湊病院問題 静岡県賀茂郡の人口は19年間で16.4%減
平成22年4月10日の伊豆新聞に、静岡県賀茂地域支援局が作成した「平成21年版 新 南伊豆のすがた」が紹介されていました。冊子のPDFは支援局のホームページにも掲載されており全文を読むことができます。
PDF9ページを見ると、人口の推移が詳しく載っています。これによると、賀茂郡全体の人口は平成2年に89,080人だったものが、平成12年に82,396人、平成21年に74,501人と、平成2年以降の19年間で、16.4%の減、平成12年以降の9年間では9.6%も減っており人口減少が加速している事がわかります。近年では毎年1000人以上人口が減少しています。
共立湊病院の実質的医療圏である下田市・南伊豆町について見てみると、
下田市 平成2年 30,081人、平成12年 27,798人、平成21年25,142人(対平成2年比-16.4%、対平成12年比-9.6%)
南伊豆町 は同様に11,200人、10,304人、9,602人(-14.2%、-6.8%)
2市町合計では、41281人、38102人、34744人(-15.8%、-8.8%)となっています。
なお、人口減のもっとも著しいのが西伊豆町で、19年前に比べると実に24.3%も減っています。19年間で町の人口が3/4になってしまいました。確かに、11年前に3600人以上いた西伊豆町の田子地区の人口は、現在3000人を切っていると思われ、この人口減に大きく貢献?しているようです。
このような急速な人口減少とともに、高齢化率の上昇が顕著になっています。PDF10ページを見ると、老年人口は賀茂郡全体で35.2%に達しています。最もましな下田市で33.0%。西伊豆町では何と40.1%。記憶によれば11年前の高齢化率は西伊豆町仁科で25%、田子で30%強でした。西伊豆町からは若い世代がどんどんいなくなっているのです。
このままのペースで人口減少と高齢化が進めば、10年後の賀茂郡は人口65000人程度、高齢化率は40%を越えているかもしれません。1.5人で1人の老年人口を支える事になります。医療福祉の充実は重要な課題になると思いますが、経営面で見れば人口減による受診者の減少は避けがたく、医療機関の経営環境は厳しさを増すと予想されます。
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コメント
南伊豆ってなに?
投稿: BlogPetのかぶりん | 2010年4月10日 (土) 15時14分