湊病院問題 将来構想特別委員会が再開される
先日浜松市の県西部浜松医療センター独立行政法人化断念というニュースも入ってきました。単なる経営形態の変更の割には、投入する税金が80億円超とあまりに巨額なので、良識的な判断であったと思います。現状どおり公社による病院運営を続けるとの事です。昨年度は単年度黒字を達成し、先行きが明るくなってきたことも大きかったのかとも思います。
さて松崎町の篠原議員のブログを読んでいたら、7月26日に 共立湊病院組合議会の 第16回将来構想特別委員会が開催されたと書かれていました。
この特別委員会は、平成20年2月25日にいわゆる「地域医療振興協会の共立湊病院撤退宣言」として報じられた出来事をきっかけに発足した委員会です。(経緯を纏めた表の2ページ) この委員会では、後に改革推進委員長を務めた、東日本税理士法人の長隆氏を招いて講演会を開いたり、その長隆氏を委員長とする共立湊病院改革推進委員会の設置を決定したり、指定管理者公募期間に聖マリアンナ医大に出向き応募を依頼するなど、今回の新病院計画に関する議会側の一連の流れの中心を成してきた委員会です。平成21年7月9日には、聖勝会の西川理事長、渡辺理事?(賀茂医師会長)を招いて、新病院の構想について報告を受けています。(経緯を纏めた表9ページ) 組合ホームページに同特別委員会の中間報告書がアップされていましたが、何故か今はリンク切れになっています。)
その後表立った活動はしていなかったと思うのですが、まだ残っていたのですね。百条委員会(新病院事業調査特別委員会)が解散したので、代わりに活動を再開したかのようです。(両委員会の委員長は同じです。) 平成23年2月の議会までに(提出義務がある)報告書を纏める事になったそうです。一連の出来事の顛末や、今後の組合のあり方についてきちんとした総括が行われることに期待しましょう。
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コメント
ざんげの値打ちもないけれど、懺悔してみてほしいのよ。
「ざんげの値打ちもない」(北原ミレイ)の歌詞を読み直してしまいました。(上記は歌詞とは違います)
投稿: ロヂャー・ウォーターッす | 2010年8月 2日 (月) 11時58分
ロヂャー・ウォーターッす さん、いつも面白いコメントをありがとうございます。You Tube で視聴してみました。想像をかきたてる歌詞ですね。全く関係ないですが、高尾山で修行する時に、「慙愧懺悔 六根清浄」などと唱えるのですね。
http://www.kealajp.com/pics/nihon/takao_01.html
投稿: きのじゅん | 2010年8月 2日 (月) 18時25分
いつも拝見してます。
百条委員会同様、将来構想特別委員会には何の期待もしていません。しかし長隆氏を招いて莫大な費用を費やしたにも関わらず、公募??を行い、強行した聖勝会は結局辞退。辞退した理由を検証するはずの百条委員会も成果を挙げられず。
そもそも公設民営にする意味って一体なんでしょうね?
口は出すけどお金は出さない!っていうだけでしょうか。
公設にするということは、完全な民間とは違うわけですよね。
1、救急医療を担う(担わなければならない)
2、施設運営(150床、看護配置10:1)とその雇用
が運営側の最低必須条件。個人的には公設にする以上、「全く知りません」では済まされないと思っています。そのリスクマネジメントや責任は「公設」にも、当然あるはずです。
お金とは限りませんが、今後JMAが助けを求めれば、何らかの介入をしなければならないはずです。その辺りは、あまり関係ないと思っている町は責任を持っていただきたいです。
近い将来JMA、地域医療振興協会、伊豆東部総合病院が下田市で病院を運営する予定です。共倒れの可能性もあります。
第16回も将来構想特別委員会を開催したのですから、予想されていることと思いますが、賀茂地域の医療が衰退しないことを願っています。
投稿: 南伊豆住民です | 2010年8月 2日 (月) 23時48分
南伊豆住民です さん、いつもありがとうございます。
一部事務組合関係者の中にも篠原議員のように問題点を追求していこうとする方もおられ、下田市議会の一部議員さんを含め、その活動に期待したいと思います。
http://www10.ocn.ne.jp/~minatohp/data/shiteikannrisya/shiteijouken.pdf
の10ページを見ますと、2年以上の猶予を持って申し出れば、指定期間の途中であっても指定管理者を辞める事ができるようです。そこには損害賠償についても書いてありますが、今回「指定管理者を正当な理由なく辞退しても損害賠償を請求されない前例」ができますと、今後の指定管理者も、経営が思わしくなければいつでも安心して辞める事ができますね。百条委員会のみなさんの功績です。
投稿: きのじゅん | 2010年8月 4日 (水) 19時31分
きのじゅん先生、お久しぶりです。
「百条委員会」をgoogleで検索してみました。
各地の事例と新病院事業調査特別委員会の報告書とを読み比べてみて調査委員会報告書の内容の乏しさに呆れかえってしまいました。推測の羅列では読み手を納得させることはできません。
調査委員会報告書の緒言のなかに「ある種の配慮が必要とされるという認識」と言う文言がありましたが全ての配慮を取り払ったところから調査を始めることによって、正鵠を射た報告書になるのでは、と考えます。
さらには、「共立湊病院組合議会声明」で「本書面をもって、共立湊病院改革推進委員会の長隆会長(元総務省公立病院改革懇談会座長、現行政刷新会議第2WG評価委員)、新病院指定管理者選定委員会の伊東紘一委員長(済世会(原文のママ)常陸大宮病院院長、自治医科大学名誉教授)をはじめ、関係者の皆さんにこころよりお詫び申し上げますとともに、事実確認後の適切な対応が求められます。」
とありますが、一番先にに詫びなければならない相手は、新病院の開院を待ち望んでいる地域住民ではないでしょうか。
委員会を構成する議員の方々の視界には地域住民の姿は見えていないのですね。
100条委員会を 間、髪を容れず立ちあげたのも自己正当化の時間稼ぎのような気がしてなりません。
コピペだらけの読みにくいコメになってしまいました、ごめんなさい。ここしばらく体調不良でROM のみでしたが、また投稿させていただきます。
404 Not Found になっている中間報告書、当方のローカルの外付けHDD、MO、そしてプリントアウトにて保存してありますので、お読みになりたい方にはなんらかの手段で提供する用意をしております。
投稿: Ken | 2010年8月 4日 (水) 23時05分
Kenさん、お久しぶりです。体調を崩されていましたか。お大事にされて下さい。今後もまた宜しくお願いします。
百条委員以外で、あの報告書に好評価を下している人が、日本で一人だけ確認されていますが、ほとんどの方は…。即日ネットに載せるぐらいだから委員会としては相当自信があるのでしょうね。
組合議会声明において、まずお詫びをする相手が間違っていないか、というご指摘、実は当時私も全く同じ感想を持ちました。(誰が原稿を作ったのか、推測できてしまいそう…。)その「事実確認後の適切な対応」はどうなるのでしょう。
将来構想特別委員会の中間報告書再配布についての提案をありがとうございます。検索してみましたらGoogle 内にHTML変換されて残っていました。今のうちに保存しておきましょう。
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:2b4Tv3Ii6-AJ:www10.ocn.ne.jp/~minatohp/data/chukanhoukoku-2gou.pdf+%E4%B8%AD%E9%96%93%E5%A0%B1%E5%91%8A+site:www10.ocn.ne.jp/~minatohp/data/
この文書と、議会声明と、百条報告と、なんとなく論調が似ているような気がします。気のせいでしょうか。(^-^;
投稿: きのじゅん | 2010年8月 6日 (金) 17時11分