女川町医療支援活動報告39 町の写真(7月24日その2)
7月24日午後の町内巡りの続きです。総合体育館から北側に坂を下り清水地区に向かいます。女川(という川)沿いのこの地区にも津波は押し寄せ、集落は壊滅してしまいました。車道の両脇は、瓦礫の仮置き場となっています。町中が片づけられた半面、こうやってうず高く瓦礫が積み上げられた場所が、女川でも石巻でも散見されました。
瓦礫の山の間を行く車道を進んでいくと、右手に立派な建物が2つ並んでいます。建物の外壁は残っていますが、内部や敷地内は瓦礫で埋まっています。東北電力の女川原子力センターと、 宮城県原子力防災センターという表札が見えました。
間一髪のところで冷温停止できた女川原発。今後運転が再開される事はあるのでしょうか。これまで女川町の財政は、原発城下町としての補助金に支えられてきましたが、その先行きは不透明です。もともと約1万人住んでいた町ですが、1000名ほどの方が亡くなったり行方不明。町外に避難された方も多く、現在も残っているのは約半分との事です。今後の人口流出をくい止める為にも、迅速な復興計画の策定が望まれるところです。
海岸に出たところはちょうど女川漁協のあった付近。ぽっかりと口を開けた漁協の建物越しに、復旧された魚市場の埠頭が見えました。破壊の爪痕と、復興の息吹とを組み合わせて撮影してみました。
岸壁に沿って南へ進み、観光桟橋にやってきました。ゴロリと転がっていた大きなタンクが撤去されすっきりしました。翌日25日からの離島航路暫定再開に備えて、案内板が設置されていました。平地が殆ど無い二島の復興は本土以上に大変な苦労を伴うと思います。それを乗り越えて素晴らしい町が再生する事を願います。
さて、3月、5月、6月、7月と女川町を訪れ、微力ながら医療支援に参加させていただきました。私の定期的な女川訪問はこれで一段落となりますが、また機会が得られれば、女川を訪れたいと思っています。
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