湊病院問題 平成22年9月下田市議会議事録を読む1(9月8日鈴木敬議員一般質問)

　一般質問で医療空白対応の問題が取り沙汰されていた、9月の下田市議会の議事録がようやく公開されました。今さら、と言わずに振り返ってみる事にします。

　湊病院関連の部分から、抜粋して御紹介して行きます。

　今回は、9月8日議事録からです。

PDF33ページ 鈴木敬議員の一般質問に対する市長答弁から

　新聞等にも出させていただきましたので、多くの地域住民の方は今現在、こういうところに進んでおると、ＪＭＡのほうにお願いに行った、ご返事も10月早々にはいただけるというようなところまでは、もう地域住民の方々も新聞等で知っていると思いますので、内容的にはその辺のところだというふうにお答えをしたいと思います。

　今、議員のほうからご質問が出ました、どういう条件提示が必要かとか、あるいは支援をしていかなきゃならないかというのは、これからこちら側が条件を提示するんじゃなくて、やっぱり受けていただくＪＭＡから、こういう条件でやっていただければ我々は受けさせていただきますといった分、条件提示が出るんだと思います。ですから、それを我々が病院組合の中で運営会議にすぐ諮って、それを受けるような形のほうへ持って行く。これによって来年度からの医療空白がなくなるというような方向へ全力投球をしていきたい、こんなふうに考えているところであります。」

PDF40ページ 市長答弁

　今現在は、先ほど答弁申し上げましたように、ＪＭＡさんにお願いをしているということで、ご返事待ちということでございます。
　二次救急に特化ということは、前々からこの議会でも何人かの議員さんからも言われているじゃないですか。二次救急がなくなったらどうするんだということ、その責任を市長はどうするんだというようなことまで追及をされている中で、確かに一番私が消防組合の管理者でございますから、消防車がどういうふうに動いて一次、二次、どういう病院に年間行くかということは大体わかっているつもりでございます。そういう中で、やっぱり二次救急を受ける病院がこの地域になくなってしまうということも大変心配をしておるわけでありますので、とりあえず来年４月からの病院がなくなるということは、二次救急がこの地域からなくなるということでございますから、やはりその対応がとれるところに、このあとの病院をやっていただくということで、今ＪＭＡさんのほうにお願いをしているわけですね。
　ですから、当然、二次救急でやるにしても診療科目というのが、やっぱりどうしても縮小されるという部分は出てきますね。もとより新病院開設のときから、一応は基本の４診療科目というのはうたっているわけでありますから、そういう中でどこまでフォローができるかということは、向こう側だってやっぱり医者の確保ということを考えれば、今の現状よりかは少しサービスが落ちるかもしれませんと。しかしながら、救急が運ばれて来たときに、二次救急対応をしなければならない。いわゆる急性期医療の患者さんが来られたときには、対応できる救急車が迷わないような病院にしたいという思いは向こうには伝わっておりますので、多分管理者が言ったのは、二次救急に特化という言葉を使って、二次救急だけをやるというわけじゃないんですよ。当然、二次救急ができる病院に１年１カ月つないでいただこうというような気持ちで言ったことだと思います。

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　下線部の答弁とは裏腹に、ジャパンメディカルアライアンスへの継続要望書には、赤字補填や診療縮小などについても配慮する旨書かれており、一部事務組合側から先に条件を提示していた事が判明しています。

　また、社会医療法人ジャパンメディカルアライアンスに指定管理者となる資格が無いことも、この時点ではとっくに判明しているのですが、その事は伏せたままです。

　平成23年4月から伊豆下田病院が再度急性期病院となり、二次救急医療の一翼を担う事は敢えて無視して、この地域から二次救急が無くなると説明しています。