湊病院問題 伊豆新聞5月26日記者コラム 入院患者の行き場が心配
5月26日付けの伊豆新聞 記者コラム「入院患者の行き場が心配」は24日の湊病院組合運営協議会に関する話題でした。
いつものようにコラムといいつつも、ほとんどの部分は既存記事をなぞった内容なのですが、最後の4行ほどに記者さんの私見が書かれていました。「組合側との溝は一段と深まった。入院患者が行き場を失うような愚挙は、避けなければならない。」
ごもっともな感想であります。
組合と協会(現病院の職員を含めて)の溝はとてつもなく深くなっており、もはや関係修復は不可能と感じられます。現状のままで来年4月以降の継続を求めるのは無理でしょう。時間を無駄に使いすぎました。
ところで問題は入院患者の行き場だけでは無いはずです。むしろ入院患者さんについては、計画的な転院などで対応が可能ですから、まだ何とかなるのです。そのほかにも、課題は山積しています。救急の対応、外来診療(特に南伊豆町の住民の方々、既存の医療機関だけで吸収しきれるのか)、なぎさ園入所者の方々の行き場などなど。大変大きな課題がたくさん待ち構えています…。ひとつひとつ、できるだけ軟着陸できるように対応を考えていかなければならないと思います。
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コメント
湊病院跡地に診療所を残す・・・
といった計画もありましたが,どうなるかわかりませんね.
南伊豆町内から湊病院に通院していた方々のすべてを,既存の医院で対応できるでしょうか.
住民側も,各医院の先生も,そうするしかないのでしょうね.
わたしたちができることは,自分の体は自分で守り,応急処置は自分(家族,ご近所)で行い,避けられたはずの救急受診を避けること,などでしょうか.
病院にかかれる人の人数に限りができるのであれば,病院のかかり方をいまいちど見直す必要がありそうですね.
誰だれの責任といった話は,その筋の人たちでやってもらうとして,わたしたちはそれぞれの責任でこれからの生活を考えて実践していくことのほうが大事なのかもしれません.
投稿: | 2010年5月26日 (水) 21時33分
匿名さんコメントありがとうございます。
湊病院跡地の診療所は、介護老人保健施設なぎさ園の施設長(医師)とのセットとなっているはずなので、常識的には新指定管理者がなぎさ園を引き継ぐのであれば、併設の診療所も運営する事になるはずです。あくまでも常識的には、です。
地域唯一の急性期病院のキャパシティが150床から60床に減少すれば、当然ながら慢性的な飽和が予想されます。今までのような頻度(全国平均の2倍以上のようです)で救急車を呼んでいたら、ある程度の数は西伊豆や中伊豆方面、伊東へ、場合によっては沼津や熱海まで搬送される事になるかも…。伊豆半島全域非常事態です。救急隊も大変ですし、ヘリの活躍も増えそうです。
おっしゃる通り、生活を見直していかないといけないかも知れませんね。
投稿: きのじゅん | 2010年5月26日 (水) 23時16分
背後に色が見えていると言われている先住民です。
でも、私はノンポリですけどね。
結論からすると、私も記者や先生と同感で住民や患者さんが
行き場が無くなるような事は避けないといけないと思いますね。
今日の記者コラムで特筆すべきなのは吉新理事長が下田市長と
面談した時の発言は、私的見解と釈明した事でしょう。
面談時、私的見解と釈明したのですかね?
そういう事を言い出したら運営協議会の発言も私的発言になりますからね。
このブログでは地域医療振興協会の支持率は高いので
無責任な発言でどこかの首相みたいに支持率を下げなければ良いのですが。
そんな事より、地域の皆様が不利益にならないように願うだけです。
ところで、記事には自動延長しないと載っていますが「自動」という言葉に
意味があるのですかね?伊豆にも静岡にも記載されているので。
言葉遊びで被害が出るのは、住民及び職員ですので。
投稿: 南伊豆の先住民 | 2010年5月27日 (木) 07時53分
南伊豆の先住民 さんのおっしゃる通り,「言葉遊びで被害が出るのは,住民および職員」であることに,私も同感します.
「医療の空白を作らない」という言葉を,一方では「次の指定管理者が決まるまで現在の湊病院を継続する」ととらえる人がいて,もう一方で「病院機能は継続するけれど,湊病院を継続するかどうかには言及しない」という意味でつかわれていたのではないでしょうか.
これから先の議論も,使う言葉にはひとつひとつ吟味して,お互い誤解のないようにしていただきたいです.議事録に載らない発言は,原則私的発言と考えています.
投稿: ご | 2010年5月27日 (木) 11時20分
南伊豆の先住民さん、ご さん、コメントありがとうございます。私の認識は ご さんと同じです。
突然呼ばれて、非公式でオフレコだからとの事でざっくばらんに話をしたら、後日議会の答弁で「彼はこんなふうに言っていた。」と自己の解釈に基づき都合よく話され、結果新聞にも報道されるという事態(情報操作)が過去にあったので、と「個人的には」推測しております。
一部事務組合関係では、非公開の会議の議事録が流出した上、責任追求の材料にされたりといった事もありました。こうなると相手に策略があるかもと思って警戒せざるを得ませんね。すなわち信頼関係が構築出来無いという事に他なりませんが。
このブログにも、過去に「地域医療振興協会はどう考えているのか?」みたいなコメントが寄せられた事がありますが、そんな事がありますと殊更「私見」「個人的見解」と前置きをしてからいろいろ書き込むことになりますね。(^-^;
「自動延長」という言葉は、協議会の録画を見ますと吉新理事長が使った言葉のようですが、(新しい指定管理者が決まらないからと言って)以前の条件のまま自動的に指定管理者の契約が続くような、そんな契約にはなっていないはずだという意味で言っていると思います。これもこの単語だけ抜き書きされて一人歩きしている側面があるかと思います。
報道と生情報(議事録や録画、録音)とを比較すると、「すべての報道には何らかの意図が含まれている」事を実感する事が多いです。
残念ながら地域住民に不利益が生じないという、そんなうまい話はあり得ないと思います。予想される不利益への対応に頭を抱えている関係者の方もたくさんいます。どうしたら不利益を最小にできるか知恵を絞らなければいけません。ただ、住民の多くは降りかかる不利益にまだ気づいていないようです。
投稿: きのじゅん | 2010年5月27日 (木) 17時33分
「議事録に載らない発言は私的見解。」は当たり前。
私的見解は与太話しと一緒。
これを新聞記者に流した方がおかしいのです。
そういう意味では新聞記者に責任は無いけれど、某新聞はどうも当初から偏りを感じますね。
このブログが振興協会に偏るのは、きのじゅんさんの立場からすれば仕方ないでしょう。
そんな中で、南伊豆の先住民さんのような意見を述べられる方の存在もまた大切だなと思います。
議会(?)もこのように多彩な意見が活発に出れば良かったのでしょうが・・・。
つまらん言葉の揚げ足取りで終わりませんように。
何かと「あんぐり」することの多いこのごろですね。
投稿: 案山子@あんぐり | 2010年5月27日 (木) 20時50分