石垣島の旅17 イダの浜で八重山そば

平成22(2010)年9月24日(金)

　11時過ぎに外離（ふかぱなり）島を出発。南に向かって海を横断していきます。対岸は見えているのに漕いでも漕いでもなかなか付きません。（；ω；）　1時間ほど頑張って、ようやく美しい浜に到着しました。

　あれ、ここの浜には散歩をしている人がちらほらいます。どうやら船浮集落の裏側にあるイダの浜に到着したようです。ここは西表島の地続きなのです。

　ここで昼食タイムです。カヤックに積んできた調理用具と食材を使ってスタッフの方が作り始めたのは八重山そば。雨がぱらついてきて心配しましたが、鎮火する事無く無事に出来上がりました。浜で食べる出来立ての手作りランチは格別なものです。食後にはコーヒーも。八重山産の黒糖をかじりながらいただきます。これもまた美味。

　食事の後はシュノーケリングです。でも海が荒れ気味なので、スタッフの方もちょっと心配しています。場合によっては中止するかもとの説明。

　イダの浜から少し沖合までカヤックで移動。ポイントに到着したらマスクとシュノーケルとフィンを装着。隣どうしのカヤックをロープで繋ぎながら、一人ずつ海中に飛び込んで行きます。全員が海に入ったときには、全部のカヤックがロープで繋がれた状態になり、バラバラに流されないようになっているというわけですね。

　カヤックに残ったスタッフの方が出す指示に従って移動しながらのシュノーケリング。海の透明度は高く、エダサンゴが美しい所です。泳いでいると今一つわからないのですが、潮の影響でかなり流されているらしく、スタッフはちょっと緊張した表情。結局、カヤックとの接触などの危険が大きいと判断し、残念ながら早めの撤退となりました。大変だったのはその後。海中からカヤックに戻るのに一苦労。腕力が無い上、パドル漕ぎの疲労でなかなか体を持ち上げる事ができません。変に体重をかけると転覆しそうになります。色々工夫ししていただき何とか戻る事ができました。

　さあ頑張って帰りましょう。一旦内離（ウチパナリ）島に立ち寄り、行きと同じ滝に入り、海水を洗い流します。実は洗い流す必要も無かったのです。(｡＞0＜｡) 天候が崩れてきて雨が本降りになり、強い向かい風も吹いてきました。一艘が流されて岩場で座礁。慌ててスタッフが救助に向かいます。でも我々は他人の心配をしている余裕はありません。辛い辛い最終行程。頑張れ頑張れ。救助に向かって遥か後方にいたはずのガイドの出戸さんがいつの間にか前方に。いやあ、速いなあ。ツアー参加者の状況を確認するため、顔をこちらを向けて後ろ向きにカヤックを進めています。なのに全然追いつけません。それでも漕いでいる内に少しずつは進むもので、何とか白浜港に到着。かなりくたびれましたが、達成感はあります。

　皆で協力してカヤックをトレーラーに積み込み、ワゴン車で牽引しながら祖納へ。港でトレーラーを切り離します。収納場所までは出戸さんが一人でトレーラーを運んでいきます。すごいなあ。

　Good Out Door の事務所は、集落の中の普通の民家で、すなわち出戸さんの自宅です。玄関脇にシャワー室が増設されています。帰りの船の時間が迫っているので、ささっとシャワーを浴び、ツアーの料金を奥様に支払います。この春生まれたばかりの赤ちゃんをあやしながらのお仕事。上のお嬢さんは保育園児。お父さんの車に乗りたくて、お客さんと一緒にワゴンに乗り込みます。昨日は保育園の運動会だったため、ツアーも一日休業したのだそうです。

　途中の宿泊施設で他のお客さんをおろしながら、上原港へ到着。今日一日大変お世話になりました。ちょっと天気が残念だったけど、楽しく過ごす事ができました。あちこち筋肉痛ですが。(^-^;

　乗船場についたとたんに、船が出港して行きます。あれー、ちょっと待って。実はこれは遅れていた一つ前の便だったようです。入れ違いで本来の便が入港してきました。

　帰りの船はがらがらでしたが、客室には入らずに、迷わず後部のオープンスペースに座ります。うるさい事よりも、酔わない事の方が重要です。海は相変わらずうねりが高く、船室内の前方の席は立入禁止にしてありました。安永観光の船は、荒れた海をものともせず、5分ほど先発したライバル会社の石垣島ドリーム観光の船を途中で追い抜く爆走ぶり。(^-^; 午後6時前に無事石垣港に帰着しました。帰りは酔わずに済みましたが、エンジンの爆音で耳がガンガンしています。