湊病院問題 南伊豆町6月定例議会の記事(静岡新聞)
今週はニュースが少なくなってしまいましたが、昨日6月9日付けの静岡新聞に南伊豆町議会の6月定例会に関する記事が載っておりましたので関連部分だけご紹介します。
- 南伊豆町議会6月定例会が8日開会。5氏が一般質問。2011年4月以降の運営体制が不透明な共立湊病院の問題などについて当局の考えをただした。
- 来年3月で契約が終わる現指定管理者の地域医療振興協会は、新たに事業を引き継ぐ伊豆下田病院を使って2次救急にも応じていく方針を示している。
- 湊病院では年間約1300件に上る救急車を搬入している。
- 鈴木町長は「協会にはお願いするが、個人的には(伊豆下田病院では)100%の対応は無理だと思う」などと答弁。
- 組合での協議を通じて、「住民になるべく迷惑を掛けない方向で検討したい」と述べた。
------------------
ここから先は、個人的感想です。
5月24日の運営協議会で、下田市長さんが下田病院の問題を取り上げるとしていた5月28日の賀茂地区医療協議会…その様子や結果についての報道はありませんでした。という事や今回の記事をみる限り、7月からの伊豆下田病院の地域医療振興協会への譲渡の件は(当たり前ですが)問題無く認められたという事でしょうね。
鈴木町長さんの発言の意図は記事だけではわからないのですが、(5月24日の運営協議会では批判的意見が続出していたけれど、)協会による来年度の共立湊病院継続については断念し、伊豆下田病院の急性期病院に転換する事も認め、その上で伊豆下田病院だけでは、地区の救急を100%吸収しきれないだろうとの懸念を表明したものなのでしょうか。
この懸念に対するおそらく唯一の解決策は、JMAさんによる来年度からの共立湊病院の運営開始という事になると思います。その件についても書かれていませんし、もちろん指定管理者議決の目処についても書かれていません。どうなっているのでしょうね。以前の記者会見では6月中の議決を目指すという事でしたが…。
| 固定リンク
「医療」カテゴリの記事
- 江島(えのしま)宮城県女川町 2(2019.02.16)
- 江島(えのしま)宮城県女川町 1(2019.02.11)
- 新専門医情報 2018年10月15日平成30年度第2回医道審議会医師分科会医師専門研修部会(2018.10.16)
- 新専門医情報 2018年9月28日 平成30年度第1回医道審議会医師分科会医師専門研修部会(2018.09.30)
- 新専門医情報 2018年6月15日理事会の記事(2018.07.02)
「湊病院問題」カテゴリの記事
- 下田メディカルセンター10月から回復期リハ病棟開棟(2013.09.07)
- 湊病院問題 2月27日一部事務組合議会定例会の記事(2013.02.28)
- 湊病院問題 旧湊病院の赤字補填に対して住民監査請求(2013.01.18)
- 伊豆今井浜病院 増床許可がおりたそうです(2012.12.11)
- 湊病院問題 10月4日賀茂地域医療協議会 静岡県は伊豆今井浜病院増床案を提示(2012.10.17)
コメント
こんにちは。
先日の運営協議会で小田先生が「本当にできると思いますか」との発言に対し、下田市長「それはJMAに対して失礼」とおっしゃっていましたが、これまで様々なことが期日までに行われなかったことが多く(予想通りでしたが…)、平成24年5月(←これもずらした日程)に新病院が開院するとは到底思えない。きのじゅん様がおっしゃった通り、予定よりすでに相当遅れているはず。。。それに小田先生はJMAに対して言ったのではないと思いますが…。
百条委員会のことをすっかり忘れていましたが、どうなったのでしょうかね。確か4月頃までには報告するとされていたはず。指定管理者辞退に追い込まれるほどの妨害工作がなかったとすれば、公募や選定の莫大な費用は聖勝会が負担するのでしょうか?
いづれにせよ職員としてはもう組合とは関わりたくありませんから。早く決着がつくことを願っています。
投稿: 職員としては | 2010年6月12日 (土) 18時46分
私も(JMAが)平成24年5月に新病院が開院するとは到底思えないですね・・・
それなら尚更、協会は湊の現在地で一年更新でもいいから続けてはどうなんですかね?
・救急医療が継続できる
・職員の雇用も確保できる
・町との条件交渉も有利に運べる!?
メリットは多いと思うんですけどね・・・?
無理をしてまで、下田病院でやるってのは理解不能です
まぁ、そこまで組合との関係がこじれたといえば、それでおしまいですが。。。
投稿: 下田市民 | 2010年6月13日 (日) 12時23分
下田市民 さんのおっしゃるメリットは大きいと思います。
しかしながら、職員としては さんのおっしゃる通り、こじれた組合との関係を維持することのデメリットの方がはるかに大きいと、経営陣は判断しているのではないかと推測します。
いずれにしてもこれまで一度も住民を前に説明されていません。行政のトップ、病院のトップが一堂に会して、きちんとこれまでの経緯と、今後の方針について説明していただきたい。それは公的病院であればなおさら必要なアカウンタビリティではないでしょうか。
ただし、個人的には、経営陣の判断を尊重します。
投稿: | 2010年6月13日 (日) 18時36分
職員としては さん、下田市民 さん、匿名さん、活発な議論を有り難うございます。
現在下田市議会の議事録を吟味中ですが、17日頃に出す予定の記事で私の意見を詳しく述べるつもりでいます。
下田市民さんの出していただいた3点ですが、現病院に関しては執行部のみならず職員の多くが、一部事務組合とは縁を切りたいと思っている状況で、いずれにせよ「次は無い」のですから、組合の都合で自分たちの処遇が左右されるのはこりごりという事かと。
匿名さん御指摘の住民への説明に関してですが、確かにもっともな意見だと思います。しかし運営協議会の様子を見ても、行政のトップと、病院のトップが一堂に会して説明をするというのは難しそうです。
また、今までも市議会や組合議会の議事録などでいろいろな事は出てきているわけです。住民の方も当局の説明を待つという受け身の姿勢では無く、情報を収集し疑問点を問いただしていくという事ができないと、結局は当局にとって都合のいい説明を聞かされるだけになりませんか。
投稿: きのじゅん | 2010年6月13日 (日) 23時59分