湊病院問題 寄附講座に関する下田市議会の議事録を読み込む
以前の記事で話題にした、聖マリアンナ医大の寄附講座に関する下田市議会の議事録が公開されました。予想していたよりも突っ込んだ議論がなされており、読みどころ満載でした。
12月14日の議事録 を読み込んでいきますと、「共立湊病院組合新病院医師等確保支援金2,000万円」となっています。議事録PDF41ページとか52ページあたりを読みますと、この2000万円を医師確保の目的とする事についても、関係者の方の合意を得るのに色々と苦労をしたというような事が書かれています。そしてその支援金を、特別負担金として一部事務組合に支出する事になっていたようです。
PDF48ページには、健康増進課長さんの答弁として、「2,000万円でございますけれども、医師確保の寄附講座のほうに入れるのかというようなご質問だったと思いますけれども、まだそこまで行き先が決まっているわけでございませんで、まずうちのほうは共立湊病院組合にこの2,000万円を振り込むというか、そういう予定でおります。じゃ、そこから先どこに行ってもわからなくなっちゃうのかということになりますけれども、それはしっかりとした医師等の確保ということを明記した覚書等のものを交わして、やっぱりそれは監視していきたいというふうに思っております。」と書かれています。
PDF50ページを読みますと、石井市長さんの答弁として、「寄附講座は、実際に前にも多分全協 [市議会の全員協議会の事のようです] 等で少し触れてお話をした経過があったかと思いますが、いわゆる今回指定管理者を受けたところが、聖マリアンナ医科大学のバック支援を受けてやるという中の計画の中に、院長予定者を派遣をしてもらうという計画がされております。その中で寄附講座、今回聖マリアンナのほうにつきましては地域医療支援講座というような、いわゆる地域医療に対して聖マリアンナが先生を派遣をしてくれるという、こういう計画が盛り込まれておりまして、先般、共立湊病院組合のほうから聖マリアンナ医科大学を訪問して、この辺について少し打ち合わせをさせていただいたという中で、いわゆる今言った2,000万円を予定しておるんですが、2,000万円を聖マリアンナ医科大学のほうに寄附をさせていただいて、向こうから院長予定者を派遣をしていただくと。こういうような連携をとるような仕組みを一応寄附講座というような形の中でやらさせているという言葉の寄附講座という言葉。聖マリアンナとすれば、今までやっていなかった地域医療支援という講座を設けると。これに対して、病院組合として大体年間2,000万円ぐらいのお金を向こうへ渡して院長クラスの先生を、当初の予定ではいわゆる助教授とか、そういうクラスの肩書きをつけた先生を派遣していただけると、こういうような話になってございます。」と書かれています。
あれ、助教授…最初の話は教授という事だったような…なんて突っ込みも今となっては、意味が無いことですが(^-^;。 で、その院長予定者とされていた先生は、結局最後まで姿を見せることはありませんでしたね。2000万円で1年派遣してもらったとして、その後はどうするつもりだったのでしょうか。10年続けば2億円ですが。継続的に一部事務組合が病院勤務医の人件費の肩代わりを続けるつもりだったのでしょうか。そしてそんな重要な事を下田市だけで決めてしまったのでしょうか。
PDF52ページ、副市長さんの答弁。長いですが、重要なポイントですので引用します。 「当初我々もまるっきり予定をしていないこの金額、ある一定のところで話がございました。新病院が建設できるという中で、下田市にできるんだから、寄附講座として一部事務組合へやるよりも下田市へやったほうがいいだろうという話が大分まとまってきまして、我々もそういうことであるならば、寄附者の好意としてしっかりと受けとめたいということで依頼の文書も出しました。これは、本当に望外な、望んでいなかった金額で、どこからか話がわき上がってきまして、これはもう好意として、また下田市としても、寄附を受けることは本当にありがたいことだという姿勢の中で交渉をしてきました。そうした交渉の中で、今言いましたように、新病院の医師確保の基金という我々も考えでいたんですが、4人の遺言執行者の方の1人から寄附採納願が出てきました。内容的にはそこに大久保婦久子基金と書かれておりました。それで、私どもも、最初からの経過の話とちょっと違った寄附採納願が出てきたものですから、4人の方々と一生懸命その確認をさせていただきました。うち3人は、最初の話どおり、新病院の応援のためのところに使ってほしいと。ただ、その中では、新病院の中に大久保先生の作品を展示できるようなスペースをとっていただきたいと、これが寄附者の願いでありました。ところが、1人のほうは、それはそれで聞いたんだけれども、新病院の医師確保、医師向上のための基金とは考えていないということで、残念ながら4人の方々の遺言執行者の意見が割れておりました。それで、話の中では、3人が、じゃ民法上、3,000万円を4分の3と4分の1に分けたらどうかというような話も出てきたんですが、私どもとしてはせっかくの好意の寄附金でありますから、ぜひそれはもめないで、4人の方々の合意の中で寄附をしていただければという再度の何度となくお願いをしてまいりました。それで、できることなら、やはり後々いろいろな支障が生じる、問題が起きると困るので、寄附採納願をぜひそういう形に分けていただきたいというお願いもいたしました。それで、3人の方々はそれでも結構ですよということだったんですが、代表者といいますか、寄附採納願を出してくれた1人の方が、やはりこれについては大久保婦久子基金、大久保作品を生かす伝承のための基金に使っていただきたいということでなかなか合意ができなかったんですが、最終的には、せっかくの好意で4人がばらばらでは、受けるほうも大変困惑していると。ぜひ、気持ちよく受けさせていただきたい。また、気持ちよく寄附していただきたいという話の中でこれが合意ができまして、4分の1とか4分の3とかと言わず、1,000万円は大久保婦久子基金にじゃ寄附しましょうと。それから、あと残りの2,000万円は、先ほど言った寄附講座でオーケーですよ。こういう4人の合意ができたものですから、今回こういう形で計上させてもらったところでございます。なお、最初のいきさつはいろいろもっと早い時期にあったんですが、寄附採納願が来ましたのは今年の7月7日でございました。それで、何で今回に至ったかというのは、今私がるる説明したとおり、なかなか4人の方々の意見が統一できなかったと、合意できなかったという経過がございまして、それまでの間、今言いましたような話し合い、また調整をさせていただいてやっとまとまったということで、今回12月定例議会での計上となったものでございます。」
PDF57ページに2カ所、副市長さんの答弁の中で、4月9日という日付が出てきます。後でこれが一部事務組合管理者、副管理者、組合議長が寄付を依頼する文書を出した日付、平成21年4月9日だと言うことが判明します。そしてこの答弁を読みますと、4月9日よりも前の時点でもう既に寄附講座のために寄附金をお願いするのだという話になっていたようです。これは大変重大な事です。しかもこの話がどこからかわきあがってくるという、非常におかしな説明。公にできないような事でもあるのでしょうか。
PDF68ページ。副市長さんの答弁の一部。「文化勲章受章者であります故大久保婦久子先生のご出身地が下田白浜というご縁もあり、医師、医療の過疎が顕著な伊豆南部唯一の公的医療機関である弊病院へ寄附について、遺言執行者の皆様から関係者に申し出があったと伺っておりますと。財政力の乏しい病院組合にとりまして、先ほども言いましたが、総額5,000万円の寄附が可能であれば、慢性的な医師不足の解消に向けた政策資金として全額活用させていただきたくということと、また新病院内における作品展示施設の設置について、作品を所管する下田市との協議を進めておりますということもつけ加えてお願いをした経過がございます。ですから、最初の出だしは今言いましたように、間違いなく新病院での寄附講座への寄附をお願いしたという経過は先ほど来説明をしているとおりでございます。」
大久保さんは下田白浜の出身なんですね。この話題を追いかけていると白浜というキーワードが良く出てくるなあ。そして間違いなく、寄付講座の話が最初の出だしだそうですよ。
次に12月17日の議事録。PDF4ページ 産業厚生常任委員長さんの発言の中で、 「特に、共立病院特別負担金についての質疑がありまして、討論、採決のときにおきまして、この寄付金の流れの中にいろいろ不透明とは言いませんが、なかなかちょっと理解しがたいところも若干あり、それで、寄附してくれた方の下田市に対する、あるいは大久保婦久子さんに対する素直な遺志が若干薄くなっているのか、素直な表現にならなくなっているところがあるのではないのかというふうな、そのような疑念も出されまして反対意見も出たりしました。」との記載があります。
不透明とか、理解しがたいとかいう言葉にはどきっとします。
その続きの5ページには「また、寄附金の最終的な使い道である寄附講座等々においても、それが医師の確保にどれだけ十分な役割を果たすのか等々いろいろな疑念もありましたが、とにかく下田市に寄附されました今回の3,000万円の寄附のうち2,000万円の共立病院特別負担金を、共立病院がよりよくなるために素直に受け取り、素直に使った方がよいではないかというふうな全体の委員会のとらえ方によって、採決し可決しました。」と書かれています。このお金が役立つのかどうかの疑念は晴れぬまま産業厚生常任委員会で可決したということでしょうか。
PDF14ページ 共産党の沢登議員さんの質問 「一般会計の3,000万円にかかわる寄附金の件でありますが、4月段階で共立湊病院管理者である南伊豆町長の鈴木史鶴哉さん、副管理者である下田市長の石井直樹さん、それから病院組合の議長であります伊藤英雄さんが、資料によりますと、共立病院の地域医療の前進のために5,000万円の寄附金が欲しいと、神谷ち恵さんの遺言執行人に申し入れをしていると。ところが、その経過の中で、寄附されましたのは7月7日に寄附採納願いが出てきたと。」
中略
「ところが、これを2つに分けて収入するんだというようないわゆる働きかけをしているわけです。7月10日に、遺言人の1人であります藤井さんという方が下田市長のところに来たと。分けてくれと頼んでいるわけです。遺言人の執行人の意思と違うような形で採納を願いたいと、こういう話をしていますが、実態的には分けた寄附採納願いというのは出されていないわけです。出されているのは1本の3,000万円の受け入れだと。まさにそういう意味では神谷ち恵さんの遺志をそこで無視しようという意思が、働きかけが遺言執行人になされていると、こう読み取れるわけです。」
中略
「それから、支出のほうの2,000万円について言えば、共立湊病院への特別負担金として支出をするんだと、2,000万円。こういう支出会計になっているわけです。ご案内のように自治体から他の、共立湊病院に寄附金を出すなんていう制度は自治法の中にないわけです。負担金ないしは補助金と、あるいは交付金と、この項目になりますので、特別交付金という形で予算措置をされたと思いますが、受ける側の共立湊病院には特別負担金を受けるような仕組みはないんです、これはどういうことか。まさに2,000万円の金は俗に言えば裏金になるということです。裏金の2,000万円を支出しようと、こういう予算になっているということです。そこの審議がどうなされたのか。共立湊病院のほうに受ける予算項目があるのかと、会計原則に照らした受け入れの条件があるのかと、どこにもないと思います。それからもう1点、それが湊病院のほうでどう使われるのかと。寄附講座は聖マリアンナ大学の中に寄附講座を設けるんだと、その2,000万円で。そして医師の派遣といいますか招聘をお願いするんだと、こういうことになっているわけです。これも大変おかしな話ではないかと思うわけです。聖勝会に指定管理者をしているわけです。医師をどう確保するかということは指定管理者である聖勝会がやるべき仕事であります。共立湊病院組合が直営で病院を経営するのならこの支出は納得いくと思います。しかし、直営で医業をするという方針ではないわけですから、聖勝会が当然手当てをすべき案件になると思うわけです。あらゆる面から見て、この2,000万円の支出は違法、不当、裏金づくりと言われても仕方がない内容を持っていると私は思うわけですが、このような点をどのように審議されたのか、どのようにチェックがされたのかまさに不完全なチェックであれば、もう一度審議のやり直しをすべきだと、こう意見をつけ加えて、ご質問いたしたいと思います。」
一部事務組合議会には身内の共産党議員さんたちも関係しているのに、なかなか鋭い追及をされています。
PDF17ページ、産業厚生常任委員長さんの発言で、「それで、2,000万円の特別負担金が共立病院のほうに、もし下田市から負担金を付託しても共立病院のほうに受け皿がないのではないかというふうなことですが、それは下田市のほうがこの1,000万円と2,000万円についての議決をすれば、それに基づいて一部事務組合並びにそれを構成する議会なりその他の5町と協議してしっかりと受け皿をつくるというふうなことで、受け皿となる規約、それも一部事務組合の中にあるというふうに聞いております。ですから、2,000万円が裏金になるというふうなことは私たちは一切思ってもいませんでした。そして、寄附講座への問題なんですが、聖勝会のことは今回の委員会の中では一回も出てきませんでした。私たちとしても医師の確保がどうなるのかなという漠然とした不安があります。それでそのために本当にこの2,000万円が役に立つのかどうなのかというふうなことを一番気にしておりました。それで、これが聖マリアンナ大学の寄附講座に寄附されることによって、それによって医師の確保に少しでも役に立てれば、それは寄附の意思が生きてくることになるんだろうというふうに委員会としても最終的に確認しまして、それで全体の今回の補正予算案を了承したというふうなことです。」と書かれています。
PDF19ページにも同様に「委員会としては、せっかくいただいたお金が何とかうまく生きていく、いろいろな疑念とか質問、いろいろありますが、最終的に共立湊病院が、新しい病院が何とかうまくいってほしい。そのためにこの2,000万円が役立ってほしいという思いから、さまざまないろいろな疑念もトータルで大きく法違反をしなければ、認めていった方がいいんだろうというふうなのが委員会の大勢というか、大きな流れでした。」
トータルで大きく法違反をしなければ…とか、法違反に成りかねないなかなか危うい話だったんですか。
PDF20ページで沢登議員さんが追及しています。「それから、同じ繰り返しになりますけれども、やはり当局が言ったからその説明どおりだということではなくて、審議をするわけですから、当局の説明がどの辺にあるのかと、その意図が。きっちり点検をする、チェックをする必要があると思うわけです。そういうチェックが全く私は不十分ではなかったのか、こういうぐあいに思います。まさに、支出できない2,000万円の金を支出をするという予算そのものになっているんではないかと。具体的にそれが受け皿があるというのなら、共立病院のどこに具体的受け皿があるのか明らかにしていただきたい。そういう議論はしていないのなら、その議論の不十分さを認めていただきたいと思います。」
PDF22ページ。土屋議員さんの質問 「寄附のところについて、共立病院のほうと遺言執行者のある人は、新病院に対する医師の招聘などには全く関係なく、新病院に大久保さんの展示室をつくるというか、そういうことから同意したということになっていますけれども、その中において、病院組合のほうの中で展示室をつくるとかそういうので寄附を受けるとかそういうものは、整っているというか、そういうことはちゃんと調査されているんですか、その辺について。」
産業厚生常任委員長さんの回答、「副市長のほうの説明の中で、当然新しい病院の中に大久保婦久子さんの作品を展示するコーナーをつくるというふうなことは、聞いております。」
土屋議員さん「そこらの寄附者の意向はあるかもしれないけれども、病院組合はどうかということが聞きたいんです。運営の中でそんなスペースをつくる余裕があるとか、この金を全部使ってやるのかということです。もとへ戻るけれども、そもそも7月7日には寄附申込者は大久保婦久子基金として3,000万円を寄附したとあるから、行政というのは、法から、規則からそういうものに基づいてやるべきであって、申込者の意図を、幾ら承諾を得たといっても渋々つくったようなものでしょ。そういうことをやっていいのかという、そういうことの審議はしなかったんですか。」
産業厚生常任委員長さん 「そもそもが、閲覧させていただいた資料からいうと、この寄附は病院との兼ね合いの中から話が出てきたような、そのような、閲覧資料からも見えていますし、病院へ寄附するということはこの寄附者の意思とも何らそごするものではないというふうに、私たちは思っております。」
PDF23ページ 土屋議員さん 「遺言執行者は病院組合から寄附してくれとやったけれども、それは6月29日に断っているようなものです。それで、向こうも一般的に1本で7月7日に来ているということは、やはり寄附者の意向を尊重して受け入れるのが当然だと思うんです。それでもう一つ、7月7日に受けたものを、全協は何回もあったけれども、こういうものを受け入れたというそういうものは一切なかったです。その辺がやはり問題があると思うんです。その辺は何もなかったですか。」
産業厚生常任委員長さん 「そのような、最初は4月から、もっと前からかもわかりませんが、この寄附の話は出ているみたいですが、それが全協なり何なりに全然出てこなかった、説明もなかったということに関しては私も同じような思いは若干はしますが、」
何度も何度も議事録を読み返しましたが、疑念は深まるばかりです。
今回の経緯を纏めると次のようになります。
- 平成21年春? 大久保さんに関連した寄附金の話がどこからかわきあがり、寄附金を使って寄附講座を設けるというような話が進んでいた。
- 平成21年4月1日 指定管理者選定委員会が設置された。
- 平成21年4月5日 第一回指定管理者選定委員会。
- 平成21年4月9日 一部事務組合管理者、副管理者、組合議会議長が、地域医療の前進のために5000万円の寄附をお願いしたいと、遺言執行者に申し入れた。新病院に大久保作品を展示する事も協議中であると書き添えられた。
- 平成21年5月11日 指定管理者の選定要領などが公表され、公募が始まる。
- 平成21年6月19日 指定管理者の公募が締め切られる。
- 平成21年6月28日 第三回選定委員会で聖勝会が選定される。
- 平成21年6月29日 遺言執行者に寄附の申し入れを断られた?ようなもの?? ここは文意がまだ不明です。
- 平成21年7月7日 当初の話と食い違って、「大久保婦久子基金」として3000万円が寄附される。
- 平成21年7月9日 一部事務組合特別委員会で聖勝会西川理事長が、新病院の院長は聖マリアンナ医大に開設される地域支援医療学(つまり寄附講座)の教授となる野田先生が就任すると述べた。
- 平成21年7月10日 4人の遺言執行人の中の一人の方が、寄附金を分けるようにと下田市長に要請。
- その後関係者間の調整が難航。寄附金の扱いが決まらなかったが、新病院に大久保さんの作品の展示室を設けるなどの条件で、大久保基金に1000万円、寄附講座に2000万円という事で決着した。しかし一度寄附した寄附金の名目を分け直す事は寄附者から拒否された。
- 平成21年12月17日 下田市議会に寄附金の件が諮られ、産業厚生常任委員会と本会議での議論の末可決された。
- 平成21年12月18日 聖勝会が指定管理者を突然辞退した。
つまり選定委員会が公募条件など設定している裏で、新病院の医師招聘に関して寄附金を活用した寄附講座開設の話が、一部事務組合の管理者、副管理者、組合議長が関与して進行していたという事が読み取れます。大久保作品を展示するという話が4月以前から出ていたなんて、組合議員の方々や、4町長さんはご存じでしたか。
平成21年3月3日に一部事務組合は地域医療振興協会に対して湊病院運営の黒字分を新病院建設の目的で寄付するように要望書を出していたのです。4月よりも以前の段階で寄附講座の話が進んでいたとはどういう事でしょうか。次の中に正解があると思われます。読者の皆さんは何番が正解だと思いますか。
- どのような団体が指定管理者になったとしても、(例えば地域医療振興協会や、特定の大学との関連が無い医療法人が指定管理者になったとしても) 一部事務組合はどこかの大学に寄附講座を作ってもらい、医師の支援をしてもらおうと考えていた。
- 事前に特定の団体との間で根回しが行われ、関連する大学に寄附講座を作って医師の支援をする話がまとまっていた。そしてそこが予定通り指定管理者となった。
- 市議会での答弁に誤りがあり、事実と異なる情報が流れた。
さあ、署名活動をされた市議会有志の皆さん。この疑惑を解決して下さい。
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コメント
ご無沙汰しておりました。下田市議会議事録内容・・・やはり間違った(と言うのが正しいのか故意にと言うのが正解なのか)情報の発信元はここだったのかと^^;
まず、寄附行為の予算計上もされないうちに、組合議会議員でもある某議会議員に報告されている事(それも最初の依頼金額???)これは寄附を受けた下田市議会議員でも、関与している議員でなければわからなかった事等やっとなぞが解けてスッキリです(笑)
ただ 不思議なのはチェックする場が議会なのに、ましてや委員会での審議においても不思議とも思わないというのが不思議。
問題の寄附金2000万円の受け取り科目はどうするつもりでしょうか。確か今月組合議会定例会があるはずですので、ここで歳入予算に計上されてくると思われます。・・・ただ 下田市議会が可決した時点と大きく変化していますので、どんな処理をするのか注視していくべきです。
投稿: 西の住民 | 2010年2月17日 (水) 16時30分
西の住民さん しばらくぶりでございます。世の中不思議な事が多いものだとつくづく感じる昨今です。
2月20日の組合議会定例会には要注目ですね。まず、百条委員会の調査報告がなされるであろう事。そして今回の寄附金がどのように扱われる事になるのか。
聖勝会さんの辞退からすでに2カ月近く経ち、湊病院消滅のタイムリミットまであと13.5カ月に迫ってきました…。
投稿: きのじゅん | 2010年2月17日 (水) 18時31分
2月22日記事内容に変更を加えました。これでだいたい書き直しは終わったと思います。今回の議事録、大変重要な情報が含まれておりました。
投稿: きのじゅん | 2010年2月22日 (月) 00時39分