湊病院問題 南伊豆町6月定例議会の記事(伊豆新聞)
6月10日に、南伊豆町議会に関する静岡新聞の記事について紹介しました。遅ればせながら伊豆新聞の記事を読みましたので、ご紹介します。
まずは6月9日の記事です。
- 竹河議員 JMAの名前が挙がっているが進捗状況はどうか。
- 町長 事務レベルで病院委託契約の細部を調整中。早く指定管理者を選定したいが日程的な問題がある。
- 町長 現指定管理者との契約は来年3月末まで。伊豆下田病院の経営に7月からあたる計画だが、公益法人としての対応に期待している。
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次に6月10日の記事です。
- 清水議員 町民から様々な話が聞かれるか、協会と組合の契約にもとづき医療サービスが低下しないようすべきだ。
- 町長 強く申し上げる。
- 清水議員 現病院の跡地は一次救急の拠点として整備を図るとともに、有効活用を町から組合へ強く提案すべき。
- 町長 一次救急の拠点は考えていきたい。跡地利用は体制づくりが必要になる。
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ここからは個人的な感想です。
静岡新聞の記事では、『鈴木町長は「協会にはお願いするが、個人的には(伊豆下田病院では)100%の対応は無理だと思う」などと答弁。』と書かれていましたので、協会による来年度の湊病院運営継続はあきらめたのかなと読み取ったのですが、伊豆新聞の記事では『公益法人としての対応に期待』となっており、まだあきらめていないようにも読めます。
清水議員の質問は、内科・整形外科医師の退職で医師数が減少して、外来通院患者さんを他の医療機関に紹介したり、病床利用率が落ちている事などを指しているのでしょうか。
もちろん、契約に基づき協会は医療サービスの低下が起きないように努める必要がありますが、今冬以降は年度末の病院休止に向けて、入院受け入れ制限などの調整が必要になると思います。3月31日までには入院を0にしなくてはいけません。外来患者さんも個々に4月以降の通院先をどうするか決めて、紹介状を書いたりする必要があります。年度末を前に退職して新しい道を歩み始める職員も出てくるでしょう。ある程度の診療縮小と、伊豆下田病院への救急などの機能移転が徐々に行われる事は、現実的には避けられないでしょう。
南伊豆町の医療こそ、一番影響が大きいはずなのに、この状況で跡地利用の話をしているのもずいぶん呑気だなと思います。その「一次救急の拠点」を誰かに頼むあてがあるのでしょうか。
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