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2010年3月 7日 (日)

湊病院問題 下田市長答弁 もう一つの報道 新体制まで協会が運営継続と

 昨夜、ブログ ピッコロの部屋 の記事を見てひっくりかえったのですが、当該の新聞記事を読む事ができましたので、こちらでも御紹介しておきます。

 3月6日の静岡新聞の記事です。3月5日の下田市議会での、鈴木敬議員さんの一般質問に対する市長さんの発言に関するもの…って、伊豆新聞と同じネタのはずなのですが、報道内容が随分異なります。

  • 現指定管理者の地域医療振興協会が、同病院の新体制が整備されるまでの間、病院運営を継続する意向を示している事を明かした。
  • 石井市長は協会幹部との面談を通じ、互いに2次救急医療の空白期を作らない意向を確認したと説明。
  • 「公益社団法人でもある協会が地域医療を捨ててまで撤退し、病院を廃院に追い込むことはない」などと語った。

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 伊豆新聞は静岡新聞のグループ企業なのですが、この問題に関しては報道内容が異なる事がよくあります。静岡新聞の記者さんが、独自に取材をされているのでしょうね。それにしても今回の2つの記事は、内容に殆ど重なる所がありません。不思議な現象です。

 おそらくこの静岡新聞記事の内容が、伊豆新聞における、病院が無くなる心配は無いと明言した根拠にあたるのかと思います。しかし、本当にそうでしょうか。

 仮に記事の内容が事実としても、現在地域医療振興協会の見解は、「100条委員会の結果を待つと同時に、貴組合でのご意向を集約していただいた上で、改めて検討したい」 という事に変わりは無いと思います。

  1. 4月の百条委員会報告の内容がどのような物になるのかわからない。
  2. 管理者である南伊豆町長さんの3月中に方向性を出すという発言や、今回の下田市長さんの発言で、組合議会から議会軽視であるとの批判が出ることは免れないだろう。
  3. 指定管理者は組合議会の議決を経なければ決定できない。議会声明を見る限り仮に管理者・副管理者が地域医療振興協会に当面の継続を依頼する事を提案しても可決される可能性は期待薄。

 こうして考えると、結局、一部事務組合の意向を集約しない限り、この話しも進みようが無いという事になります。不退転の覚悟とされる下田市長さんの今回の発言は、そのような方向で組合を纏めていくという強い意志表示なのでしょうか。

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コメント

伊豆新聞と静岡新聞、またもやちぐはぐな内容。
こう言っては申し訳ないが、会社の公正さを疑いたくなってしまいます。(市長の発言自体が目の前にあるのですから、編集は記者又は会社の方針などが左右するのでしょう?)
静岡新聞に載った下田市長の発言は本当なのですかね?
こんなに重要な事柄、振興協会のきのじゅん氏が知らないってあり?
まあ、記事にする段階でのニュアンスの違いって可能性もあるのでしょうが、真実は一体・・・。

投稿: 案山子 | 2010年3月10日 (水) 12時31分

案山子さん、コメントありがとうございます。
 本日3月10日の伊豆新聞と静岡新聞の内容のちぐはぐさもなかなかの物でした。
 寄附金の件で下田市議会の議事録を読んで実感したのですが、議会での議員さんや首長さんの発言の量は膨大な物でして、その中からどこを拾い上げて記事にするかで、全く違う物が出てきても不思議はないなあと思います。マスコミが取り上げる事全てに当てはまり、全ての報道には何らかの意図が隠れているという事も言えます。
 私は地域医療振興協会の一職員ですが、理事等ではありませんので、知らない事はいーっぱいあります。情報収集も基本的にネット等で行っています。まあ、今ぐらいの距離感がちょうどいいと思っています。

投稿: きのじゅん | 2010年3月10日 (水) 19時45分

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