湊病院問題 一部事務組合構成首長が要望書提出「地域医療確保への協力を」
昨日7月22日の伊豆新聞、静岡新聞に掲載されていた記事からです。要点を抜き書きしますと、
- 7月21日に管理者の南伊豆町長をはじめ5市町の首長が湊病院を訪れ小田院長に要望書を手渡した。
- 2011年4月以降、新病院開設までの指定管理継続を求める趣旨。「地域医療確保への協力をお願いしたい」
- (静岡新聞)小田院長は理事会での検討が必要などと難色を示し、具体的な返答時期については明言を避けた。
- (伊豆新聞)小田院長は「期待に添える返事が出来るか分からないが、本部に報告した上で理事会に諮りたい。理事会は毎月2回開かれているが、7月中の回答は難しい」と答え、現場の状況としては厳しいとの考えを示した。
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この先は個人的感想です。
運営会議で東伊豆町長さんに言われたからなのか、県知事との面談で言われたからなのか、今更ながら正式に要望が出されたようです。4月24日の運営協議会で地域医療振興協会の吉新理事長が、継続の意志が無いと明言してから、すでに2カ月経っています。
協会が平成23年3月で撤退という事は、昨年6月に指定管理者公募に応じない事を理事会で決定した時から決まっていた話です。
過去記事でいろいろと述べてきましたが、公募に先立って「協会外し」と思われるような動きが見られていた事も、明らかになってきました。2月5日の協会からの意向調査への回答について、何の対応もされないまま、別の団体に指定管理者の交渉を開始していました。4月24日の運営協議会の席上で、組合の副管理者の下田市長さんは、伊豆下田病院の経営譲渡に関して、協会に新病院の「邪魔をされているような認識を感じている」と言っていました。
7月1日に組合議会が開かれましたが、平成23年4月以降の指定管理者が不在となる事を承知の上で、新病院開院以降指定管理開始の条件を飲んで JMA さんを指定管理者として決議し、空白期間の対応については何も話し合いはなされませんでした。また同日の百条委員会報告は、地域医療振興協会に妨害工作の濡れ衣を着せるような内容でした。
そもそもこの「空白」が生じたのは、改革推進委員会の答申に基づいて公募を行う事とその場合の条件が決定され、指定管理者選定委員会が多くの懸念を示しながらもなぜか聖勝会さんを答申し、選定委員会の懸念事項を無視した組合幹部と一部議員が4町長の反対を押し切って指定管理者議決を強行し、結局聖勝会さんが指定管理者を辞退した結果なのですが、一連の人たちの責任はどうなっているのでしょうか。
要望の前に、まず筋を通すべき事があるのではないかと思います。
また新病院は50床でオープンする計画で、移行期は旧病院の入院患者をできるだけ減らす事になっています。当然ながら平成23年4月以降の現病院運営では、相当な赤字が出るはずです。それはいったい誰が負担するのかという問題もあります。
要望書にはいったいどのような事が書かれていたのでしょうか…。個人的には、一部事務組合が筋を通さないのなら、地域医療振興協会は譲歩すべきでないと思っています。(ただの一職員なので何の権限もありません、残念)
理事会の最終判断を待ちましょう。
[7月27日追記]
要望書の内容を別記事にて掲載しました。
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