女川町立病院関係者の無事情報に安堵
津波警報のため遮断されていた伊豆半島の交通網は概ね回復し、足止めをされていた方々が移動可能となりました。下田市で港に係留されていた船が川の上流に流されたり、床下浸水があったようですが、伊東市では被害報告は無いようです。
今回の地震で壊滅的な被害を受けた宮城県の女川町。女川町立病院はこの4月から地域医療振興協会の指定管理となる予定でした。大学の同級生が病院長を務め、開設準備室に協会の職員が派遣されていました。(以前湊病院に務めていた事務職員も含まれていました。) 被災による安否が大変心配されていましたが、本日午前になって、協会関係者の無事が確認されました。病院の入院患者さんなどが大丈夫だったのか、その辺まではまだわかりません。
協会内の施設でも、宮城県の公立黒川病院、茨城県の東海村立病院、石岡第一病院などで、停電や物資の不足などの影響が出ている模様です。とはいえ、被災範囲が広大すぎて交通網が遮断されているため、現時点では個人的な支援は難しく、もどかしい所です。
災害派遣の動きもあり、市立奈良病院からDMAT(災害派遣医療チーム)が出動。東京北社会保険病院と東京ベイ・浦安市川医療センターから医療チームが陸路で現地に向かっているそうです。今は取り残されている方々の一刻も早い救出と援助が待たれる所です。
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コメント
安否確認依頼のコメントが寄せられていますが、女川町だけで数千名の避難者の方がおり、医療支援のリソースを割いて安否確認を行う事は支援業務に支障をきたし、患者さんや避難されている方々に不利益を及ぼす恐れがあります。コメント主の実在特定も難しいようです。
大変申し訳ありませんが、消息確認のコメントは今後は非公開とさせていただきます。ご容赦下さい。
パーソンファインダー http://japan.person-finder.appspot.com/ 安否情報確認掲示板http://www3.ezbbs.net/06/onagawa/ といったサイトもあるようです。
投稿: きのじゅん | 2011年3月17日 (木) 00時57分
女川の現状が知りたくて、たまたまこちらにお邪魔しました。
女川町立病院の院長と同級生なのですね。
私は、先生が女川の院長になる前の病院で一緒に勤務していたスタッフの一人です。先生と共に事務職員が、女川へ開設準備のため派遣されていた中での今回の災害でした。安否がわかるまで職員一同心配と不安の日々でした。無事が確認された後も、顔を見るまでは心配で…。しかし、17日・先生と事務職員が一時帰宅されてきて、疲れた様子はありましたが元気な声と表情でした。そして『本当に無事だった。』とみんなで泣きながら再会を喜びました。津波で事務職員は、泳いで逃げたそうです。
すぐに女川へ戻られるそうなので、私たちも支援物資を集め被災された方達に届けてもらう予定です。これからも無事を祈りながら協力できる事をしていきたいと思っています。
投稿: | 2011年3月18日 (金) 00時44分
匿名さん、コメントありがとうございます。
女川町立病院は山を削った高台にあるのに、1階は津波で水没してしまったそうです。泳いで逃げたとは…。その事務職員の方は本当に恐ろしい体験をされましたね。
地震から1週間経過しましたが、被災されている方々の苦労はまだ続いています。長期の支援が必要です。みんなで協力していきましょう。
投稿: きのじゅん | 2011年3月18日 (金) 17時55分