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2010年10月20日 (水)

湊病院問題 河津町地区懇談会で病院建設について取り上げられる

 久しぶりの関連報道がありました。10月20日伊豆新聞記事からです。

  • 18日から河津町の地区懇談会が始まった。町長の町政報告、町への意見提言を求め第4次総合計画に反映させようというもの。
  • 町政報告の中で相馬町長は「上河津診療所の新たな建設場所を町で探している」
  • また、地域医療振興協会が今井浜海岸駅裏に60床で計画を進めている病院建設について「独自に建設する分には大変ありがたい、雇用の確保にもなる」とした。
  • 住民との意見交換では、病院建設に関連して「国道からの進入路の町道認定を」との意見が出て、町長は「申請があれば議会に諮り、認定作業を進めたい。」

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 河津町の相馬町長さんが、地域医療振興協会の上河津診療所移転新築と、今井浜海岸駅山側に計画を進めている新病院(伊豆下田病院の移転新築計画)について、協力していく姿勢を明確に示していただけた物と思われます。今年4月の選挙では、やや対立軸にあっただけに、町長さんの理解が得られた事は大変ありがたい事です。
 国道135号線から今井浜海岸駅出入口の前を通り、線路をくぐって山側へ抜ける道は幅員等が十分で無く、病院建設にあたって改修が必要で、そのために町道認定が必要という事情です。質問をした住民の方がどのような方はわかりませんが、よく事情をご存知で(^-^;

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湊病院問題」カテゴリの記事

コメント

来年4月から下田病院も急性期疾患や救急を扱うと聞いています。
現湊病院の職員も下田病院へ移って来られると思いますが、そのまま河津町へ移転するのでしょうね。

奇しくも、4月からは新指定管理者による湊病院の運営と重なります。河津への移転も再来年度、つまり新湊病院が下田に移ってくるのとタイミング的には一緒だそうですね。
そうすると、この人口過疎地域で中核病院が凌ぎを削ることになりそうですね。
河津の病院は地域医療が独自に管理運営をするのであれば、補填がない分、それこそ必死にならないと赤字運営になりそうですね。
そうすると、開業医の先生にも影響がでるのではないでしょうか!?閉院するクリニックも出てくるのではないでしょうか!?

また、当初から疑問に思っていたのですが、地域医療はこれだけ組合と仲たがいしているのに南伊豆地域に執着しているのは何故なのでしょう!?
『地域医療のため』これは建て前ですよね!?。政治家が選挙の度に『少子高齢化』、『年金問題』と口癖のように言ってるのと同じだと思います。
医療の空白も改善の目途がたち、新たな指定管理も概ね決定しつつあるのに、何故、南伊豆地域から撤退は考えないのでしょうか!?


投稿: | 2010年10月21日 (木) 02時58分

匿名さん、コメントをありがとうございます。
 まず、今から書く事が私見である事をお断りしておきます。
 国立湊病院から、共立湊病院になったときにかなり外来患者数が増えたわけですが、それが理由で閉院したクリニックは無いと思います。湊カンファレンスにも多くの開業医の先生方に参加していただいています。
 西伊豆の田子診療所に勤務していたとき、西伊豆病院と湊病院の存在は大変心強い物でした。機能の限られた診療所において、困ったときにすぐ頼れる(そして断られない)後方病院の存在は死活問題です。三次救急である順天堂静岡病院は急性心筋梗塞など、診断や担当科のはっきりした患者さんをお願いする時は大変心強いのです。しかし診療所レベルでは紹介時点で診断が不明である事も多く、「何だかよくわからないが重症そうなので入院で経過を見て欲しい」という場合には紹介が難しいのです。
 今、上河津診療所に関わっていますが、MRI一つ撮るのにも湊病院や伊東まで患者さんに足を運んでもらわなくてはいかず、大変です。患者さんも二の足を踏みます。

 何故河津に病院をという事に関しては、南伊豆に家を建ててもう10年以上家族で住んでいる職員もたくさん居ますから、通勤圏内に雇用の場を確保する事は絶対に必要です。協会本部の決定で指定管理者に応募しなかったのですから、企業として従業員に対する責任があるのでは無いでしょうか。

 そしてもう一点は、賀茂郡が医療過疎であり、医療人として放っておけないという事です。「地域医療のために」は建前では無く、かなり本音だと私は思っています。
 中核病院が鎬を削ると書かれましたが、鎬を削るどころか、現状の共立湊病院は毎日休みなく一次救急二次救急を受け入れて、疲れ果てている状況です。もう一つ病院があれば、お互いに助かるのです。例えば整形外科の医師が無理して内科や小児科を診なくても、もう一つの病院の内科当直医にお願いできたりしますし、逆に内科医が交通事故を診るような状況も回避できるのです。
 この地区は絶対的に急性期医療が不足しており、療養型病床と一般病床の割合が逆転している、静岡県内でも他に例の無い地域です。そういった県内で最も急性期医療に恵まれていない地区、その中でも最も状況の悪い東賀地区に急性期病院ができる事に反対意見が出る方が私には不思議でなりません。
 昨夜の当直でも東伊豆から何名か伊東市民病院に受診されました。夜中に1時間かけて来院するのはさぞ大変な事と思います。でも近くで診てくれる医療機関が無いので仕方ないのです。消防統計での実情は下記の記事でも纏めています。管外搬送率の高さと、搬送時間の長さにはびっくりします。東賀地区で心肺停止状態になったら、残念ながらほぼ100%救命不可能です。
http://kinojun.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/225-237d.html

 そして最後の一点は、皆なんだかんだ言って伊豆での生活が楽しく、この地域が好きだからだと思います。

投稿: きのじゅん | 2010年10月21日 (木) 12時51分

当然、匿名さんのような意見は出るでしょうね。
特に、経過を良く知らない方などは、そうおっしゃっても仕方がないかもしれません。
しかし、最初から新病院に関する事項を裏情報も含めて観察していると、おかしなことが次から次に出てまいります。
事実は小説より奇なりなどと申しますが、これはもう「小説」どころでなく「出来の悪いサスペンスドラマ」を観ているように感じます。
つまり、誰かが考えた(センスのない、三流の)シナリオに沿ってドラマが展開しているように見えるのです。
あたかも統制されたかのように掲載される情報量が少なく、かつ偏った内容の新聞報道。
密室で話し合われ、公開されないで闇へ消えていくお話し。
図ったように遅れて表に出てくる情報。
「それはまだ言えません」が何度も繰り返されます。
議会では質問に対し「何をおっしゃっているのか分かりません」「記憶に御座いません」の答弁で終了。
次から次へと出るスタンドプレー、しかも誰からも批判されないで、まかり通ってしまう。
あっと言う間に(ありえないスピードで)登場する代替案。
実態のない法人と契約を決める、社会の常識からは信じられない行動。
まだまだ沢山ありました。
(簡潔に知りたい方は「伊豆ジャーナル」をご覧下さい、部分的ではありますがよくまとまっています)
そんなこんなを見てきて、新病院に係わっている方々を信用しろっていわれても、色眼鏡で見たくもなりますでしょう?
そうなりますと、新病院計画に対し、ひいてはJMAに対しても疑心暗鬼となり、批判的な目を向けてしまいます。
振興協会の方々も組合議会などが、安心して、信頼して後を任せられる組織であれば潔く身を引いたのではないでしょうか?
一部では「振興協会下ろし」の噂もありましたから、意地になられている面もあるのかもしれません。
しかし、地域医療に対する彼らの情熱も本物だと思います。
この地が好きって言うのも嬉しいではございませんか。
湊病院には家族、知人、沢山の朋輩がお世話になり、よく診ていただきました。
ですから、気持ち的にバイアスがかかるのは御容赦下さい。
いつまで経ってもすっきりしない、それどころか、怪しさが更に増している風情の新病院、反対運動をするわけではありませんが、気をつけて観察を続けます。
そのような訳で、まだまだ批判的な書き込みをします。(断言)

投稿: 案山子 | 2010年10月22日 (金) 16時23分

案山子さん、うまく纏めて下さいまして、感謝いたします。また。湊病院の事を評価していただきましてありがとうございます。
 昨日、地域医療振興協会静岡県支部主催の静岡県地域医学研究会が周智郡森町で開かれました。その中で皆の共通認識として出てきた事は、「地域医療は楽しい」、「地域での生活は楽しい」という事です。こんなに楽しい仕事は無いからこそ続けていける、と。
 下田メディカルセンター(仮称)に赴任する医師たちも、同じように地域医療の楽しさに気づいて下さればと思いました。

投稿: きのじゅん | 2010年10月24日 (日) 13時25分

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