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2011年6月18日 (土)

湊病院問題 「共立湊病院問題を真剣に考える会」が公開質問状

 6月18日付け伊豆新聞などからです。下田市議会議員の藤井六一氏を代表とする「共立湊病院問題を真剣に考える会」が、一部事務組合管理者(南伊豆町長)に公開質問状を提出した、との記事が掲載されていました。「~考える会」はもともと地方議員有志が立ち上げた「~議員の会」だったものです。伊豆新聞記事によると会員は議員とOBら18人と書かれていました。

 同会は湊病院の現状について、「計画通りに医師らの確保ができておらず、第2次救急体制など地域唯一の公的中核医療機関としての責任をはたしていない」と指摘。「(組合をチェックする立場の)組合議会が役割を果たしていないためわれわれが行動に出た。」などと話したとの事です。

 質問状の内容については、ブログ ピッコロの部屋に詳細な記載がありましたのでご覧いただくとして、簡単に記すと、

  1. 現時点での医師や看護師の確保状況
  2. 二次救急病院としての対応
  3. 赤字補填の予測額と対応
  4. 指定管理者との協定と組合条例との整合性
  5. 新病院の医師や看護師の確保の見込み
  6. 地震津波対策

といった6項目の質問が挙げられているそうです。

 質問状の回答期限は6月末だそうです。先日の南伊豆町議会の町長答弁では、7月からの整形外科増員の話しが出ていましたが、今回管理者から、何かしら具体的な計画や見通しが示されるでしょうか。

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コメント

大失敗に終わった共立湊病院の運営交代の原因の所在を明らかにすることが今後の賀茂地域医療の再建には必要なことです。
川勝知事が言っていた責任の所在を明らかにすること、住民への説明は未だに果たされていません。
最近の議員の発言では下田メディカルセンターは災害拠点病院の指定されると言い放っていますが、現状の医師数では到底無理でしょう。(そもそもヘリがどこに下りるの??他の拠点病院に失礼です!)

投稿: | 2011年6月19日 (日) 14時15分

匿名さん、コメントをありがとうございます。
 災害拠点病院という話は以前から規定路線で来ています。平成22年度中の着工で補助金がもらえるはずでしたが、指定管理者の決定が遅れたため申請断念となったようです。しかし補助金は無くても拠点病院にはなれます。
 災害拠点病院の条件としては、Wikipediaによると、
①建物が耐震耐火構造であること。
②資器材等の備蓄があること。
③応急収容するために転用できる場所があること。
④応急用資器材、自家発電機、応急テント等により自己完結できること。(外部からの補給が滞っても簡単には病院機能を喪失しないこと)
⑤近接地にヘリポートが確保できること。
と書かれており、医療機能についての条件は無いようですし、ヘリポートも近接地にあれば良いようです。
全国の災害拠点病院は下記で調べる事ができます。
http://www.edm.bosai.go.jp/project/project1/hospitalInfo/
北海道の広域紋別病院 http://www.mombetsu-hospital.jp/index.html は150床で、病院規模も医療圏人口も比較的似た病院です。常勤医は11人でしょうか。担当医表からは内科3、外科3、整形外科2、小児科1、産婦人科1、精神科1と読み取れます。

投稿: きのじゅん | 2011年6月20日 (月) 17時29分

>大失敗に終わった共立湊病院の運営交代の原因の所在

実はですね。ここの認識が双方で全く異なっているんです^^;
↓運営交代は成功ストーリーとして雑誌に掲載されてます。
http://www.igakutushin.co.jp/
月刊保険診療6月号の特集「失敗」のメカニズム「失敗から成功への転換」にて、「主な病院再建の事例」の事例が掲載されております。その中で6事例中、4事例目に「共立湊病院」の内容が掲載されており、概要欄に「地域医療振興協会からの運営交代」と掲載されております。

4月の日経の件もそうですが、こういった広報戦略で一方的に圧されているなと感じています^^;

投稿: にし | 2011年6月26日 (日) 18時11分

にしさん、いつもコメントをありがとうございます。
 まあ、長隆氏にとっての主たるいくつかの目的は達成されたので、その意味で大成功なのかも知れませんね。しかし税金投入無しの新病院建設・運営を語って、その結果がどうなっていくのか、その事実は誤魔化しようがありません。
 お蔭様で、彼の名でgoogle検索すると、医療経営119番や医療経営財務協会よりもこのブログの方が上位にヒットします。ここに経緯をきちんと記していくことは、大変意味があると考えています。

投稿: きのじゅん | 2011年6月27日 (月) 22時39分

きのじゅん先生、確かにそうですね(*^m^)
いやー、しかし彼の執拗さは凄いとしか言いようがありません。
下記、6/25に続けて投稿されたようです。
消されたら嫌なんでここに保存させてください。晒しあげー。
高久先生まで攻撃の対象にされています...。

http://twitter.com/#!/takashiosa/status/84490413838315520
伊豆南部の公立病院を守らなかったどころか、守ろうと苦しみながら奮闘しているJMAを執拗に妨害しているのは地域医療振興協会(会長、高久自治医大学長)…南伊豆民報。自治医大と営利の一体経営と見られても大学の反省が見られない。南伊豆で溜め込んだ7億以上の剰余金はWHO選挙に使った?

http://twitter.com/#!/takashiosa/status/84421289636409344
チエーン病院規制から四半世紀、国会で局長が「一人の理事長が数多くの病院を管理出来るのか?」中央病院グループが分割され、最近は世代交代で適切な運営に。しかし地域医療振興協会の様に理事会も開催せず、理事長が独断で重要な意思決定したりする反社会的公益社団法人が野放し。天下り法人の弊害?

投稿: にし | 2011年6月28日 (火) 00時06分

にし さん今晩は。
 事実を踏まえて見るととっても空々しく思えますね^^;

投稿: きのじゅん | 2011年6月29日 (水) 23時12分

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