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2010年4月17日 (土)

湊病院問題 ジャパンメディカルアライアンスと指定管理者協議中

平成22年4月17日 伊豆新聞記事からです。

  • 4月16日 一部事務組合正副管理者が下田市役所で記者会見。
  • 新病院の指定管理者として、神奈川県海老名市の社会医療法人ジャパンメディカルアライアンスに絞り、基本協定に向けた協議を行っていくと明らかにした。
  • プロポーザル協議の結果が19日に発表される予定。
  • 河津町立病院立ち上げ宣言や、地域医療振興協会が下田市内に病院経営の動きを見せており、県域の住民から不安が高まっている。そのためこれまでの交渉経過を公表する事にした。
  • 今後詰めの協議を行い、運営会議(首長会議の事)、組合議会の議決を経て早期に決定していく姿勢を示した。
  • 同法人は海老名総合病院、東埼玉総合病院などを経営。全国初の社会医療法人として認定を受けている。
  • 地域医療振興協会とは医療空白の対応を話し合っていくが、指定管理の継続に関しては意向確認の回答がなく、事実上断念。

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 「意向確認の回答がなく」との事ですが、回答はあったはずですが(゚ー゚; 

 ジャパンメディカルアライアンスのホームページを見てみますと、昭和48年に設立され、従業員は常勤1,215名 非常勤556名 合計1,771名(平成22年4月1日現在) 。神奈川県海老名市、横浜市、埼玉県杉戸町で、病院、診療所、老人保健施設、特別養護老人ホームなど多くの施設を運営しているようです。

 今回の報道では、受託条件や病院機能などの話は掲載されていませんでした。選挙前に取り敢えず名前だけ公表しておこうという事ですね。今後次第に明らかになるのでしょう。規模や財政基盤の面では、これまでのような心配はなさそうです。

 目まぐるしい選挙ウイークでした。いよいよ明日河津町長選挙です。

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[4月18日追記]

ブログ ピッコロの部屋で、記者会見内容についての報告や、疑問点について記した記事の掲載がありました。

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コメント

共立病院として存続の一歩を歩み始めることができてよかったですね。
議員としては、この最後のチャンスを逃さないよう、最大限の努力をしてほしいです。私たちが選挙した議員が選択した決断については、私たちもその責任を負わなければなりませんけれど・・・。
地域医療振興協会も下田で新たな一歩を歩み始めることができてこちらもよかったです。
この地域から病院がなくなるのではないかという不安の中、二つの救急病院ができることから、より医療の充実した地域になるのではないでしょうか。老婆心ながら、お互いの病院が切磋琢磨することで住民サービスの向上も期待されます。

投稿: | 2010年4月17日 (土) 18時52分

 匿名さん、コメントありがとうございます。
 書かれた事、多くの方が今回の発表を聞いて持たれた感想かと思います。でも、実はまだ安心できないのです。
①ジャパンメディカルアライアンスと協議中と発表されただけで、合意段階になったわけで無い事。
②首長間の対立が更に深刻になったと思われる事。
③地域医療振興協会が妨害をしていると声高に叫んでいる方が居る事。そして百条委員会の最終報告がその方向で出されるのでは無いかとの懸念がある事。

 おっしゃるように新病院と地域医療振興協会の運営病院の共存共栄の方向に話がまとまっていくのが、地域の医療の充実にとって最も良い方向かと思うのですが、それを望んでいない人たちが居るのも事実なのです。

投稿: きのじゅん | 2010年4月17日 (土) 20時18分

先の匿名です.
①組合議会が固執する病院の条件を,最大限譲歩してでも,JMAとの契約を実現しなくてはならないでしょう.JMAにも逃げられたとしたら,JMAの飲めない条件に固執した管理者・議会議員は,議員生命を問われることになるでしょう.
②首長間対立については,本日の河津町長選の結果が大きく影響を及ぼすでしょう.最悪の事態としては,協力できる市町のみの一部事務組合に再編成されるのでしょうか.
③協会に対する風当たりは強いですね.報道によると伊豆下田病院譲渡の件についても首長は快く思っていないように見受けられます.また,実際のところ,この規模の地域に急性期病院二つ存在するというのは,何らかの役割分担・協力体制がなければ,健全な経営が困難ではないでしょうか.さらに河津町長選の結果次第では,協会の病院の先行きを断たれてしまうおそれもあります.さらに,JMAのホームページによると職員の待遇は相場よりいいようです.職員も相当数が流出する恐れもあります.行政や地元医師会と良好な関係が保てなくなっていること,また職員確保が困難なことが予想されることからすると,今後,良質な「地域医療」を続けることは厳しくなることが予想されます.

本心は,この予想に反論をしていただきたいと思っています.

投稿: | 2010年4月18日 (日) 08時42分

匿名さん、引き続きのコメントありがとうございます。反論では無いですが、思ったことを書いてみたいと思います。
①昨年の事例では、減価償却全額負担、赤字補填無しという条件を飲んだ事になっていますが、医師派遣で大学や医療法人への資金援助を求めたり、職員住宅の建設を求めたり、院内処方化や巨大透析センターの設置で地域の既存の調剤薬局や透析クリニックの経営に大きな影響を与えたり、差額ベッド比率が非常に高い計画となっていました。
 今回も表向きの条件を満たした事にして、いろいろと見えにくいところで配慮していく可能性はあります。
②河津町長に相馬氏が当選したことで、6市町の首長は下田新病院推進の立場が3人、それに反発する方が3人という色分けになりました。近々運営会議が開催されるとの事ですから、そこで各首長さんたちがどのような態度を示すのか見極めたいと思います。
 なお一部事務組合の枠組みを変えるためには、構成全市町議会の議決が必要との事です。
③「風当たりが強い」と書かれていますが、実際の所はどうなのでしょうか。下田市議会の圧倒的多数が地域医療振興協会による運営継続を求める署名活動に参加した事実もあり、賀茂医師会でも執行部と会員の意見には大きな隔たりがあるやに伺っています。
 この地区に急性期病院は2つもいらないとおっしゃる方もいますが、絶対的に急性期医療が不足している地域です。かつては伊豆下田病院が急性期をやっていたからこそ、湊病院の負担も今よりは少なかったのですが、現状はあまりに過重の状況です。2病院が交代で2次救急を受け持つ事ができれば医師の負担は大きく軽減されると思いますし、相互に特徴のある医療を提供して切磋琢磨できるメリットもあると思います。
 ただ、現在の伊豆下田病院の位置と、下田新病院予定地が地理的に近いという問題は確かにあると思いますね。

投稿: きのじゅん | 2010年4月18日 (日) 21時32分

匿名さんの①はとてもおかしいです。
関係者のあいだではJMAと言うのですか(?)その方たちを逃がさないために条件を緩和する、と言う考えはおかしいですよ。
飲めない条件に固執した~はそういう意味でしょ?
そもそも論になりますが、地域医療振興協会が手を挙げなかった理由が「条件が合わない」からでしょう。
今さら条件を変えて云々とするなら、もっと早期に条件を緩和して再公募するのが常識的な方法だと思います。
ここにきて条件のハードルをいきなり下げたら、それこそ詐欺ですよ。
この数年間は一体何をしてきたのだ、となりますでしょう?
私の意見はおかしいですか?

投稿: 案山子 | 2010年4月19日 (月) 12時20分

JMAについては,ある新聞がそう略していたので使用しました.

さて,病院の公募条件については,JMA側が現時点の条件を全面的に受け入れて,その後詳細を組合およびJMAで同意して,管理委託契約にいたるというのが,筋だと思います.
しかし,ご指摘の通り,地域医療振興協会にしても(もしかすると聖勝会にしても)この条件では管理委託できないといった経緯がありました.
現在,首長および組合議会は「医療の空白を作らないこと」を最大の目標にしています.すなわち地域医療振興協会が平成23年3月で契約終了となって立ち去るということが変わらなければ,4月からの病院経営をさせるところを決定することが最大の目標です.その目標の前には,「条件を変えないこと」は順位のより低い目標とせざるを得ないのではないでしょうか.さらに,「条件を緩和して再公募する」よりも「医療の空白を作らないこと」のことのほうが重要だという首長および議会の判断で再公募はなかったと解釈しています.
私は,議員でもJMA職員でもないので,案山子さまのおっしゃるように,条件を緩和して契約されたら感情的には「それこそ詐欺」と思います.残念ながら現在の賀茂地区では,病院の質を問うよりも,そもそも病院の有無が大きな問題だと思います.

投稿: 匿名 | 2010年4月20日 (火) 06時59分

案山子さん、匿名さん、ディスカッションをありがとうございます。
 この公募条件、第1回改革推進委員会で「当然の事」と論じられ、そのまま公募条件となりました。しかしこの条件が全国的に見れば「当然の事」では無く、むしろ「珍しい事」であるという点は最近の記事で触れてきました。
 一部事務組合およびその背後に居る方は(表向きは)この公募条件を譲歩しないと思います。今回の「改革」は、組合はリスクも財政負担も0が前提でやっています。寄付講座の話も寄付金で賄うつもりでした。
 (個人的予想としては)来年の3月で共立湊病院から地域医療振興協会は撤退し、伊豆下田病院に拠点を移して、この地区の2次救急医療を確保していく事になるのだと思います。一部事務組合は協会に継続を要請しないでしょうし、現病院職員も一部事務組合のもとでやりたくないと思います。
 新病院の開院時期が平成24年5月のままなのか、延期になるのかはまだ不明ですが、既に当初のスケジュールよりも4か月以上遅れていますので、この後順調に進んでも平成24年秋以降の開院になるのではないかと予想します。
 JMAさんが現病院で平成23年4月以降、指定管理者を受けるのでなければ、共立病院は1年半以上の間消滅という事になると思います。もしJMAさんに現病院での暫定的な運営を頼むのであれば、当然、移転に伴う余計な出費に対して財政支援が必須と思われますが、現状では構成市町の合意を得る事は困難と思われます。

投稿: きのじゅん | 2010年4月20日 (火) 11時53分

匿名さんの思いよく分かりました。
「医療空白を作らない」を錦の御旗のように掲げて某首長さんが色々とやられています。
なにやら、「医療空白~」と言えば何をしても良い風潮になりそうで気になり、カキコしました。
初期から経過を見ていますが、、腑に落ちない点がとても多いです。
今回も首長達の失策を誤魔化すために「医療空白~」を連呼して、何でもありにしているように見えてしまいます。
その昔、アントニオ猪木のやりたい放題に「アントニオ猪木なら何をしても許されるのか?」と噛み付いたレスラーがいましたが、「医療空白~なら何をしても許されるのか?」とならない事を願います。
首長さん達には10年、20年先の事を考えてほしいいです、目先の事に惑わされて失敗しないようしてほしいです。

投稿: 案山子 | 2010年4月20日 (火) 15時09分

案山子さんのいうとおり最大の目標が「医療空白を作らない」でよいのか,熟慮する必要があります.「10年,20年先の事」を考える必要があります.「病院の質より,そもそも病院の有無」が大事になっている現状でよいのか,私たち住民も冷静にとらえる必要があると思います.
同じく「リスクも財政負担も0」にすることや,いわゆる「公募条件を遵守すること」などさまざまな条件が提示されていますが,私たちが絶対に譲れない一番大切なことは何かを,公の立場の人は公の場で,個人の立場の人は個人個人でディスカッションしなければいけないと思います.
今回,きのじゅん様を仲介に案山子さまとこうして話し合えて,とても貴重な経験をしました.ありがとうございます.

投稿: 匿名 | 2010年4月20日 (火) 18時21分

ちょっとリンク先をみてみると,

ジャパンメディカルアライアンスの東埼玉病院消化器病センターには自治医出身のDrが常勤2人,非常勤5人あわせて7人もいるんですね。常勤はともかく,非常勤はどういう立場なのでしょうか?

またこれは今後の展開にかかわってくるのでしょうか?単なる偶然でしょうか?

心配かも...

投稿: 「下田にはいったことがない」 | 2010年4月25日 (日) 22時18分

下田にはいったことがない さん、コメントありがとうございます。
 非常勤のドクターは、自治医大本院や、さいたま医療センターなどに所属しておられるようです。でも大学のホームページを見ると東埼玉総合病院は関連病院にはなっていませんでした。今後の展開にかかわるのかどうかは、わかりませんが、たぶんあまり関係無い気がします。どのような事を心配しておられますか。

 それにしても、ニュースの無い事…。

投稿: きのじゅん | 2010年4月26日 (月) 18時46分

ジャパンメディカルアライアンスがどのような条件を出しているかはわかりませんが,もしかなりいい条件を引きだして契約したとして(今までの条件では無理なのでは?),その後自治医出身Drを送り込んできた場合,

地域医療振興協会のDrが悪者扱いをされたり,
あるいは引き抜き工作にあったりする,
なんてことがなければいいのですが。

もし病院をかわられても,湊病院で現在頑張られているDrたちが誇りを持って地域医療に携われるように祈っています。

投稿: 「下田にはいったことがない」 | 2010年4月27日 (火) 23時18分

下田へはいったことがない さん、御返事ありがとうございます。そして、湊病院の医師たちへの心遣いのお言葉ありがとうございます。
 聖マリアンナ医大も自治医大も人が足りない状況には変わりが無く、お膝元の栃木県内でも医療環境は大変厳しくなっております。
 ジャパンメディカルアライアンスさんがもし新指定管理者となったとしても、下田新病院の医師確保は容易では無く、相当な努力が必要です。何の縁もゆかりも無い地域のために多少無理しても頑張りたいと思う気持ちを持ってもらえるのか、地元の対応が問われる事になると思います。

投稿: きのじゅん | 2010年4月28日 (水) 22時17分

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