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2010年6月18日 (金)

湊病院問題 みなみいず議会だより41号から

 南伊豆町議会の3月定例会の議事録はまだ公表されておらず、みなみいず議会だより41のみが情報源となっています。
 その4,5,7,9ページに竹河議員、長田議員、梅本議員、清水議員の一般質問について記載されています。湊病院関連の部分だけ抜粋します。

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○竹河議員の一般質問から
議員 指定管理者辞退の記者会見から40日余り町議会に説明なかったのか。
町長 年末年始の休みを挟んで、その対策に追われた。

議員 医療法人聖勝会に対するうわさ、デマを耳にしたことはあるのか、町長が耳にしたことがないとすると情報収集能力と危機管理能力に問題があることになるが。
町長 それらしいことは耳にしたことがある。

議員 指定管理者辞退後の進捗状況は。
町長 あらゆる選択肢も視野に入れながら早急に対応すべく今進めている。

議員 共立病院が存続できなければ町長の責任も問われかねない。共立病院存続見通しは。
町長 医療の空白があってはならない。必ず継続しなければならないとの認識でおります。

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○長田議員の一般質問から
議員 医療の問題での現状と町長の考えは。
町長 現在の指定管理者への指定管理の継続に係る意向の打診中である。各市町の連携強化を図り、適切な指定管理者の早期指定に向けて、今取り組んでいる最中である。

議員 現指定管理者が新体制が整備されるまでの間、運営を継続する意向を示していると副管理者が答えておりますが、間違いないのか。
町長 協会が公益法人として医療空白は、つくらないと直接ではないが、聞いている。

議員  23年3月をもっての撤退の意思があり、その意思の、撤回ということではないのか。
町長 今担当して医療を担っている協会が責任を持って、我々が継続しますと言っているのではないかと思います。一日も早く指定管理者を選んでいくことに今専念をしている。

議員 一番大事な問題で町長の責任は、大変大きい。
町長 早急に解決をして、町民に不安を与えないように、早く報告をしていただきたい。

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○梅本議員の一般質問から

議員 聖勝会の指定管理者の辞退を含め今後の地域医療について県と対応を協議したか。
町長 県との協議はしていない。

議員 地域医療振興協会に23年4月以降も継続運営をお願いしていると、下田市長が明言した。なぜ、直接、協会に確認しないのか。
町長 副管理者の立場で話を聞いたということであれば、それを私としては信用する。

議員 同僚議員が前にも言っているが次が決まるまで安心して待っていていいですね。
町長 私は副管理者の言葉を信用したい。

議員 辞退後、首長会の協議対応はしたか。
町長 辞退届以降は四回実施。首長会議で協会に意向打診をとのことで、意向打診した。

議員 23年4月からの新しい指定管理者としてやってくれるかという意向の確認か。
町長 医療の空白をつくるわけにはいかない。三年契約になるのか一年になるのか、それはまたその後の話し合いではないかと思う。

議員 管理者をなぜ、再公募をしないのか。
町長 先般の公募状況から見て管理者が多数応募することは想定しにくい。首長会に諮って、再公募しないで我々としては別の方法で対応していくことで今取り組んでいる。

議員 再公募は公募条件を変える問題が出てくる。病院経営方針の根幹をなす減価償却費の徴収、これを町長はどう考えているのか。
町長 条件は、基本的には変わりはない。

議員 協会が募集に応じなかった大きな理由が、減価償却費の問題にある。三月中に一つの方針・方向を出すとの発言は本当か。
町長 三月いっぱいは、一つの目標です。

議員 協会は百条委員会の最終報告の前には交渉に応じないと言っていると報道された。
町長 応じないという言い方はしていない。

議員 町長が決断してこなかった。公募をするべきだったのか。赤字のない団体を何で追い出すのか、地域医療に貢献した団体を追い出すのかということを県知事も発言された。

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○清水議員の一般質問から

議員 湊病院の動向等は。
町長 あらゆる観点から指定管理者の選択に今取り組んでいる。来年3月で切れる現在の協会との指定管理者の契約ですので、それ以降の空白が生じないように、今取り組んでいる。

議員 共立病院のベッドの稼働率等は、この数年どの程度下がっているのか。
町長 約70〜80%で年々、入院、外来等、減少してきている。

議員 指定管理者か、町のどこに問題があって、稼働率、外来が減ってくるのか。
町長 私も直接その調査の報告を受けておりません。

議員 今日の新聞に、今病院組合では病院を建てる話があるのに、賀茂医療圏を3にし、新たな2つ目の公立病院を建てようという動きが首長の中にあるというのは少し奇異な感じがする。
町長 正直言って驚いている。この賀茂圏域の中での共立湊病院は中核病院として老朽化に対して建てかえの合意のもとに今取り組んでいるまさに真っ最中であり、また圏域の中で新たな病院建設はいかがなものか。非常にゆゆしい問題で今後よく事実を確認し、構成市町と一緒に対応していく。

議員 賀茂地域で各首長が一枚板にならないと、病院の問題もうまくいかない。
町長 市町の首長運営会議を開いて、この問題について話し合うべき。すぐに日程調整し対応していきたい。

議員 聖勝会から辞退の文書が12月に来た。町長はその後、代表者の西川さんと指定管理者の件でやめた理由等をじかに会って話をしたことがあるのか。
町長 まず対応協議が先で、首長会議を開き、病院の組合の全員協議会等を開いて対応してきた。直接ご本人とは、私は管理者としては会っておりません。

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 ここからは個人的感想です。

 町長さんの答弁を見ていると、なんだか人任せのような気がします。組合の管理者として問題解決の先頭に立って行動しているという感じを受けません。指定管理者を辞退した聖勝会さんと辞退後直接会っていないとか、県とも対応を協議していないとか、いったいどうなってるのでしょうね。

 梅本議員は、静岡県知事の発言を取り上げて、なぜ組合は協会を追いだしたのだと質しています。協会に対する批判的な論調が多い中で、こうやって擁護する意見が掲載されると、正直嬉しいですね。

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