルに係る経費は莫大なものですから、組合議会は住民に公聴会を開催するとか説明責任を果たす義務があると考えます。

投稿: 西の住民 | 2010年3月 2日 (火) 18時58分

西の住民さん、いつもコメントありがとうございます。
 テレビで流れたのは、平成21年7月9日の特別委員会での聖勝会理事長と賀茂医師会長の発言などです。その後聖勝会理事長に対するインタビュー番組(地元から上がっている心配・不安の声に答えるという内容)なども放送されたようです。
 改革推進委員会に1000万円、選定委員会に600万円。プロボーザル競技委員会はいくらの予算であったのでしょうか。プロポーザル競技に参加した各企業の方も、少なからぬ費用をかけて建設計画を出してきているでしょうから、このまま計画頓挫となれば損害賠償の動きも出てくるのではと思います。もしそうなれば、そのお金も組合の運営費から支出される事になるのでしょうか。
 税金投入無しの病院改革との旗印でしたが、その意に反して結果的にはずいぶんと無駄金を使う羽目になってしまったようです。挙げ句の果てに病院が消滅しましたではやりきれませんね。

投稿: きのじゅん | 2010年3月 4日 (木) 12時55分

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