湊病院問題 寄付講座の件はどうなった?
聖勝会さんの指定管理者辞退の後、忘れていた問題がありました。聖マリアンナ医大に寄付講座を設けるという話です。
1月15日に下田市内で配布された、共産党の 沢登 下田市議会議員さんの議会報告にこの事が載っていました。(最近色々な方が情報を提供して下さいます。ありがとうございます。)
昨年12月4日から17日まで開かれていた下田市議会で、昨年7月に下田市に寄付された皮革工芸家 故 大久保婦久子さんのご遺族からの寄付金の2/3を聖マリアンナ医大への寄付講座の設置目的に使う事が予算措置されたのだそうです。沢登議員はこの事は寄付の意向(記念館建設、作品の顕彰)に沿わないのでと、反対され全額を基金に積み立てる事を主張されたそうです。http://kinojun.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-0f22.html に寄せられた、西の住民さんのコメントと比較しますと寄付の金額と目的について相違があるようでした。
尚、昨年12月の下田市議会の議事録はまだネットに出ていませんので、経緯の詳細はまだわかりませんが、議事録が公開されましたらまたチェックをしてみたいと思います。
議会閉会の翌12月18日に聖勝会さんが指定管理者辞退となりましたので、この件は宙ぶらりんになったのでしょうか。それとも予定通り執行するのでしょうか。そのあたりの状況は議会報告には記載されていませんでした。
ちなみにこの寄付で医師1名を1年間派遣してもらえるものと推測されます。せっかくの寄付金なので、故人の遺志を尊重して大切にしていただきたいものです。
議会報告の右上には「良いことには賛成 悪いこと・問題点は正します」と書かれていました。是非そのように宜しくお願いいたします。m(_ _)m
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コメント
>皮革工芸家 故 大久保婦久子さんのご遺族からの寄付金の2/3を聖マリアンナ医大への寄付講座の設置目的に使う事が予算措置
本件については、下田市からご遺族に寄附のお願いをした結果だったそうです。
確かに予算措置はされたようですが、一般会計は単年度会計ですので、22年3月31日あるいは様々な理由により5月末が出納閉鎖となってますが、今の現状からみると21年度最後の補正予算において修正がかけられ、基金積み立てとなりうる可能性があると思います。
補正予算書が見れませんので詳しい事は言えませんが、どこの項目に入れられているかにもよるし、同じ款、項等なら流用もできます。
投稿: 西の住民 | 2010年2月 1日 (月) 21時42分
西の住民 さん、解説をありがとうございます。
自治体の会計の仕組みは、なかなか難しいですね。「同じ款、項等なら流用も可能」という事は違う目的に使われる可能性もあるのでしょうか?
せっかくの寄付を1人の医師の1年の人件費に費やして終わりというのもいかがなものかと思います。昨年12月の時点での下田市議会の結論はそういう事であったわけですが、せっかく白紙に戻ったので使い道についてしっかりと再検討して欲しいものです。
投稿: きのじゅん | 2010年2月 1日 (月) 22時18分
その後自治体会計に詳しい親切な方から、ご教示をいただきました。流用が可能である予算執行が成される地方自治体は在り得ない。議会の議決を経ることのない予算執行は、決算において明らかとなり、監査委員の審査を経て、議会の認定手続きが必要となるとの事です。
とすると、3月の定例市議会において、この件についての予算の補正が行われるのでは無いかと思われます。
投稿: きのじゅん | 2010年2月 3日 (水) 22時15分