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2010年8月26日 (木)

湊病院問題 静岡新聞では「協会の継続断念」と報道

 静岡新聞には組合議会の記事は掲載されていなかったようです。東部伊豆地域紙面には何も書かれていなかったのでうっかりしましたが、意外な所に議会終了後の夕方に開かれた運営会議(首長会議)の記事が掲載されていました。伊豆新聞は〆切に間に合わなかったのでしょうね。 下田の方から情報をいただきました。下田の紙面には載っていたそうです。後の方に追加しておきました。

  • 運営会議が25日夕開かれ、地域医療振興協会への継続要請を事実上断念する事を決めた。
  • JMAに前倒しで指定管理を依頼する方針で合意。
  • 組合によると協会はこれまでに明確な返答をしていない。管理者は「「(1カ月ほど回答を待ったが)良い返事がいただけるか見通しが立たず非常に不安で、振興協会に対し見切りをつけた」と述べた。

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 ここから先は個人的感想です。

 という事で、二股交渉にはならず、協会には見切りをつけていただいたようです。協会としてはもともとJMAさんに頼むべきという話をしていたので、元に戻っただけとも言えます。

 JMAさんが、現病院での指定管理を望まなかったのには理由があるでしょう。スタッフの確保が間に合わないとか、巨額の赤字経営が見込まれるとか、現病院から新病院まで10kmの患者移送に関わる諸費用とか。交渉が纏まるためには、組合としてこれらの問題点に対してどのような解決策を提示できるのかという事かと思います。

 お金の問題もありますが、スタッフの確保の方はより困難です。そもそもスタッフ確保の目的もあって新病院敷地内に4億8千万円かけて職員宿舎を新築する事になったわけです。あと半年でどうやって集めるのか。病床規模や診療機能はどうするのか。色々な問題がありますが、うまく交渉が纏まって、現病院継続となれば地域住民の方々にとって大変良いニュースとなります。

 協会としても、平成23年3月まで現病院の機能を縮小したり、入院制限をしなくて良くなり赤字が減りますし、平成23年4月以降は伊豆下田病院だけで地域の二次救急医療を全て担わなくてもよくなりますから、だいぶ負担は軽くなるでしょう。交渉が纏まる事を私は願っています。

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8月26日伊豆新聞(下田)の記事を紹介します。内容が重なる部分は省略しました。

  • 協会は2回開催した理事会で継続の回答はするものの、誠意ある対応が見られなかったため、方針を大きく転換した。

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 個人的感想。まあ、何が誠意なのかは難しいですね。

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8月26日読売の記事も拾いました。

  • 管理者「協会では無く、空白期間もJMAにお願いしたい。受け入れてもらえるかは不明だが、二次救急に特化した形にするなど、交渉の余地はあるのではないか」

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 個人的感想。24時間対応のための人員も手厚く必要であり、代表的な不採算分野と言われる二次救急に「特化」してどのように採算を取るのでしょうか…。これをみると、JMAさんに受けてもらえる目処が立ったわけではなく、まだ単なる思い付きの段階なのかなという印象です。

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コメント

「誠意ある対応」ではなくて、「我々の意に叶った対応」が得られなかったので、このような「誠意ない発言」をしちゃったワケね。
やっぱり「誠意なき対応」は行政側が専門だね!

投稿: 案山子 | 2010年8月28日 (土) 15時12分

案山子さん、コメントありがとうございます。
 まあ、一部事務組合は協会を、誠意の無いけしからん団体と見切りをつけたのだそうですから、仕方ないですね。組合からの継続要望文
http://kinojun.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-a3ee.html
の出だしの言葉に誠意がこもっていなかった事がバレてしまいましたね。(^-^;

投稿: きのじゅん | 2010年8月28日 (土) 21時32分

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